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ニューヨーカーによる飲食店トレンドレポート!食の宝庫で発見したユニークな飲食店
NECがゼロからつくり直したサブスク型POS世界中からさまざまな料理が集まる「食の宝庫」ニューヨーク。なかにはユニークなサービスを提供しているお店もあり、思わず中を覗いてみたくなります。今回は、そんなニューヨークならではの飲食店をご紹介します。
目隠ししながら食事を楽しむ!?「Camaje Bistro」
外観は普通のビストロといった佇まいのこのお店。メニューにはクレープやビーフバーガーなど他店にもあるものが多いのですが、ちょっと面白い体験ができることで知られています。それは、「ディナー・イン・ザ・ダーク」という企画。文字どおり「暗闇の中でディナーを味わってもらう」というものです。といっても、照明を薄暗くすることでロマンチックな雰囲気を創り出そうとしているわけではありません。お客さんは、アイマスクのような目隠しをして、何も見えないなかで食事をするのです。
月に3~4回行われるこのイベントの目的は、視覚を制限することによって、他の感覚を研ぎ澄ましてもらうこと。お客さんは、目隠しによって、食事の匂い、舌触り、食べるときの音などに神経を集中することができます。参加費は、1人85ドル(約9,900円)。どんなメニューが出てくるかは予め知らされないので、視覚以外の感覚によって食べているものが何かを推理する楽しさも味わえます。とはいえ、食物アレルギーや好き嫌いについては前もってお店に伝えておくことができるので、食べられないものが登場する心配はないようです。
日本でも同じようなコンセプトのイベントが開催されてはいますが、まだまだ珍しい取り組みと言えるでしょう。また、日本におけるこういった企画は「ムーディーな演出」の一環である場合もありますが、Camajeでは視覚を制限して味わうことを大事にする体験を提供しようというコンセプトが明確で、そのことが店を特徴づけています。
ブロードウェイパフォーマーがウェイター!?「Ellen's Stardust Diner」
次にちょっと覗いてみたいのがこちらの「Ellen's Stardust Diner」。メニューにはハンバーガーやホットドッグなどが並び、一見、普通のアメリカンレストランのようですが、実はウェイターやウェイトレスが歌を歌ってくれるお店なのです。ブロードウェイミュージカルで有名なタイムズスクエアにあり、歌を披露してくれる給仕さんのなかには、ブロードウェイで活躍するパフォーマーもたくさんいるとか。まさにニューヨークならではの余興が楽しめる場となっています。
ここでパフォーマーとなるには、オーディションを受けなくてはなりません。採用にあたっては、給仕としての経験よりも、パフォーマーとしての才能が重視されるそうです。そして、採用後はお客さんの反応を間近で見られるため、パフォーマンスの腕を上げていくとのこと。お客さんにとっては、食事が運ばれてくるまでの待ち時間も、楽しいひとときになりそうですね。
ちょっとカジュアルに歌を楽しみたいお客さんにも、パフォーマンスだけでは稼ぎの不安定な若手パフォーマーにとってもよい仕組みと言えるでしょう。日本の飲食店経営者にも参考になるのではないでしょうか。
人形と一緒に食事ができる!? 「American Girl Cafe」
最後にご紹介するのはここ、「American Girl Cafe」。メニューを見ると、ブランチにはフレンチトーストやオートミール、ランチ&ディナーにはピザやグリルドチキンなどが並び、いたって普通なのですが……。
実はここ、「人形」と一緒に食事ができるレストラン。アメリカの女の子に人気の「American Girl」という身丈約46cmの人形を連れて入ることができます。しかも、ただ人形を持ち込めるだけではありません。人形専用のカップやソーサーも用意されているなど、本当に「American Girl」のために作られたお店なのです。おままごとに飽き足らなくなった女の子が、親御さんなどと一緒に外食デビューするのにふさわしい場所となるでしょう。
おいしいのは当たり前。個性を打ち出しトレンドに乗ろう
まだまだユニークな取り組みがたくさん見られるニューヨーク。遊びに行った際には、面白い店を探してみてください。オリジナリティあふれる飲食店を作るための貴重なヒントが隠れているかもしれません。
飲食店といえでも味だけで勝負するのは大変なこともあります。味がいいのは当然ながら、プラスαの楽しさや付加価値を提供できなければ、お客さんへのアピール度が低くなってしまう可能性も。魅力的な店を作るために、ぜひ今回の事例や、そのほかの面白い店などを参考にしてみてください。
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