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最適化技術で日本の諸問題を解決
研究とビジネスをつなぐ手応え

下村 英恵
AI・アナリティクス事業部

文系でも研究職になれる、変わった会社?

私は大学院で経営学を学んだ、いわゆる文系の出身です。技術をビジネスに変える戦略などを対象とした技術経営が研究テーマでした。文系修士では研究職の募集はほとんどなく、進路に悩んでいたとき、NECの中央研究所が研究職に興味があれば文系でも応募を歓迎していたのです。正直「変わった会社だな」と思いながら、NECの研究職向け採用向けイベントに参加しました。

理系以外は相手にしてくれない会社が多い中、NECの対応はとてもフラットで「学生の話を真剣に聞いてくれるいい会社だ」と、好印象を持った覚えがあります。研究職の採用担当の方と何度か話をさせていただいたのが現在に至る始めの一歩でした。

事業部は技術を商用化する、収益性に直結するやりがい

NECに入社後、私は研究職としてしばらくデータサイエンス研究所に勤務し、事業開発担当として最適化技術に携わっていました。そして、最適化技術の事業化を加速するため、2021年6月からAI・アナリティクス事業部に異動しました。最適化技術はとても汎用的なもので、私の担当する仕事は物流業界、人材業界、リテール業界など多岐にわたります。

AI・アナリティクス事業部には他にも研究所出身の方が多く在籍し、私が研究所に勤務していたころも新しい技術を紹介したり、逆に顧客課題を教えていただいたりと連携していました。そのためAI・アナリティクス事業部は研究所とのつながりが強く、最新の研究動向に触れることが可能で、最先端の研究をしている研究者と一緒に事業開発できるユニークな環境だと思います。それはAI・アナリティクス事業部の強みであり、引いてはNECのAIビジネスの強みになっているのは間違いありません。

事業部での仕事が研究所と大きく違うのは、当然ながら事業部はビジネスとして成立するかどうかを非常にシビアに考えなければならない点です。研究所でももちろん企業研究所ですから、ビジネス視点での価値ある研究が求められますが、事業の主管になることはできないので、会社全体のビジネスの仕組みがどうしても掴みづらいことがあります。私はAI・アナリティクス事業部に異動して、技術を商用化し、お客さまのニーズに合わせて提供していくための「ビジネスのキホン」の重要さを実感しています。社会人として、収益に直結する仕事に携わっている手応えがあり、難しいことだらけですが、やりがいにもつながります。

「まず家族のことを優先して」、女性も働きやすい環境

働き方についても、NECは女性にとって働きやすい環境が整っていると感じます。良い意味で、仕事上において男性、女性を意識することは少ないです。私の経験者ではありませんが、産休や育休も取得しやすく、休みから戻った方でも働きやすい環境が用意されていると思います。

男性でも「今日は子どもの保育園のお迎えがあるので会議には出られません」と言う方も多くいます。私は何度か所属組織が変わったのですが、どの上司も「まず家族のことを優先してほしい」と言ってくれますし、周りの人も授業参観を理由に休暇を取得するなど、ごく普通のことです。制度の面だけでなく組織文化としても浸透していると思います。

また、NECのいいところとして、私が特に強調したいのは「若い人の意見を聞いてくれる会社」だということです。自分の中にやりたいことがあれば、それを実現できる会社だと思います。

AIの活用は、人間が楽しく生きていくため

日本が抱える超高齢化などの社会課題特、老いによってだんだん出来ないことが増えていく苦しさの解決にAIで貢献することが、私がいつか実現したいテーマです。また、私が事業化に取り組んでいる最適化技術の中に、「意図学習」というNEC独自の面白い技術があります。これは、意思決定のセンスを人の判断から学んで、その人の代わりに計画立案などの意思決定を自動化してくれるような技術です。

例えば、熟練者の退職がもたらす技能継承問題があります。意図学習を適用すれば、AIが熟練者にしかできなかった意思決定を再現できるようになります。熟練者のノウハウ継承以外にも、例えば毎日の食事を考えなければならないのは非常にストレスだと思いますが、その人に代わってAIが献立を立案してくれて、家庭内の負担が軽減されるような身近な用途にも活用できます。私はそうした技術の事業化にかかわることで、「AIは人間が楽しく生きていくためのもの」という社会の実現に取り組んで行きたいと思います。

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