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第6回ヒトゲノム・遺伝子解析にかかる倫理規程審査会議議事概要

開催日時

平成16年7月20日、午後2時から午後4時

場所

当社、本社243会議室

出席状況

委員全員が出席

議案

平成16年7月20日、日本電気株式会社本社ビル(東京都港区芝5丁目7-1)において、第6回ヒトゲノム・遺伝子解析研究にかかる倫理規程審査会議(以下本会議という)が開催された。
本会議は、本会議規程第5条第1項および本会議の審査・運営に関する実施細則第5条第1項但書に基づき國尾委員長により招集され、出席委員は社内委員3名および社外委員3名であり、本委員会規程第5条第2項に規程する定足数を満たし、成立した。
会議に先立ち、事務局より委員の交替の報告がなされた。委員長に國尾執行役員、副委員長に江村研究企画部長が就任した。
事務局より、本会議の名称が「ヒトゲノム・遺伝子解析にかかる倫理規程審査会議」と変更になったことが報告された。これに伴い、「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理規程」、「ヒトゲノム・遺伝子解析研究にかかる倫理審査委員会規程」、および「ヒトゲノム・遺伝子解析研究にかかる倫理審査委員会の審査・運営に関する実施細則」の文言の修正を申請し、承認された。また、倫理審査対象判断フローについて、各委員に承認を頂いたことを報告した。
これまでの審査案件すべて(審査番号13-01~15-05)の進捗状況について、研究責任者より報告がなされた。また、倫理審査対象判断フローに基づき、委員会での審査対象外として処理した案件について報告がなされた。
次に、下記2件の新規の研究計画について審議がなされた。

1. 審査番号16-01(プログラム開発に関する分野の案件)

本研究はNECが開発した手法を用いて、ヒトゲノム・遺伝子解析に関するプログラムを開発し、共同研究機関において実証試験を行うことを目的とする。
特許に関して係争に発展しないかとの質問があったが、共同出願であるから係争することはないことを確認した。今後、相手先の倫理審査委員会での承認取得を承認条件として、条件付承認とした。

2. 審査番号16-02(データ解析に関する分野の案件)

本研究はNECの開発した解析手法を適用し、ヒトゲノム・遺伝子解析に関するデータ解析を行う研究である。
本研究では連結不可能匿名化された電子データ(マイクロアレイ発現データ)のみを扱うが、今後同種の案件について本会議で審査を行う必要性についての判断基準を確保する意味もあり、本会議で審議することとした。
データ解析の過程で臨床カルテ情報に立ち返る(=個人情報に触れる)可能性がないかとの質問があったが、NECに公開されるデータには個人の識別できるデータは含まれないことを確認した。
また、入手するデータは共同研究先の倫理審査委員会で承認されているもののみを入手することを確認した。
以上の議論を踏まえ、本研究を承認とした。コメントとして、解析を進めるために新たに情報をもらった場合に、個人情報に触れないようにする事が重要であるとの意見があった。