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飲食店がオーダーエントリーシステムを導入する上で押さえるべきポイント

NECがゼロからつくり直したサブスク型POS

2018年3⽉ 公開

「テーブルについてから、なかなかオーダーを取りに来てくれなかった」
「オーダーしたものとは異なる料理(ドリンク)を出された」

このような経験をしたお客様が、再び来店する可能性は低いでしょう。そればかりか、口コミサイトやSNSなどで悪評を書き込まれてしまう可能性もあります。

スムーズで正確なオーダー業務の実現は、来店客のリピート化や新規顧客の獲得を目指す上で欠かせません。そこで、今回は飲食店がオーダーエントリーシステムを導入することで得られるメリットや、導入時のポイントを解説していきます。

オーダーエントリーシステムが求められている背景

飲食店は、限られたスタッフ数で店舗を運営していく必要に迫られています。帝国データバンクの調査(※)において、80.5%もの飲食店が「非正規社員が不足している」と回答したという結果が示されるほど、業界全体として人材不足に陥っているからです。

限られたスタッフ数で店舗を運営していくには、業務の効率化が欠かせません。そのために、ITシステムを活用する動きも広まっています。オーダーエントリーシステムもその1つです。オーダーエントリーシステムは、ハンディ端末やキッチンプリンタ、予約管理システムといった複数のデバイスやシステムを組み合わせて、オーダー受けや伝票の発行、POSレジとの連携によってオーダー業務全般を効率化できるシステムです。

  • 株式会社帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2017年10月)」

紙の伝票を用いた従来のオーダー業務で直面する代表的な課題

オーダーエントリーシステムを導入していない場合には、基本的には紙の伝票に手書きでオーダーを書き込むことになります。その場合、次のような課題に直面することが少なくありません。

オーダーを受けた後に毎回キッチンに行かないといけない
紙の伝票を用いている場合には、オーダーを受けた後に毎回伝票をキッチンに持っていかなければなりません。そのため、次のテーブルでオーダーを受けるまでに時間を要してしまいます。

オーダー内容や会計金額を間違えてしまう
お客様は注文品を次々と伝えていくため、伝票記入が間に合わずに抜け漏れが発生してしまうことも珍しくありません。また、走り書きになってしまうため、キッチンスタッフがオーダー内容を誤って読み取ってしまうこともあります。会計時には、注文品を1つずつ入力していく必要があります。そのため、入力内容に誤りが生じてしまうことも少なくありません。

しかし、オーダーエントリーシステムを導入することによって、このような課題を解消することができます。オーダーエントリーシステムには、次項で取り上げているようなメリットがあるからです。

オーダーエントリーシステムを導入することで得られるメリット

  1. オーダーの受け忘れや重複を防ぐことができる
    ハンディ端末上で、空き、案内済、注文済といった各テーブルのステータスを管理できるようになります。そのため、オーダーの受け忘れや重複を防ぐことができます。

  2. すぐに次のオーダー受けに向かうことができる
    お客様からオーダーを受けながらフロアスタッフがハンディ端末で注文を登録すると、注文品や数量といった情報がリアルタイムでキッチンプリンタに送信されます。従来のように、注文ごとにキッチンに向かう必要はありません。そのため、すぐに次のテーブルでのオーダー受けに移行できます。

  3. オーダー受けと会計が正確になる
    ハンディ端末で、ボタン操作によってオーダーを受けられるようになります。そのため、オーダーの抜け漏れや誤りが生じてしまう可能性が低くなります。また、多くのオーダーエントリーシステムはPOSレジと連携することができます。POSレジと連携すると、注文データは自動的にレジへと送信され、会計時には伝票記載のバーコードを読み取るだけで会計金額がわかります。そのため、会計時の誤算や抜け漏れを防止できます。

モバイルPOS導入企業の多くが、オーダー業務に関わるメリットを実感
オーダーエントリーシステムは「モバイルPOS」の登場によって導入しやすくなりました。モバイルPOSは、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末で利用できるPOSレジであり、多くの場合オーダーエントリーシステムとしての機能も兼ね備えています。従来のように、専用のハンディ端末を調達し、複雑なボタン操作に慣れる必要もなく、モバイル端末でオーダー業務を行えます。

そして、実はモバイルPOSを導入した企業の多くが、特にオーダー業務に大きなメリットを感じています。NECでは2017年に「企業規模別に見た、モバイルPOS導入検討状況」 という調査を実施しました。この調査の中で、モバイルPOSの普段の活用方法やメリットだと感じていることを尋ねたところ、図のようにオーダー業務に関わる部分でメリットを感じていると回答した企業が多かったのです。

一方で、オーダーエントリーシステムの導入では次の点に注意が必要です。

オーダーエントリーシステムの導入で注意すべきこと

  1. 数百万円程度の初期費用が発生する可能性がある
    オーダーエントリーシステムの導入にあたっては、POSレジやキッチンプリンタといったデバイスを導入する必要があります。その際、悩みの種となるのが初期費用であり、特にPOSレジは1台数十万円〜数百万円程度することも珍しくありません。また、専用のハンディ端末も1台数万円程度します。

  2. 操作の習熟に時間を要する
    ハンディ端末の利用にあたっては、メニューごとのボタンの配置や操作の手順を覚える必要があります。トッピングや大盛り・小盛りなど、トッピングやオプションが多い場合には操作も複雑になりがちです。そのため、スタッフの習熟に時間を要します。

  3. 設定・操作の不明点や故障が発生する必要がある
    紙の伝票を利用していた時とは異なり、IT機器を利用するため設定や操作で不明点が出てくる可能性があります。また、故障が発生することも想定されます。

このような注意点を踏まえると、オーダーエントリーシステムの導入では次項で紹介しているポイントを押さえることが重要です。

オーダーエントリーシステム導入で押さえるべき3つのポイント

  • ポイント1 初期費用を抑えて導入できること
    数百万円程度の初期費用が発生するというのは、店舗運営において大きな負担となります。特に、多店舗を展開している場合には負担はさらに膨らんでしまいます。そのため、できる限り初期費用を抑えた形でオーダーエントリーシステムを導入するのが良いでしょう。たとえば、先ほど取り上げたモバイルPOSであれば、数万円程度のモバイル端末を導入するだけで利用できるため、従来型のPOSレジを利用する場合と比較して大幅に初期費用を抑えてオーダーエントリーシステムを導入できます

  • ポイント2 操作しやすいこと
    せっかくオーダーエントリーシステムを導入しても、習熟に時間がかかってしまっては思うように業務を効率化できません。また、飲食店ではスタッフの入れ替わりも激しいため、新たなスタッフが入るたびに既存スタッフが端末操作を教えなければならず、かえって業務効率が低下してしまう恐れもあります。そのため、オーダー業務で利用するハンディ端末は誰でも簡単に操作できるものが相応しいです。そういった意味で、ここでもスマートフォンやタブレットで利用できるモバイルPOSを活用してオーダーエントリーシステムを導入するのが良いと言えるでしょう。

  • ポイント3 サポートが充実していること
    操作や設定がわからない、故障してしまった、といった導入したIT機器にかかわるトラブルは速やかに解決する必要があります。特に、営業時間中にこのようなトラブルが発生してしまうと、接客にも悪影響を及ぼしかねません。そのため、サポートが充実しているベンダーのオーダーエントリーシステムを導入するのが良いでしょう。

そして、このようなポイントを押さえているのがオーダーエントリーシステムとしても利用できるNECのモバイルPOSです。

3つのポイントを押さえてオーダーエントリーシステムを導入できるNECのモバイルPOS

NECのモバイルPOSは、飲食店でのオーダー業務でもご利用いただけます。専用のPOSレジやハンディ端末を導入することなく、オーダー受けや会計といったあらゆるフロア業務をiPadやiPod touch、iPhoneで行えるため、初期費用を抑えてオーダーエントリーシステムを導入可能です。もちろん、モバイル端末で利用できるため誰でも簡単に操作することができます。また、万全なサポート体制も整えており、すべてのお客様に安心して使っていただける製品を提供しています。

オーダーエントリーシステム導入をお考えの方は、ぜひ一度、NECまでモバイルPOSについてお問い合わせください。


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