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スミセイ情報システム株式会社様


お客様先で働く従業員の勤務管理に顔認証を活用
客観的な勤怠データの把握で、フレキシブルな労働環境を創造
- 業種:
-
- 情報サービス業
- 業務:
-
- 人事・総務
- ソリューション・サービス:
-
- 生体認証/顔認証
事例の概要
課題背景
- 勤務実績の記録は従業員による手入力→記録された出退勤時刻の客観性の担保が困難
- 勤務管理のため管理者同席のルールを採用→管理者の負荷・勤務時間の増大
- 自社の勤務管理システム「皆伝!勤務管理」強化をめざし、勤務時間の入力をサポートする高精度な生体認証サービスを探していた
成果
全従業員の正確な勤務時間を経営指標に活用
全従業員の労働時間を正確かつ客観的に把握できるようになり、経営指標や経営目標を立てる際の大きなファクターのひとつに
管理者同席の勤務管理廃止で不要な勤務時間を削減
残業や休日出勤の部下への管理者の付き添いが不要となり、会社全体の労働時間を短縮
自社の勤務管理システムとのスムーズな連携を実現
既存の社内勤務管理システム「皆伝!勤務管理」と、高精度なNECの顔認証サービス「Bio-IDiom GPS連携サービス」の連携が実現、今後お客様への提案も推進
利用イメージ
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事例の詳細
導入前の背景や課題

人材開発本部
人事部
マネージャー
角田 博俊 氏
社外のお客様先で勤務する従業員の、客観的な勤怠データの取得が課題に
スミセイ情報システム株式会社様(以下、SLC様)が従業員の勤務管理の見直しを始めたのは、厚生労働省がガイドライン*を策定した2017年でした。当時SLC様では、お客様先での勤務の開始と終了の時刻の記録を従業員自身が手入力で行っていたため、長時間働いているのに過少入力していないかなど、記録された値の正確性の担保が難しい状況でした。
ガイドラインに従って働き方改革を推進し残業時間の低減を実現するために、社外のお客様先で勤務する約1,000人の従業員の勤怠データをどのように取得するか?客観的かつ正確な勤怠データを取得するための新たな勤務管理の仕組みづくりが課題になっていたのです。
「自社オフィスで働く従業員についてはPCや入館ゲートのログデータなども活用していましたが、社外勤務の従業員にはそれが適用できず、客観的な勤怠データの取得が難しかったのです」と、人材開発本部 人事部 マネージャーの角田博俊氏は当時を振り返ります。
また、SLC様では従業員の勤務中は管理者が常に付き添わなければならないという現認のルールを採用していました。たとえば、部下が残業や休日出勤をする場合、管理者も同席しなければならず、トータルの労働時間増加に直結していました。労働時間の効率化の観点でも、客観的なデータによる勤務管理の仕組みの構築が求められていたのです。
- *
厚生労働省「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」(平成29年1月20日策定)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/roudouzikan/070614-2.html
選択のポイント

人材開発本部
人事部
市川 悠子 氏
新設備の必要がなく、個人のスマートフォンで勤務管理できるのが採用の決め手
正確な勤怠データを取得するために、SLC様では各種製品を検討したといいます。オフィスへの入退カードやデスク上で勤怠データを読み取るICカードなど数多くの製品を調査しましたが、いずれもお客様先へ新たな機器を設置しなければならないという問題があり採用には至りませんでした。そこへ、社内で運用している既存の勤務管理システム「皆伝!勤務管理」と、スムーズに連携できる高精度な認証システムを探していた開発部門から、“NECの「Bio-IDiom GPS連携サービス」(以下、GPS連携サービス)を活用してはどうか”との提案がありました。人事部門でも検討したところ、既存システムへの組み合わせ導入が可能である点と、NECの顔認証の技術力の高さから円滑に導入できると判断し、プロジェクトへの採用が決まりました。
「数あるお客様先へ、当社側から新たな設備を設置するのは困難です。さまざまな製品を検討するなかで、NECさんのGPS連携サービスは新たな設備が必要なく、個人が持つスマートフォンにアプリを入れればすぐに運用がスタートできることが採用の大きなポイントになりました。また、社内で運用している当社の勤務管理システムと、世界でも高精度を誇るNECの生体認証を連携させたいという、開発部門の意向もありました」(角田氏)
GPS連携サービスの導入時期は、折しも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行期と重なり、お客様先で勤務する社員はもちろんのこと、在宅勤務を推進していたSLC様では自宅で勤務を行う社員についても正確な勤務管理ができるようになり、社員全体に導入が進みました。
「社外の勤務先で顔認証をする際、スマートフォンカメラの撮影音が鳴り、お客様がセキュリティの観点から不安になるのではという懸念がありNECさんに相談したところ、撮影音をON/OFFできるサービス機能アップデートを実施いただけました。また、同サービスへの移行時、サポートがとても手厚く、説明会を開催いただくなど、たいへん丁寧に対応していただいた点が強く印象に残っています」と、人事部の市川 悠子氏は語ります。
こうして、2020年3月に導入が完了し、同年4月から運用がスタートしました。

導入後の成果
従業員の正確な勤務時間の把握で、経営指標に役立てられるのが大きな成果
勤怠の客観的なデータを取得できるようになったことで、全従業員の労働時間を正確に把握できるようになり、労働時間の可視化を通じて「今年度は全従業員の労働時間は〇〇時間に収める」というように、1つの大きな経営指標や経営目標につなげられるようになったのは、大きな成果でした。
また、残業や休日出勤をする従業員への付き添いが必要なくなったことで、管理者の負担が軽減され本来の業務に注力できるようになったことや、部下の勤務実績を客観的なデータで把握することが可能になったことも、SLC様の働き方改革推進に大きく寄与しました。
「当社は今、社員に対してハイブリッドワークの働き方を推奨しており、出社するのも在宅で働くのも個人の選択に任せています。もし管理者同席による勤務管理を廃止ができなかったら、このような働き方改革もできませんでした。在宅勤務の場合、正確な勤怠を記録するのが困難でしたが、GPS連携サービスの活用でそれらの課題がスムーズに解消できたと思います」(角田氏)
「管理者同席による勤務管理をなくした効果が最も大きいと思います。以前は管理者にも同席してもらわないと残業や休日出勤ができませんでしたが、GPS連携サービスの導入で在宅でも仕事ができるようになり、利用する立場の人間としてとても有益な仕組みだと感じています」(市川氏)
「導入当初は、新システムに消極的な従業員の声もありましたが、このシステムが社内標準になり利用が進むにつれ、使いたいという要望が急増しました。管理者は、部下の客観的な勤怠データを参照する機会も増えていきました。運用を始めてから丸3年経ちましたが、大きな問題は一度も起きていません」(角田氏)
SLC様では今後、より高精度な勤務管理へのニーズを考慮し、最小の設備で導入・運用できるGPS連携サービスの社内での利用を拡大する予定です。また、課題をお持ちのお客様へ、GPS連携サービスと勤務管理システム「皆伝!勤務管理」を組み合わせた提案にも力を入れられる方針です。

NEC担当スタッフの声

生体認証・映像分析統括部
プロフェッショナル
税所 修
GPS連携サービスリリースの初期からお声がけいただき、さらにSLC様の勤務管理システム「皆伝!勤務管理」にも組み込んでいただけたことはたいへんありがたく、これからパートナリングによりビジネスを大きく拡げていきたいと思っています。導入の過程では、SLC様の開発部門の方々とさまざまな技術的なやりとりを想定したのですが、エンジニアの方々がたいへん優秀で、導入から運用までスムーズに進めることができました。実際の運用フェーズまでには何度か説明会を開催し、サポートさせていただきました。
運用後は、大きな問題も起こらず私どもも安心していますが、安定稼働とともに今後もより使いやすさを追求してサービスの改良を重ねていく所存です。また今回、勤務管理でご登録いただいた社員の方々の顔データをそのまま他の顔認証関連サービスに利用いただくことも可能です。PCログオンやドア入退など他の顔認証関連サービスのご利用で、お客様のより便利な職場環境の提案も行ってまいります。
お客様プロフィール
スミセイ情報システム株式会社
所在地 | 大阪本社 大阪府大阪市淀川区宮原4-1-14 住友生命新大阪北ビル 東京本社 東京都新宿区西新宿6-14-1 新宿グリーンタワービル |
---|---|
創業年 | 1971年 |
事業内容 | システムコンサルティング、システム開発、運用管理、SI事業、ERP事業、ネットワーク設計、運用、アウトソーシング、セキュリティサービス |
資本金 | 3億円(2023年3月末現在) |
売上高 | 340億円(2023年3月期) |
従業員数 | 1,461名(2023年4月現在) |
URL | ![]() |

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(2023年10月30日)
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