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NEC Missionary 野口 圭が、NECのDXを語りあう~顔・虹彩マルチモーダル生体認証~
音声テキスト
■はじめに
NEC Missionary
野口 圭:
NEC Missionaryの野口圭です。
Missionaryには、NECがお客様とともに描く未来、そこにかける想い、これをわかりやすく伝えていく人、そんな意味を込めています。
Xdialogue、NEC DX Innovators100、このメンバーとさまざまな視点で、これからのDXをひも解いていきます。
生体認証・映像分析統括部
プロフェッショナル
師岡 宏典:
NEC DX Innovatorの師岡宏典です。
専門分野はもともと製品企画とか事業企画でプロダクトマネージャーをやらせて頂いていて、「顔・虹彩マルチモーダル生体認証」に注力して活動しております。
■Chapter1 市場から見たセキュリティの需要の変化
マルチモーダル生体認証は、マルチ=複数、モーダル=公式、つまり複数の方式で生体認証することです。特徴としては、単体の方式で本人を確認する。もちろん精度を高めれば高めるほど、その信頼度は上がりますし、複数の方式を重ね合わせ、セキュリティと精度を高められます。
この精度が高いということは、NECも生体認証の中で長年やってきたので生体認証を説明する際に、世界一と言っており、生体認証自体今の社会で当たり前になってきたと思っています。
なので、これから大切なのは生体認証の技術がどのようなビジネス化していくかだと思うのですが、生体認証があるからビジネスをやっているわけではありません。今、色々な形で社会が変化し、新しいニーズが生まれている中のそのニーズに答えられることが出来る、それが生体認証だと思います。
世の中の変化や市場のニーズの具体論について述べると、高いセキュリティが当たり前に求められる社会であり、DXが進むことで様々なことで繋がりができるようになりました。それと同時に情報の価値が上がりかつリスクも上がっていきます。
セキュリティを保つためにID、パスワードを使用しオンラインの世界に入ることで例えば様々アプリケーション、オンラインサービスの利用に一つ一つID、パスワードが必要となりますが、セキュリティ管理の負担がユーザー側にのしかかります。
そこで市場ではサービス提供する企業、ユーザーともにセキュリティを高め、尚且つ便利に利用できることを両方を叶えたいというニーズが生まれています。
使う側にとっては、セキュリティの担保と使いやすさの両立が求められていますし、全ての人が扱えるサービスであるかがポイントです。
スマートフォンで便利になる=すべての人が扱えるではなく、今のサービスが本当に扱える状態なのかを検討し、全ての人たちが扱えるサービスが今、求められているのではないかと生活者の悩みや想いに寄り添って目的を持つことが大事です。
■Chapter2 顔・虹彩マルチモーダル生体認証が生み出す価値
顔・虹彩マルチモーダル生体認証はワンアクションで顔と目の虹彩を同時認証し本人確認できますし、生体認証はその人自身が鍵となり証明ができます。
だから様々な人が利用でき、顔・虹彩マルチモーダル生体認証は市場変化で生まれた新しいニーズに答えられるソリューションになります。
■Chapter3 顔・虹彩マルチモーダル生体認証の特徴
生体認証・映像分析統括部
プロフェッショナル
木村 恵:
NEC DX Innovatorの木村恵です。
SEとしてキャリアスタートさせ、その後、虹彩認証を扱ったビジネスに携わっており
現在は顔・虹彩マルチモーダル生体認証に注力しております。
顔・虹彩マルチモーダル生体認証のすごさとは?
セキュリティ×利便性です。
セキュリティ性は顔・虹彩マルチモーダル生体認証は他人と本人を間違える確率が100億分の1以下です。精度に関しては、他人と本人を間違えない精度、本人を正しく認証する精度です。一方で、他人と本人を間違えない確率を上げるほど、本人も正しく認証されづらい両立しにくい関係性があります。体調や着用物による顔の変化が本人拒否率を上げる可能性に関わっています。
トレードオフの関係の解消をどう実現するのか?
顔、指紋、虹彩、複数の生体認証を組み合わせるマルチモーダル生体認証で、一般的な生体認証は、個々に認証結果を出すことで、マルチモーダルの場合、個々の結果をどう一つに導くのかが肝です。セキュリティを優先する場合AND認証です。
セキュリティを高めた場合、両方一致で認証するが使いづらさが生まれますし、使いやすさを優先する場合はOR認証です。
今回、顔認証と虹彩認証によるマルチモーダル生体認証を採用しており、個々の認証結果をNEC独自の技術でミックスし一つの結果を導きます。これはNECが生体認証に50年取り組んだノウハウを活かし認証結果のミックス方法を開発、独自のアルゴリズムで生体認証におけるトレードオフの関係性を両立させます。
生体認証における利便性とは?
何かというとどれだけ優れた技術でも使い勝手が悪いと社会に受け入れられない事もあります。
NECが大切にしたポイントは①本人を正確に認証する精度、②認証を2秒程度で実現するスピード③着用物を見つけていても認証可能な技術、④認証カメラ側が人に合わせて動く利便性の4つです。
また、3年間のプロジェクトの中でのモチベーション維持に関しては、虹彩とは外から見える内臓であり、とても美しいものです。この自分だけの唯一の鍵は社会の当たり前を変えられるものだとわかっていました。なので、顔・虹彩を使った製品に惚れ込んで進んできました。
■Chapter4 顔・虹彩マルチモーダル生体認証の活用ケース
直近の事例だと、大規模スポーツイベントでの顔・虹彩マルチモーダル生体認証を活用した決済サービスの実証実験を行いました。様々な方に体験頂くことで価値を伝えるためです。
体験者からは「使いやすい」「速い」など多くの声を頂きました。
■Chapter5 顔・虹彩マルチモーダル生体認証を活用した今後の展望
セキュリティ、利便性を生かして、大きく2つのところをターゲットとしています。
1つ目は重要施設、重要エリアへの入退管理への活用。
2つ目は医療現場、工場のクリーンルームの入退管理への活用。
技術のすごさだけでなく、切り開く世界の方が魅力的でわくわくするようなイメージを受けました。NECとして世の中に届けたいと改めて思いました。
■Chapter6 NECDXにおける顔・虹彩マルチモーダル生体認証とは?
NECのDXについてどういうお考えを持っていらっしゃいますか?
師岡としては、NEC DX=透明性と考えます。DXが進むことで様々な企業、システムがつながり大きな輪を生みます。それと共にお客様、ユーザーにも新しい価値が生まれ利用できるようになっています。その中で重要なことは、複雑化するシステムの中で自分のデータがどう使われ、価値ある情報として保存されていることです。これらは時に非常にタフな説明となりますが、NECは「どうする?」「こうやったらお客様に伝わる」を当たり前に実践します。
お客様と誠心誠意向き合う姿勢こそがNEC DXの透明性だと考えます。
NECがお客様に提供する価値は安全安心です。安全はセキュリティ性を高めて確保できても安心はテクノロジーでは提供できません。DXとはコミュニケーションそのものでDXに相対峙する人が大事です。NECの人を支えるクリアなものです。
木村としては、NEC DX=新しい社会の実現です。
デジタル化が進むほど、デジタルを扱える人、扱えない人の格差が生まれます。
顔と虹彩という盗むことのできない鍵で、当たり前に行っている自身の証明のやり方が変わります。
誰もがどこでも簡単に認証できる世界、社会の実現ができるのではないかと思います。
お考えをまとめると、
「NECのDXは透明であり、人に寄り添い、皆が公平な社会を実現していく」と言えます。
Orchestrating a brighter world
NEC
概要
『NEC Missionary 野口 圭が、NECのDXを語りあう~顔・虹彩マルチモーダル生体認証~』
DXの加速とともに、より高度で安全性の高いテクノロジーが求められています。
顔・虹彩マルチモーダル生体認証は、NECの中でどのように創られて、DXの加速する世の中でどのようにお客様の課題を解決していくのか。NECが誇る生体認証ビジネスのプロフェッショナルであり、NEC DX Innovatorである 師岡、木村の思考をMissionaryの野口が紐解いて行きます。DXを加速させるアクションのヒントを得られる動画になっております。
関連リンク
(2023年1月16日)