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「施設管理の匠」を我孫子で育成! 熟練技術×DXで日本の製造業を支える

製造業を支える「施設管理」のお仕事をご存知ですか。半導体の需要が増す昨今、工場の施設管理のニーズが高まっています。こうした動きに対応し、半導体など製造業の工場の管理・運用を担うNECファシリティーズは、施設管理者を育成する研修・研究開発センター「FM-Base」を、NEC我孫子事業所(千葉県)にオープンしました。約10億円をかけた新施設への注目は高く、2024年5月21日に行われたメディア向けの見学会は、多くの記事で取り上げられました。日本のものづくりを長年支えてきたNECグループだからこそできる、日本の製造業への貢献とは。

FM-Base入口
メディア向け見学会の様子

半導体事業でNECグループが培ったノウハウをDXで伝承

NECファシリティーズは約1600人の要員を抱える施設管理のプロ集団として、電気や空調、給排水などの管理業務を全国169の拠点で受託しています。

「かつてNECは半導体工場をたくさん持っていました。工場の建設、生産ラインの設計、そして施設管理の方法をノウハウとしてたくさん溜めてきました。その“管理の匠”たちによるノウハウこそ、NECファシリティーズの強みであり特長です」。そう語るのはNECファシリティーズの代表取締役執行役員社長 橋谷直樹。

こうした「匠のノウハウ」は、職場内訓練(OJT)による実践でしか学ぶことができないものも多く、広く共有するには課題もありました。一方で施設管理者の需要は高まり、ものづくりを支えるためにも育成は急務。「長年蓄積したノウハウをNECファシリティーズの社員みんなが使えるようにするためにシステム化が必要と考え、DXを推進する新施設を開設しました」と橋谷は背景を語ります。

研修の様子(イメージ)

新設したFM- Baseは、施設管理の受託拡大を目指す重要施設として、熟練技術者のノウハウの伝承と、DXを活用した業務効率化をはかります。詳しい仕掛けをみてみます。

トラブル疑似体験で育成期間を短縮+生成AI・画像解析で業務効率化

設備実習エリアは約382平方メートル。半導体製造に欠かせないクリーンルームや排水設備、電気、エアーなど、実際の工場と同様の設備が11種類設置されており、リアルな経験を積むことができます。

設備実習エリア

この設備をフル活用し、「一人前」になるまでに従来は12年必要だった育成期間を半分の約6年に短縮することを目指します。本来は数年に一度の点検やめったに起こらないトラブル対応を模擬的に、実際に手を動かす作業として体験できることで早期育成が可能になる、というわけです。研修は約27種類、まずはNECグループ内から年間約300人を対象に計画されています。「ここで研修すれば、いきなり一人で現場に行くよりも自信を持って対応できそうです」と社員の期待も高まっており、将来的には社外からの受け入れも見据えています。

FM-Baseでは日々工場から出てくる大量の記録・データを分析することで、業務効率化にも力を入れていきます。将来的には画像解析技術で現場の映像から読み取ったデータをもとにNEC開発の生成AI「cotomi」を活用して日報作成を簡略化することも検討しています。こうしたデータ分析は、NECの技術をベースにした「Facilities Data Platform(ファシリティーズデータプラットフォーム)」で行っており、セキュリティーが確保されているのも特長です。

画像解析の様子
設備実習エリアに設置された画像解析用カメラ

日本の製造業がグローバルで戦うために 一翼を担う施設目指す

「日本の製造業がもっともっと効率的になって、グローバルで戦えるように。その一翼を施設管理によって担いたい」。NECファシリティーズの橋谷は力を込めます。

FM-Baseは顧客と一緒に施設管理業務について考えることができる共創空間の役割も果たしています。「施設管理の具体的な業務はよく分からない、というお客様でも、FM-Base を1時間見学してもらうと、『なるほど』と言ってもらえる。さらには、一緒にDXを推進しようじゃないかというお客様が増えています」といいます。

NEC 2030VISIONの「とまらない社会を築き産業と仕事のカタチを創る」、そしてPurpose(存在意義)に掲げる「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会」の実現を目指し、NECグループは、これまで培ったノウハウと最先端技術を活かして、日本の製造業を支えていきます。

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