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【NEC Visionary Week 2022】
最先端AIで次世代感染症ワクチン開発に挑む!
このたび、「NEC Visionary Week 2022」では、CEPI(感染症流行対策イノベーション連合)、NEC、そしてNECオンコイミュニティの先駆的な取り組みに焦点を当て、AIを活用した創薬やグローバルヘルスへの貢献についてリーダー達が熱く語りました。
CEPI|プロジェクト「100日ミッション」をスタート。ベータコロナウイルスの広範な防御を目指す
CEPIは、今後出現する可能性のある新たなウイルス等の脅威から社会を守るため、2021年に「100日ミッション」というプロジェクトを開始しました。本プロジェクトでは新たなウイルスの脅威に対し、安全で効果的なワクチンをわずか100日で開発することを目指しています。
新型コロナウイルス感染症ワクチンは、mRNAワクチンという新しい技術に加え、以前に発生したMERSやSARSの研究からコロナウイルスに関する知見があったこともあり、326日というワクチン開発史上最短の記録で開発されました。
しかし、それでもワクチン開発までに多くの命が失われており、まだ不十分であった、とDr. ハチェットは語っています。
より迅速に100日以内にワクチンを届けることができれば、多くの人命が救われ、経済的ダメージも軽減できます。
CEPIとNEC、NECオンコイミュニティのパートナーシップは、革新的なアプローチでワクチンをより迅速に開発を進めるために極めて重要と、Dr. ハチェットは説明しました。
NEC|創薬事業参入 人と社会のためのDX化
1990年代のヒトゲノム計画により、人間は、4文字のアルファベットで表されるDNA配列によりデジタル化できることが明らかになりました。ヒトゲノム計画以降、創薬の在り方もかわってきており、遺伝子解析がコモディティ化したことで、画期的ながん治療薬が数多く誕生しました。
また、AI技術の進歩も創薬事業における大きな変化です。NECのAI研究の歴史を振り返ると、伝説のAI研究者ヤン・ルカン氏ら優秀な研究者を輩出しています。機械学習プラットフォームの一つTORCHをオープンソース化した中心人物でNEC北米研究所の機械学習部門長であるDr. ハンス=ピーター・グラフといった研究者もいます。
NECは当初、製薬会社を助けるイネーブラーとして参入しましたが、これまでに培ってきたAI技術を創薬に活用するプレイヤーにならなければ大きなチャンスを逃すと考え、2019年にノルウェーのオンコイミュニティ社買収を通じて、自ら創薬事業に参入したのです。
AIが医薬品の開発期間を大幅に短縮、個別化がんワクチンを実現
NECオンコイミュニティのDr. ストラットフォードも、NECとNECオンコイミュニティのAI技術が、CEPIの「100日ミッション」を実現する重要な役割を担っていると語っています。
NECのAIを活用した創薬への取り組みは、個別化がんワクチン開発に端を発しています。
多くのがんは、遺伝子に変異が起きることで発生します。NECのAI技術は、このがん特異的変異を検出し、さらに患者さん一人一人の免疫システムに適したがんワクチンをデザインすることで、安全で効果的な治療を目指しています。ただし、がんの進行という患者さんの命が懸かっているため、短期間でのワクチン開発プロセス遂行が求められます。
AIソリューションによる個別化がんワクチン開発に取り組む中で、100日に近いタイムフレームでワクチンを提供できる状況に近づきました。すでに卵巣がんや頭頸部がんの患者さんを対象とした臨床試験を行っています。
NECとNECオンコイミュニティは、がんワクチン開発技術を活用して、CEPIとともに汎ベータコロナウイルスワクチンの開発に取り組んでいます。この取り組みはとてもエキサイティングなプロジェクトであるとDr. ストラットフォードは語っています。
創薬事業は、NECグループのPurpose ” Orchestrating a brighter world”を実現する取り組み
NECの森田は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、社会のDX(digital transformation;デジタルトランスフォーメーション)を10年は加速させたと述べました。
テクノロジーは正しく使うことによって公平なアクセスと価値を生み出せます。社会的な課題解決のために、技術による価値を世の中に提供することが出来ます。
今回のような官民のコラボレーションやパートナーシップは、世界に成果を届ける素晴らしい取り組みだと思います。
NECは、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
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