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耳の音響特性を用いた生体認証

NECの最先端技術

2018.3.1

耳の音響特性を用いた生体認証

指紋、顔などのバイオメトリクス(生体情報)を用いた個人認証技術は、パスワードや鍵と比べて、漏えいや盗難のリスクが小さく、また忘れたり紛失したりしないという利点があります。
NECは、長岡技術科学大学の協力により、人間の耳穴の形状によって決まる音の反射を利用したバイオメトリクス個人認証技術「耳音響認証」を開発しました。

図1. 耳に送出した音の反射を分析することで耳穴の形状によるユーザ固有の特徴を取得

人によって異なる耳穴の形状を音で識別

本技術は、マイク一体型イヤホンを耳に装着するだけで個人認証を可能にします。高い認証精度に加え、イヤホンで音を聞くような自然な形態で利用者に負担がかからない、新しいバイオメトリクス認証技術です。人間には聴こえない高い周波数の音(非可聴音)を用いて、利用者が意識せずに認証を完了させることも可能です。移動や作業をしながらでも認証が可能で、秘匿性を守ることができるなど、バイオメトリクス認証の活用の幅が広がります。

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図2. 反射音の周波数ごとの強弱が人それぞれ異なる
(左は人間が聴き取れる可聴音、右は人間には聴こえない非可聴音を用いた場合)
図3. ヒトを含む主な動物の可聴域(聞こえる音の範囲)と耳音響認証で用いる非可聴音
(波長が1センチ前後と短い高周波音を使用)

NECは、重要インフラ施設の保守・管理や警備などでの安全・安心に関わる業務でのなりすまし防止や、医療現場やコールセンターなどでのハンズフリー認証による業務効率化、さらに人々の生活に密着したスマートイヤホンなどへの応用を視野に、本技術の実用化を目指します。