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インタビュー

2023年9月20日

多くの人との協働、視座を一段高める必要性
新事業開発の「やり甲斐」と「面白さ」

入社以来、海外営業を担当していた林さんと、研究開発に従事していた若山さん。この二人は、自らの意思で長年携わった業務から離れて事業開発統括部に異動し新事業開発に取り組むとともに、NECの組織を変革するための推進役を担当するという共通点があります。新事業開発に対しては、それぞれどのような意識を持っているのでしょうか。現在推進しているプロジェクトなども語っていただきました。

海外営業と研究者、異なるバックグラウンド

―これまでの経歴を教えてください。

 入社から10年以上、海外営業を担当していました。新事業開発には3年ほど前からかかわっていて、シンガポール研究所と連携した経験などを活かしながら、海外向けの新事業開発に取り組んでいます。

若山 私はNECに入社以来、研究開発の現場で仕事をしていました。無線ネットワーク、社会システムの自律制御などの応用研究を経て、4~5年前からアーム型ロボット制御の研究開発を進め、2023年4月に事業開発統括部に異動し、現在に至ります。

―事業開発統括部に異動するきっかけはどのようなことでしたか。

 既存事業だけではなく新しい事業の柱を作ろうというNECの方針が示されたタイミングで、個人的にも新しいことへの挑戦にワクワクしたこともあり、希望して異動しました。

若山 アーム型ロボット制御技術を研究開発から事業化するにあたり、NECにとってロボットは新しい事業領域ですので、さまざまな難しさがあることを知りました。それならば事業を起こす方向からも取り組んだほうが面白いのでは、と考えたことがきっかけです。

EV充電サービスやロボット活用の新事業を推進

―現在はどのようなプロジェクトを担当していますか。

 現在、シンガポールやタイ、ベトナムなどにおけるEV充電サービスを検討しています。例えばシンガポールでは、2030年に新規登録車両をEVに限定する計画があり、60万台の自動車がすべてEVに切り替わる可能性があります。そうなると当然、EV充電インフラの面的な広がりが求められ、大きな市場が生まれます。NECは日本でクラウド型EV・PHV充電インフラサービスを提供している実績と技術がありますので、海外の市場ニーズに対してもお役に立てるはずです。

若山 アーム型ロボット制御のプロジェクトは、ターゲットとして国内外を問わずに取り組んでいます。とはいえ、アーム型ロボットの最初の適用領域として考えているのは製造業ですので、NECのお客様が多く、ロボットなど自動化への投資意欲も強い国内から進めているのが現状です。もう1つ、製造業以外の領域でロボットを展開するプロジェクトがあり、どのようなスタートアップと組むのがよいかを検討している段階です。

―新事業開発を担当して、外部で見ていたときから印象の変化はありましたか。

 異動する前はとても自由な印象がありましたが、新事業開発として一定の事業規模が求められることに、最初はとまどいを感じました。

若山 研究開発との大きな違いは「必ずしもNECの技術にこだわっていない」ということです。重要なのはNECの技術をどう使うかではなく、NECの価値をどう提供していくかということ。同じNECでも、そこにカルチャーの違いを感じました。選択肢を増やし、観点を幅広に持つことが事業開発統括部の1つの考え方だと思います。

―新事業開発のやり甲斐や面白さをどのような部分に感じますか。

 とにかくたくさんの人と一緒に検討できることが楽しいです。シンガポール研究所やNECシンガポール社とコミュニケーションを取ったり、NEC内部のニーズを知るために他のBU(ビジネスユニット)の方々と話をしたりできます。また、EVは自分にとって新しい領域なので、その勉強や今後の会社への貢献を考えることもやり甲斐になっています。

若山 事業を立ち上げることがミッションとしてあるので、勉強すべきことが非常に多く、視座を一段階上げなければなりません。そこはどんな方でもやり甲斐につながると思います。技術開発で品質を高めるということだけでなく、誰と手を組めば早く進められるのか、どういうチャネルで顧客に提供するとよいかなど、考えなければならないことが多岐にわたります。それだけに、全体を考えながら活動を進めていくことがとても面白いですし、逆に難しい点でもあると思います。

組織改革の火付け役としての役割も

―お二人はこの他に、全社的な組織変革活動“RISE Fast”においてChange Facilitatorという役割も担っておられます。何をするのでしょうか。

 役割は「部門経営のパートナーとなる」ことです。部門長と同じ視線で課題を抽出し、現場メンバーを巻き込んで行う問題解決の進行役を務めます。

若山 私は組織をモチベートする火付け役のイメージを持っています。3カ月ごとに成果を出すことが求められているのでとても難しい取り組みですが、組織の変化にとっては必要なこと。とてもエキサイティングに感じています。

 若山さんがおっしゃった火付け役はまさにそうで、組織を俯瞰する力と、新事業開発と同じく「パッション」が重要になる役割です。

―最後に、今後の目標を教えてください。

 立ち上げた新事業をスピンアウトして、自分がCEOになること。難しいとわかっていますが、チャレンジしていきたいです。

若山 現段階では、現在取り組んでいる新事業をしっかり軌道に乗せることです。その先の夢としては、NECのような大きなビジネスを狙うよりも、もっとフットワークの軽いビジネスに取り組みたいという気持ちを持っています。そのときは林さんと同じく、スピンアウトのようなことも視野に入るかもしれません。

大学院修士課程修了後、NECに研究職として新卒入社。以来、研究成果の事業応用に向けた技術開発、新規事業開発に従事。最近の楽しみは休日に子供と一緒に昼寝をすること。

事業開発統括部
若山 永哉さん

学生時代は財務会計を専攻したが、自らの希望により海外営業職としてNECに新卒入社。3年前から新規事業開発に従事。2年前からジムに通い始め、週に三回のペースを維持中!

事業開発統括部
林 瑶さん

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