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慶應義塾大学とNEC、デジタル人材育成に向けた教育プログラムを共同開発
2020年6月24日
慶應義塾大学
日本電気株式会社
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(横浜市港北区、研究科委員長:西村秀和 以下、慶應SDM)と、日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼 CEO:新野 隆 以下、NEC)は、NECのデジタルビジネスの加速に向けたデジタル人材育成のための教育プログラムを共同開発しました。これはデジタルトランスフォーメーション(DX)に必要な思考・行動様式に関するトレーニングとなっており、従来NECが行ってきた専門技術領域のトレーニングとセットでデジタル人材育成に活用されるものです。
慶應SDMは、ものごとを俯瞰的かつ体系的に捉えるシステム思考と、ものごとを人間中心で考えて多様性を活かして新価値を創造するデザイン思考を融合したシステム×デザイン思考の研究・教育を実施するとともに、その実社会への実装を行っています。
一方、NEC は、生体認証、AI、クラウド、セキュリティなどの最先端のデジタル技術を用いて、お客様のデジタルビジネスの加速に貢献しています。
本教育プログラムでは、こうした両者が保有する学術的知見や先端技術を掛け合わせ、発展させることにより、さまざまな変化を見据えた社会課題解決に取り組み、新たな価値を創造していきます。
1.背景
めまぐるしく変わる社会や顧客のニーズに合わせて、新たな価値をスピーディーに生みだしていくためには、ビジネスのやり方や組織の振る舞いそのものの変革が求められています。DXの実現は、企業や組織が将来にわたって競争力を維持し続けるための必要条件であり、重要な経営課題の一つとなっています。また、このDX実現を担うデジタル人材についても、質量ともに極めて足りない状態であると言われており、企業はその獲得や育成が課題となっています。これらの課題について慶應SDMとNECは、そのデジタル人材に必要とされる思考・行動様式を身につけるため、社会課題を起点に、システム×デザイン思考を用いて事業開発・構想化を行う教育プログラム(Project Based Learning by STARS、注)を共同で開発しました。
- (注)Project Based Learning by STARS:
Project Based Learning by Self Transformation And Reform based on System Design and Managementシステムデザイン・マネジメントの考え方をベースにした自己変革と組織改革活動。
NECのデジタル人材育成全体像

2.これからの取り組み
第1弾として両者は6月~8月までの延べ13日間にわたり、価値創造の方法論および技法の学習と、新事業のアイデア創出活動を組み合わせたプロジェクト型の教育を行います。NECでは既に2017年からデジタル人材の専門スキル強化に向けた専門技術領域のトレーニングを体系化・実施しており、今回開発した教育プログラムはそのスキルをベースに顧客視点での事業開発を実践し、デジタルな思考・行動様式を獲得するものです。今後はさらにコンサルタントスキルやコーチングなど、企業や組織のDX戦略を立案できるプロデューサーの育成にも取り組む予定です。
3.本教育プログラムに関するお問合せ先
慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科
教授 白坂 成功 shirasaka@sdm.keio.ac.jp
NEC デジタルビジネスプラットフォーム企画本部
info@dbpu.jp.nec.com
以上

NECは、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、
誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
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