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ものづくりでNECグループのDXに貢献!掛川新工場で先端技術を育てて世界に届ける

自動搬送、作業効率化、そして安全・安心な環境── 最先端技術をとりいれた「スマートファクトリー」が2023年8月、NECプラットフォームズの掛川事業所で本格稼働しました。本格稼働によって掛川事業所全体で生産効率30%向上を目指すだけでなく、新工場そのものが最先端技術をNECグループの外でも実用化するための「DX(デジタル・トランスフォーメーション)の実験場」としての役割を担います。8月29日に行ったお披露目会は多くの記事で取り上げられることとなり、世間から熱い注目を集める新工場。DXを推し進めるものづくりの現場をご紹介します。

自律走行ロボをまとめて制御 人手不足に備え「生産効率30%向上」へ

NECプラットフォームズ掛川事業所は、NECグループのものづくり拠点として、1970年代に白黒テレビ生産からスタートし、今はルータや車載機器などを製造しています。経済安全保障の観点などから国内全体で生産体制の強化が求められる一方で、人手不足も大きな問題となっている昨今、掛川新工場は、これらの問題に対応するための、新たな一手として誕生しました。

「ひと」の代わりにものを運ぶのは、物理的なガイドを必要としない自律走行搬送ロボット(AMR)と磁気テープなど物理的なガイドを必要とする無人搬送車(AGV)。AMRは車のように臨機応変にフロア内を走行し、AGVは列車のように決められた経路を走行します。複数台のAMRを一元的に制御するために、自律移動ロボット管制制御ソフトウェアである「NEC マルチロボットコントローラ」を採用。また、映像データから自己位置を推定するVisual SLAM技術を用いており、高速で大容量のデータ送受信が可能な「ローカル5G」を導入したシステムを構築。17台ものAMRを同時制御は国内の工場では珍しいといいます。こうした取り組みで人手不足に備えるだけでなく、掛川事業所全体で生産効率30%向上を目指します。

AMR(左)とAGV(右)が工場内を行き交う
NEC マルチロボットコントローラにより
17台のAMRの同時制御が可能に
今回NECグループの製造現場で
初めてローカル5Gを実運用

また、作業計画や人員配置を最適化するために、量子アニーリング技術を活用した仕組みも取り入れました。効率のいい作業の順番をNECの最新技術をつかって即座にわかりやすく見える化することで、段取りにかかる時間の半減と設備稼働率の向上が見込まれます。

作業計画は優先度に応じて色分けされ、タブレットなどで確認ができる

このほかにも、顔認証による入場管理などでセキュリティ面も向上。クリーン度も強化して、安全・安心・高効率・高品質なものづくりを目指す最先端の現場となっています。

ICカードと顔認証を組み合わせた厳格な入退出管理により
徹底したセキュリティ対策を実施
各フロアの入り口にエアシャワー付き
バスボックスを設置するなど工場のクリーン度を強化

DXの実験場 NECグループの先端技術が役に立つことを実証する

「現場にDXを活用する。そしで現場の生産力を上げる。このことで、NECグループのDXがいかに役に立つかを、お客様に伝えていくことが私たちの役割です」

NECプラットフォームズの執行役員常務 埜本康之は、工場の生産効率を上げることに加え、掛川新工場がNECグループのDXを推進する役割を担うことも期待しています。

「最先端の技術を掛川新工場で実験することも、一つの役割です。NECグループ内の生産現場という特長を生かして、NECグループがこれから実現しようとしている技術。これを活用し、その効果を確かめ、その結果をお客様にお届けしていきたい」

NECプラットフォームズは国内外10か所の開発・生産拠点が協調して1つのファクトリー(工場)としてつながることを目指しており、掛川新工場での成果は他の工場にも展開して、ものづくり力の底上げをはかっていきます。

NEC 2030VISIONの「とまらない社会を築き産業と仕事のカタチを創る」、そしてPurpose(存在意義)に掲げる「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会」の実現を目指し、NECグループがもつ「ものづくり」の世界レベルの技術を、世界に向けて発信していきます。

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