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繰返生産品(部品・素材など)製造業における改革ポイント
生産・販売物流、経営管理、会計業界の特徴
部品や素材をはじめとした製造業には、自動車OEM・電気をはじめとする直販と代理店ビジネスが存在します。
- 直販ビジネスでは、厳しい要求(納期・価格・品質)への確実な対応が顧客に選ばれる前提条件となります。一方で将来需要情報を入手することができ、安定的なリソース計画を立てやすい側面もあります。
- 代理店ビジネスでは、需要情報を得ることは難しく、変化を予測することは難しいのが一般的です。戦略的な在庫配備が差別化の重要なポイントとなります。
このような環境下で、ビジネスを継続しつつ確実に収益を確保できる経営基盤の確立が求められます。
生産管理領域
プロセス上の課題
確実な納期順守もプロセスを管理する上での大きなポイントとなります。フォーキャストに合わせて供給能力をコントロールする柔軟性が要求されます。タイムリーな負荷調整を実現するために、メーカ別の個別フォーキャスト・確定情報の一元管理と、ボトルネック工程の常時検証を確立します。また、顧客の厳しい変更管理要求に対応した実績管理が必要になります。
一方、フォーキャストが入手困難で、需要変動が少ない場合は、実績を元にした在庫補充型で生産量を決定します。人間系判断を少なくし、ローコストオペレーションを実現します。
対応策
- 確度の異なる需要情報を統合し、生産側に伝える仕組み(統合受注)
- 先々の需要状況に対する工場内の能力(部材過不足、設備稼働状況)最適化
- 実績管理強化(変化点/変更点、トレーサビリティ対応)
など
生産におけるIoTやAI活用領域NEW
世の中のトレンド
昨今、IoTやAIの活用・スマートファクトリー構想といったキーワードが話題となり、部品・素材製造業においても大手企業を中心に、その実現に向けた検討が進みはじめています。
一方で、IoTやAIを活用した「未来の姿」と「実態の業務・現場運用」に大きなかい離があり、多くの企業が何からどう手を付けてよいのか悩まれています。
企業の実態
- IoTやAIを活用することで、需要予測や工程設備状況をふまえた自律制御を実現するためには、まず必要最低限の現場の実績を「使える」状態でリアルタイムに収集し、分析・活用できる環境をつくることが重要です。
- 部品・素材製造業においては設備工程も多く、設備によって実績が把握できていることが多いです。しかしその実績が「使える」状態であるためには、実績が生産の「指示」と紐付けられた形になっていなければなりません。その意味で「使える」実績になっていないケースも多くみられます。「指示」と紐づいた実績を把握することではじめて、ロットトレースや、製品ごとの原価比較、在庫精度向上に情報を活用することができます。
推奨する進め方
- 本領域の取り組みにおいては、まずIoT/AI活用に向けた未来へのロードマップを描きます。その上で、社内に取り組みの有益性を理解してもらう活動が必要です。なぜなら現時点で業務はそれなりに回っており、必ずしも関係者全員が問題意識をもっていないこともあるからです。
- よって、いきなり大規模な業務改革・システム化を進めるのではなく、現場の実績収集と可視化を小さくトライアルし「運用できそうか」「可視化の価値があるか」の効果の見定めを早期に行い、社内を徐々に巻き込んで改革につなげていくやり方が有効です。
NECのスペシャリストが熱く議論
アナログの品質管理や原価管理では世界で勝てない?素材業の生産革新は「泥臭いIoT」がカギ
販売管理領域
プロセス上の課題
直販ビジネスでは営業は確実に商談獲得し、継続的な価格・品質等の管理が求められます。顧客機種別の要求(仕様・納期)を社内に伝え、試作機を手配し、確実に量産立上げにつなげます。また、量産後も、仕様変更を把握し、顧客との費用交渉への活用や品質要求に対応する必要があります。
代理店ビジネスにおいては、売れ筋を見極め、売れる製品を売れる場所に確実に配備できるようにします。在庫配送デポを設置し、補充型の供給形態を確立するなど無駄な在庫を増やさない仕組みを確立します。
対応策
- 顧客契約単位別情報の管理(売価/原価、仕様、試作品履歴)
- 戦略的在庫配備の仕組みの確立
など
原価管理領域
プロセス上の課題
厳しい収益性・顧客の価格低減要求がある中で、確実に収益を確保する原価管理の強化が会社の生命線となります。
実際原価の精度向上や品目別把握を目指します。実績収集から原価計算に至る仕組み(配賦型から直課型計算に)を見直し、分析・改善につながる原価精度を実現します。
また、原低活動の前提となる標準原価についても、基準値としての意味合いを明確化し、精度・鮮度を担保できるようにします。
対応策
- 工程別/品目別の原価差異分析の実現
- 標準原価設定のの最適化
- 実際原価の精度向上
など
事例
素材メーカー様 基幹システム再構築プロジェクト
背景 | 安定的な市場を中心としたビジネスから、需要の予測が難しくまた変動の大きい市場や海外市場へと事業を拡大している中、取り扱う製品も品種数や社外調達品の比率が増加してきた。 結果として在庫の維持費・廃棄費用の増大といった問題を抱えるようになっていた。 このような状況下で、事業を再編し、販売機能・製造機能の役割の見直しに取り組んでいる中、従来からの業務・システムの再構築が課題となっていた。 |
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目的 | 事業再編の目的である経営の効率化を推進し、更なる事業拡大の基盤を確立する
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内容 |
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電機電子部品メーカー様 グローバル基幹業務システム展開プロジェクト
背景 | 単一事業集中と海外生産進出により高収益事業を展開してきたが、昨今の事業環境変化(車載用途の急拡大、特殊仕様の増加、地産地消への対応、海外人件費高騰など)への対応が必要であった |
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目的 |
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内容 | グローバル21拠点を対象とした標準業務システム確立と導入展開
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自動車部品メーカー様 販売物流・生産領域業務システム改革プロジェクト
背景 | グローバルビジネス拡大・産業機械など製品用途の拡大 業務システムは旧態然のままであり改革検討を実施 |
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目的 | 経営中期計画である売上高拡大及び利益率向上に向けた、販売物流及び生産管理領域における新業務を策定 |
内容 |
(国内を皮切りに海外展開へ) |
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