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NECが誇る技術力を顧客の価値に転換 成長と変革を加速する1年に

NEC社長兼CEO 森田 隆之

2022年度がスタートしました。

コロナ禍も3年目となり、withコロナでの仕事や生活が当たり前になってきています。またウクライナ情勢の緊迫など、社会の不確実性が日々増加しています。新たな不安や混乱が世界に広がる中、私たちNECグループの存在意義(Purpose)である「安全・安心・公正・効率という社会価値の創造」を果たすため、新年度も、さらなる成長と変革をめざします。

昨年度は、2025中期経営計画(中計)と、Purposeを具現化するために実現イメージを可視化したNEC 2030VISIONを発表し、私たちが目指す方向性と優先事項を打ち出しました。

中計では、Purposeの実現に向けて、「戦略」と「文化」を経営の両輪として一体的に取り組むことを表明しました。企業経営において事業戦略・財務戦略が大切なことは言うまでもありませんが、そうした戦略を実行するのは人(社員)です。そのため、高いモチベーションを保つ人材を支える強い企業文化を生み出し、NECに定着させることも、戦略と等しく重要だと考えています。

「未来の共感」を創る

この1年、「戦略」の観点では、グローバル5G、コアDX(デジタル・トランスフォーメーション)、デジタル・ガバメント/デジタル・ファイナンス、という3つの領域を成長事業と定めて日本を含むグローバルでの事業の強化を進めてきました。

例えば、グローバル5Gではボーダフォン、テレフォニカなどのグローバル通信事業者で5G基地局装置の採用が決まり、また基地局の開発を手掛ける米国のベンチャー企業Blue Danube Systemsの買収も実行し、開発体制も強化することができました。

コアDXでは、マイクロソフトやAmazon Web Services、SAPなどとのグローバルレベルでの戦略的なパートナーシップを拡充したほか、生体認証などのコア技術を活用したさまざまな業種・業態でのDXプロジェクトや、スマートシティー・スーパーシティープロジェクトへ参画してきました。

デジタル・ガバメント/デジタル・ファイナンスでは、スイスAvaloq社の買収を完了し、NECグループと一体になったオペレーションを本格的に開始しました。

もう一つの柱「文化」の面でも、NEC社内での変革に力を入れました。Purposeの実現には高いモチベーションを持った人材が必須であり、中計の数値目標にも社員のエンゲージメントスコアを2025年には50%に引き上げることを盛り込んでいます。

昨年度は、CEO直下に設置したトランスフォーメーションオフィスによるビジネスインフラの再整備・社内DXの推進に着手しました。また、NECグループ社員の行動基準「Code of Values」の実践を推進するSmart Work 2.0において、「Workplace、Digital Technology、Work Principles」の3つの観点で取り組みを拡大し、社員の「働きがい」を追求しました。

さらに、私自身も社長に就任後、社員とのオンライン対話集会を毎月開催し、参加社員数はのべ15万人以上にのぼりました。多様な取り組みを推進することで、エンゲージメントスコアは前年度比10ポイント向上し、2025年の目標である50%に向けて大きな一歩を踏み出せました。

中計達成に向けて、NECの企業変革を前進させ、弾みをつけることができた1年だったと思います。

2022年度は中計2年目として、これまでの取り組みを具体的な成果に結びつけていく年にします。

「戦略」を展開するにはスピードが重要です。この4月に実施した組織改革では、事業部門の数を3分の1に集約し、意思決定のスピードアップと権限委譲を一層進めることで、顧客のニーズの変化に柔軟に対応できるような組織に変え、「顧客志向」を徹底します。

そのために現場の意識や行動の変化も必要となります。変化を後押しするために、引き続き、社内DXや、SmartWork2.0の取り組みを進め、コミュニケーションを大切にしながら、生産的かつ創造的な仕事ができる環境を整備していきます。

それに加え、高い価値を生み出す人材の採用や育成面で投資をしていきます。一つの例として、本年の春季労使交渉で、組合が求める賃金水準改善の要求額への満額回答したこと、若手の給与水準の引き上げにも対応していくことは、こうした考え方に基づいたものです。

NECの強みである技術力、それを顧客の価値に転換することがNECの成長モデルです。イノベーションの追求では、昨年度はAI創薬事業の強化や5GのOpen-RANでのプレゼンス向上などで一定の成果を示すことができました。今後は、イノベーションを共に創る仲間づくりにも力を入れます。4月にはNECグループのシンクタンクである国際社会経済研究所で、Thought Leadership機能を強化しました。

NECが目指す未来の社会像と、そのためにNECが果たす役割を世界に示し、ステークホルダーの皆様から共感と信頼を勝ち取りながら、一緒にその世界を実現していく。まさに「未来の共感創り」というべき活動を、これから一層加速していきます。

私たちは、2022年度を中計とNEC 2030VISIONの達成のための更なるステップの年とし、社会やお客様に提供できる価値をさらに拡大していくために、邁進します。

NEC社長兼CEO 森田 隆之

コーポレートブログ始めました

2022年4月5日、NECは、公式コーポレートブログ「NEC Stories」を開設しました。NECのカンパニーストーリーをご紹介し、「未来の共感」をみなさまと創る一助になればと願っています。