CAREER STORY

新規事業の社会実装を通じて、
子どもたちにより良い未来を。

柴山 瑠美

プロフィール

柴山 瑠美
事業開発・企画職
エンタープライズビジネスユニット
デジタルインテグレーション本部
大学時代のアルバイトで使用したレジがNECとの出会い。幅広い業種が経験できることが決め手となり2009年に入社。営業を8年担当したのち、2回連続で産休・育休を取得。合わせて2年半の休暇を経て、新規事業開発を手掛ける部門へ異動。現在は、生体認証技術を活用した「NEC I:Delight(アイディライト)」のビジネスデザイン職を担当。市場調査や、事業機会の探索などに取り組んでいる。

※2022年3月公開。所属・役職名等は取材当時のものです。

キャリアストーリー

どうすれば社会の役に立てるのか 。
現場を離れたからこそ見えた、自分の歩く道。


NECに入社して8年間、半導体商社や大手総合商社のお客様を対象とした営業担当としてキャリアを歩んできました。2017年から2回連続で産休と育休を取得。2年半ほど現場を離れ、子育てに専念していました。親になって価値観が大きく変わったこと、社会との接点が徐々に少なくなっていったことも大きかったのかもしれません。気づけば「自分はなんのために働くのか」「今後のキャリアをどうするのか」と考えることが多くなっていました。私がたどりついたのは「直接的に事業開発に携わることで、社会に役立ちたい。社会をよりよくしたい」という結論でした 。営業の仕事にもやりがいを感じていたので悩みましたが 、会社には素直に「復職にあたって、直接的に社会変革に関われる仕事にチャレンジしたい」と自分の想いをぶつけました。未経験でのキャリアチェンジにも関わらず、上司は親身に相談に乗ってくれました。そればかりか、快く「新事業開発を担当するビジネスデザイン職であれば、柴山さんのスピード感、人を巻き込む力が活かせると思う」と後押しまでしてくれたのです。NECが海底から宇宙まで幅広い事業を手掛けていることを頭では理解していました。ですが、このとき改めて様々なキャリアを描ける懐の深い会社であること、社員の想いに寄り添ってくれる会社であることを肌で感じましたね。

自分が関わった事業で、
我が子が笑顔になる幸せ。


現在、私はビジネスデザイン職として「NEC I:Delight」の事業開発を担当しています。この事業のコンセプトは生体認証技術を活用した共通IDによって、様々な場所や様々なサービスをシームレスにつなげること。すでに和歌山県の南紀白浜では顔認証で手ぶら決済や、ホテルでのキーレスドア解除など未来の観光体感ができます。このテクノロジーが社会に普及すれば、あらゆるシーンが繋がり、利便性の向上だけでなく顧客体験を大きく変えていく可能性を秘めています。 しかし「NEC I:Delight」の世界観を実現に向けてはまだまだ道半ばです 。顧客体験を最大化するためには協力施設を拡大していく必要があります。そのために、社内外含めた関係各所へのネゴシエーションを行うことも、 ビジネスデザイン職の仕事 です。競合が続々と参入しているマーケットでもあるため、他社の実証実験のリサーチはもちろん、市場の動向を踏まえて製品開発や広報戦略にフィードバックすることも重要な役割のひとつになっています。この仕事のやりがいは、新事業の開発を通じて豊かな暮らし、新しい社会を生み出せること。先日、家族旅行で南紀白浜を訪れましたが、「NEC I:Delight」の世界観を子どもが楽しそうに体験している姿を見て、とても幸せな気持ちになりました。

どんなに難しい課題に直面しても、
「どうすればできるか」を考え抜く。


過疎地域での交通弱者問題を解決する顔認証を活用したMaaS(※)提案や、地域事業者との新たな観光体験を実現する共創事業の提案など、 「NEC I:Delight」を用いた様々な施策に携わってきました。しかし、言葉で言うほど「新しい価値をつくる」ことは簡単なことではありませんでした。ただ、できない理由を並べてもプロジェクトが前進することはありませんし、どんなときも必ず選択肢、突破口はあると信じています。「まだ実績はないが、人の手で行っているマラソン大会の受付確認を生体認証で効率化できないか」 「長年にわたり蓄積された求職者のスキルや経験を証明することで、採用市場への事業展開をしながら労働力不足解消に貢献できないか」。 メンバーとは常日頃からアイデアを出し合っているのですが、ビジネスデザイン職においてはどんなに難しい課題に直面しても、 「どうすればできるのか」を粘り強く考えることが非常に重要です。 今後も事業開発に必須であるコンサルティング、マーケティング、アカウンティング、そしてファシリテーション などのスキルにも磨きをかけながら、クライアントと一緒に新たなビジネスの創出に果敢に挑戦していきたい。そして、仕事に復帰をする際の「事業開発に携わることで、社会の役に立つ」という志を実現していきたい。いつの日か、子どもたちに自慢できるような未来を、自分の手で生み出せたらと思っています。

※MaaS(マース):Mobility as a Serviceの略。従来の交通手段に、自動運転やAIなどのテクノロジーを掛け合わせた、次世代の交通サービス。

My favorite CoV

5つのメッセージのすべてに共感しているのですが、そのなかでも「行動はスピード、チャンスは逃さぬように」という言葉をいちばん大切にしています。特に新規事業では「昨日までは競合ではなかった会社が、明日の競合になる」こともあり得ます。そんな状況の中では「いかに的確に市場のニーズを捉え、スピード感を持ってマーケットに投入できるか」は非常に重要なポイントになります。

CoV:「Code of Values」。NECグループ共通の一人ひとりの価値観・ふるまいを示した行動基準

他のキャリアストーリー