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【飲食店向け】定着率アップにつながる 新人スタッフの教育 3つのポイント

NECがゼロからつくり直したサブスク型POS

2018年8月 公開

はじめに

オーダー受けや会計、配膳、洗い物など、飲食店のスタッフは様々な業務を並行してこなしていかなければなりません。慣れてしまえば簡単ではあるものの、新人スタッフにとっては覚えなければいけないことばかり…。思うように業務を進めることができずに、「自分には向いていない」と感じてしまい、短期間で離職してしまうケースも珍しくありません。

せっかく新たなスタッフを採用しても、その後の定着率が低いと教育に費やさなければならない時間・コストがかさみがちとなり、効率的な店舗運営が難しくなってしまいます。

そこで、本コラムでは飲食店における人材の定着率アップにつながる新人スタッフ教育のポイントを紹介します。

定着率をアップするには? 新人スタッフ教育 3つのポイント

1. 任せる業務を少しずつ増やして、達成感を感じられるようにする

早く業務を覚えてもらうために、勤務開始直後から「あれも、これも」と様々な業務を任せるのは避けましょう。すべての業務を中途半端にしか覚えられないだけではなく、混乱してしまってミスを連発してしまうおそれがあります。その結果、「できるようになった」という達成感を感じることができずに、無力感に苛まれてしまう可能性が高いでしょう。

新人スタッフには、まずはテーブルセッティングや洗い場のような簡単な業務を与え、かつ、それに専念させましょう。その上で、その業務にある程度習熟した頃合いを見計らってオーダー受けや配膳といった新たな業務も段階を踏んで任せていくことで、達成感を感じてもらいながら業務範囲を広げていくことができるでしょう。

2. それぞれの業務の目標時間を設定する

スタッフのテキパキとした仕事ぶりは、来店客に好印象を与えるだけではなく、リードタイムの短縮や、それにともなう回転率の向上といった形で売上にも良い影響を与えます。当然、新人スタッフにもテキパキとした仕事ぶりを求めるべきでしょう。とはいえ、単に「もっと速く仕事して」「今のままでは遅すぎる」というのは避けるべき。新人スタッフは、どのくらい速くすれば良いのか、どうすれば速くできるのかがわからず困惑してしまうでしょう。

そこで、それぞれの業務について着手から完了までの目標時間を設定しましょう。そして、例えば、マニュアルの中に各業務の目標時間を記載しておくことで、新人スタッフがそれを目安に業務を進められるようになるでしょう。また、目標時間内に業務を終えるためのポイントも記載しておくとより親切です。

ただし、あまり急がせてしまうと、余計な焦りを生み、ミスにつながってしまうおそれがあります。そのため、既存スタッフと新人スタッフの目標時間は別々に設定し、新人スタッフの目標時間は既存スタッフよりも長めに設定しておくと良いでしょう。

3. 歓迎会の開催やメンターの任命などを通じて、新人スタッフを皆でフォローする

慣れない環境下で業務にあたっている新人スタッフは、常に緊張や不安を感じています。そのため、ちょっとしたミスが悩みの種となり、それが離職につながってしまうことも珍しくありません。

定着率の向上には、新人スタッフを放置せず、皆でフォローする環境が欠かせません。例えば、勤務初日に歓迎会を開催するだけでも、新人スタッフの緊張がほぐれて、既存スタッフとも馴染みやすくなるでしょう。そのほか、ベテランスタッフをメンターとしてサポートに充てるといった方法も考えられます。「困ったらこの人に相談すればいい」という相手がいるだけでも、心理的な負担は大幅に軽減されるはずです。

このように、新人スタッフを定着させるには、少しずつ自信をつけていきながら、ほかのスタッフとともに楽しく業務ができる環境を作ることが重要です。一方で、このようなポイントを押さえて新人スタッフの定着を図るには、相応の時間が必要となります。

しかし、飲食業界でも他の業界と同様に、ITの活用で現在の業務内容をより簡単にしたり、自動化したりすることができます。特にタブレットPOSレジは、新人スタッフの教育・フォローに費やすべき時間を短縮できる可能性があります。以下ではタブレットPOSレジの導入がなぜ新人スタッフの教育時間を短縮できるかを説明します。

タブレットPOSレジの使いやすさが新人教育の時間を短縮する

新人スタッフにとって、特に大きなハードルとなりがちなのは会計業務とオーダー業務です。いずれも、POSレジやオーダー端末といった機器の操作が必要となる業務。そのため、習熟に時間がかかります。視点を変えると、新人スタッフが「なかなか操作を覚えられない」「会計やオーダーが集中すると、いつも操作を間違えてしまう」といった気持ちになり、ミスを起こす不安感から離職につながってしまいやすい業務とも言えます。

そんな会計・オーダー業務は、iPadをはじめとするタブレットをPOSレジとして利用できるタブレットPOSレジを導入することで大幅に簡素化し、新人スタッフでも携わりやすい業務に変えることができます。タブレットPOSレジには、次のようなメリットがあるからです。

指先1つで直感的な操作が可能

先に述べたとおり、従来型のPOSレジは、ボタン操作が複雑で新人スタッフが扱うにはハードルの高い代物です。実際、「新人」「研修中」といったタグを身につけたスタッフが、レジ操作に悪戦苦闘し、結果的にほかのスタッフがかわりに会計するといった光景に出くわしたことがある方も多いのでは?

その点、タブレットPOSレジは誰でも簡単に操作可能。しかも、操作すべき項目だけが画面上に表示されるので操作に迷うことが少なくなります。新人スタッフだけで会計をすませることを強力にサポートし、ほかのスタッフの手を煩わせることが少なくなるでしょう。

画面にメニューを表示してオーダー端末として利用可能

従来型のPOSレジは、専用のオーダー端末と連携して利用されることが多いです。しかし、POSレジと同様にオーダー端末も操作が複雑であり、店舗のメニューをすべて覚えた上で、POSレジで使用されるメニューの略語を把握しなければなりませんでした。

しかし、タブレットPOSレジを導入すればメニューやその略語を暗記する必要はありません。最近ではPOSレジとしてだけではなく、オーダー端末としても利用できるタブレットPOSレジも登場しており、画面上にメニューを写真などのビジュアルで表示できるので、新人スタッフでも指先1つで簡単にオーダーを受けることができます。また、スマートフォンをオーダー端末として連携・利用できるタブレットPOSレジも存在します。

自動釣銭機との連動による釣銭渡しのミス防止&レジ締めの効率化

レジ会計でよくあるミスの1つが、釣銭の渡し間違いです。特に、新人スタッフは操作に不慣れなので、なかなか会計業務を任せられないとお悩みの方も多いはず。同様に、レジ締め業務も限られたスタッフしか対応できないというケースが珍しくありません。

しかし、自動釣銭機とタブレットPOSレジを導入すれば、このような課題を解消できます。自動釣銭機を導入すれば、釣銭は自動計算されて排出されるので、渡し間違いを防止できます。さらに、自動釣銭機内の現金残高は自動計測されるので、新人スタッフを含むより多くのスタッフにレジ締めを任せることができるようになります。(※)

(※NECモバイルPOSは自動釣銭機との連動が可能ですが、自動釣銭機と連動できないタブレットPOSレジもございます。)

このように、簡単に操作を覚えられるタブレットPOSレジを上手に活用することで、新人スタッフの教育に費やす時間を短縮しつつ、その定着につながるでしょう。さらに、現在の業務の簡素化や効率化につながるので、既存スタッフを含めて店舗全体の業務を効率化することができます。

新人スタッフでも簡単に使いこなせるタブレットPOSレジとは?

上記のポイントを押さえたタブレットPOSとして、iPadを利用して導入できるNECのモバイルPOSがあります。

NECモバイルPOSは、オーダー端末としてiPhoneやiPod Touchを利用でき、使いなれたスマートフォンで直感的に操作可能なので、新人教育コストの大きく削減が期待できます。

コースメニューやテイクアウト業務にも対応できるなど、飲食店向けの機能も揃っていますので、新人が定着せずに困っている方や、タブレットPOSを導入しようとしている方は、ぜひ、ご検討ください。

なお、実際にNECモバイルPOSを導入することで店舗スタッフの負担が大きく低減することに成功した事例も紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。


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