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ICTプラットフォーム2023年6月22日
通信の世界最先端で挑戦をつづける
NECは創業当時から通信技術の発展に貢献してきた企業です。太平洋間の衛星通信に世界で初めて成功するなど、常に新しい技術に挑戦して世界の最先端を走りつづけてきました。海底ケーブルでは、世界の約3割のシェアを誇るトップベンダの一つでもあります。
NECがこのような挑戦をつづけることができる理由の一つは、ハードウェアを中心とした物理層からソフトウェアを扱うアプリケーション層まで、通信機能のあらゆる階層を網羅した研究を行っていることにあります。また、研究分野も光通信から電波通信まで多岐にわたります。機能階層を一気通貫した研究と、幅広い分野を横断した自由な発想で、世界初の新しい技術の創出に挑戦しつづけています。
グローバルなインフラ構築をめざして、実装を推進
4G通信がスマートフォンやSNSによって個人の価値を大きく高めたように、新しい通信技術は世界にさらなる革新をもたらすはずです。現在導入が進んでいる5Gなどの新しい通信技術は、単なる高速無線システムではありません。「人」に加えて「モノ」をつなぐ技術として、産業を中心にさまざまなデジタルトランスフォーメーションを起こしています。Beyond 5Gのネットワークは、「人」「モノ」に加えて「コト」をより広くシームレスにつなぎ、身近な暮らしを含めた社会全体の進化を支え得る技術です。得る技術です。NECでは、5年後~10年後のグローバルなインフラとして実装するところまでを想定しながら、各種技術の研究を進めています。例えば、現状では国ごとで運用されている携帯電話の通信システムも、将来的には世界共通のシステムに進化し通信量が減る夜間の国のリソースを昼の国々へと割り当て、地球規模でカーボン排出量を低減できるような未来も見据えています。
主な研究技術
マルチコアファイバケーブル
従来のファイバーケーブルの形状はそのままに、最大4倍まで伝送容量を拡大する技術です。NECでは世界で初めてマルチコア海底ケーブルによる大容量通信実験に成功しています。本技術の研究論文は、光通信における最大の国際学会OFC2022において「注目論文」に選出されました。現在は無線で使われていた技術を光通信に応用するという発想から、さらなる大容量化を可能とするマルチコアファイバケーブル技術の研究に取り組んでいます。
世界初・次世代型光ファイバーの試作に成功 大容量マルチコア光伝送システム
NEC、海底ケーブルに適用される光ファイバについて、マルチコアファイバの研究論文がOFC2022の「注目論文」に選出
量子暗号
理論上絶対に解読できない安全な暗号方式で、長期にわたる機密保持を保障する次世代の技術として昨今注目されています。NECは、国内に主要研究拠点を持つ企業として、20年以上にわたり日本の量子暗号技術開発を牽引してきました。こうした中で、2010年には当時の世界最長距離の量子鍵配送に成功しています。また、複数のナショナルプロジェクトにも参画し、技術の発展や社会実装に大きく寄与してきました。現在は光通信の技術を応用し、より安価で導入できる次世代の量子暗号技術の研究に取り組んでいます。
NECの量子暗号
次世代モバイル通信(6G / 7G)
地球規模で統合されたシステムの実現を見据え、人工衛星や成層圏通信プラットフォーム(HAPS)を活用する新しいコンセプトのネットワーク技術の研究を進めています。
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