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スタッフを店のファンに!成功する飲食店から学ぶ人材育成のポイント

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飲食店の経営においては人材育成が鍵となります。そのため、スタッフのトレーニングに力を入れているお店も多いはずです。ところが、熱心にスタッフを教育しているつもりなのに、なぜか空回りして……と悩むオーナーも少なくないのでは? そんなときは、そもそもスタッフの「気持ち」がついてきていない可能性もあります。

飲食店経営に成功したければ、まずはスタッフに店のファンになってもらいましょう。そうすれば、それぞれのモチベーションが上がり、力を発揮できるようになります。そのためには、どのようなトレーニングを行えばよいのでしょうか。

パートスタッフの教育にも力を入れる

店にフルタイムとパートタイムの両方のスタッフがいる場合、どうしてもフルタイムスタッフの教育に力を入れてしまいがちです。ところが、パートスタッフは貴重な戦力。短時間勤務なので、フルタイムのスタッフが疲れているときでも、元気に働いてくれたりします。それなのに、パートスタッフのトレーニングで力を抜けば、「自分は重要視されていない」とモチベーションが下がり、その結果、店の売上にも影響が出かねません。

逆に、パートスタッフにも熱心に経営理念などを伝えれば、店のファンになってくれる可能性が高くなります。単に接客や給仕の技術を教えるだけではなく、経営者がどんな店作りを目指しているのかを知ってもらえば、その考えに賛同するスタッフの心をつかむことができます。そのようなスタッフは自分の仕事を「単なるパート」ではなく、「店のコンセプトを実現する大事な任務」と捉えるようになり、仕事を誇りに感じて店のファンになっていくでしょう。

ひとたび店のファンになったパートスタッフは、簡単に仕事を辞めることもなくなります。そして、スタッフの定着率が上がれば、オーナーが求人にかける時間が減り、経営戦略を練る余裕ももっと出てきます。また、パートスタッフとフルタイムスタッフを分け隔てなく教育することで、両者の間に不和が生じにくくなるというメリットも生まれます。

スタッフの活躍をアピールする

人は何かを達成したときに、周りからそのがんばりを認めてもらうと、さらにやる気が出るものです。そんなふうにスタッフのモチベーションをアップさせている飲食店のひとつに居酒屋の「塚田農場」があります。店長やスタッフの活躍ぶりをウェブ上でもアピールしていて、居酒屋のバイトとしてはかなり人気が高いとか。飲食店の人材育成における成功事例といっていいでしょう。スタッフをトレーニングする際には、このような例を参考にしてみてはいかがでしょうか。

たとえば、研修期間中に何らかのがんばりが見えたらウェブ上で紹介するというのも、士気をアップさせる方法のひとつになります。もし、自分なりに工夫して接客や給仕の仕方を学んでいるスタッフがいたら、そのやり方を店のウェブ上で公開するなどすれば、「自分を認めてくれている」という意識が高まり、店のファンになってくれる可能性が高まります。

継続的なトレーニングが鍵に

一通りのことを覚えると、安心しきってしまって、それ以上の成長を望まないスタッフもいるかもしれません。しかし、スタッフのスキルが上がった後も、継続的なトレーニングを行うことが大切です。店の課題は日々変わっていくものなので、それに合わせた教育が必要になります。

たとえば、前菜の売上が良くないときには、前菜をうまくお客さまに勧めているスタッフにハウツーを実演してもらうなど、スタッフの力も借りて、そのときどきの課題をクリアしていくのも良い方法です。そうすることで、スタッフに店員としての責任感が芽生え、店全体の士気のアップにもつながります。また、スタッフ同士で教え合い学び合うことで連帯感が生まれ、スタッフが店を好きになり、辞めたくなくなるに違いありません。

スタッフをファンにする教育体制を

飲食店で成功を目指すには、スタッフに店のファンになってもらうのが近道です。ぜひ今回ご紹介した点をご参考に、一度教育体制を見直してみてください。お店にもっと興味を持ってもらえるようなトレーニングを行えば、これまで以上の働きを見せてくれるようになるでしょう。


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