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インタビュー実施日:2022.2.21

YUKI FOOTBALL ACADEMY様

プロサッカー選手で得た経験やノウハウをチーム内のコーチへ共有

プロサッカー選手になって取り組んだことや痛感したことをチーム内のコーチに共有できる点が魅力

YUKI FOOTBALL ACADEMY
アカデミーダイレクター
大久保 剛志 氏

Q. まずサッカー部の構成について教えてください。

・会員人数/80名
・スタッフ数/6名

Q. スポーツ育成支援プラットフォーム(以降:MethodBASEと記載)の導入きっかけを教えてください。

 これまでは、トレーニングメニューを各々のコーチが作成しLINE等で共有していましたが、本アカデミーのコーチはサッカーの指導以外の仕事も行っているため共有の難しさを感じていました。さらに、過去のトレーニング履歴が残らず、検索が難しいことも課題と感じていました。そのような中、MethodBASEの存在を知り、このようなサービスがあれば場所や時間に制限されずに、各コーチが事前に「今日このようなイメージで練習をするんだな」ということが分かり、共有が効率的に進むように思いました。また、何よりもアカデミーのフィロソフィー、ゲームモデルや私自身がプロになるためにどんな練習をしてきたか、プロになってから大事だと痛感した部分というものを落とし込んで、コーチ間に共有できるところも魅力的にうつりました。その部分をコーチが理解することで、子ども達にも浸透してくるだろうと思い、導入を決意しました。
 他にも、もちろんタイの他チームがまだ取り入れていないので先駆けしてやりたいという思いも強くありました。日系のアカデミー、スクールがバンコクだけでも10弱存在し、外国人が経営しているスクールも20程度存在するなかで差別化をはかっていかなければならない部分もありました。
 私たちは、まだ2020年8月設立で1年半のアカデミーなので、良いものは積極的に取り入れて、私たちの特色を出し、武器にしていきたいと考えています。

先の目標を立て逆算していくことで、日々のトレーニングのテーマを明確にし指導の質が高まる

Q. MethodBASE導入後に変化はありますか。

 まずはコーチがトレーニングの意図だったり、狙いをより深く考え言語化できるようになりました。例えば、1つのパス練習でもコントロールする際にはポイントを考える必要がありますが、そのポイントをMethodBASEに打ち込むことで各コーチが言語化できるようになったのだと思います。その結果、子どもたちに対して的を絞った指導ができるのでより子どもたちに練習内容がクリアに伝わるようになりました。また、MethodBASEでは1週間、1ヶ月、半年先の目標を事前に記入できることで先を見据えて、逆算した練習に取り組めるようになったと感じています。

Q. トレーニングメニュー作成の手間についてはいかがでしょうか。

 トレーニングメニューはスクリーンショットで取ってシステムに登録できるので非常に簡単だと感じます。また、私たちはトレーニングを作成する際には、海外(イギリスやスペインなど)の練習メニューを探してきて、オーガナイズをスクリーンショットでとって登録し、目的や内容を自分達で記述する使い方をしています。今の時代、インターネットで検索すれば海外のトレーニングメニューを探すことが出来ますし、すでにメニューはある程度出尽くされている部分もあるので、それを自分達がアレンジしてオリジナルにしていけば良いと考えています。その結果、MethodBASEには私たちが大事にするフィロソフィーやスタイルに合ったトレーニングメニューのみが蓄積されるため、日々選択するトレーニングメニューのバリエーションも増えました。私たちが大切にするポイントと紐付けてトレーニングメニューを蓄積できるので、検索も非常に簡単にでき、日々の練習の効率化にもつながっています。

選手と保護者のコミュニケーションにもMethodBASEを活用

Q. 保護者の反応や子どもたちの変化はどのように感じていますか。

 指導者から保護者の方にトレーニング内容や試合結果をメールで共有することが出来るので、そのメールを親子で一緒にみることで、子どもたちとの共通の話題が増え、コミュニケーションをする機会が多くなったと保護者の方からコメントをいただいています。また、好きな時に日々のトレーニング内容や試合結果を振り返ることで、子どもたちのサッカーに対する意識が変わったとご評価いただいています。例えば、映像をみながらお父さんから子どもに対して「今のプレーこうしなきゃダメじゃないか」とコメントをすると、子どもたちからは「この試合はこういうポイントを意識しているんだよ」と返ってくるようです。子どもたちにしっかりとトレーニングの意図、目的が浸透していますね。試合の映像を一緒に見ながらご飯をたべているご家庭もあるようです。微笑ましい限りです。

 

日本やタイの地方クラブへのクラブ展開をしていくことが目標

将来的には日本での提携クラブ拡大や
タイの地方へのクラブ展開が目標

Q. 将来的にMethodBASEをどのように活用していきたいですか。

 私たちのアカデミーでは日本での提携クラブ拡大や、タイの地方へのクラブ展開も目指しています。まずは、2022年4月から私の出身地の岩沼市でスクールを立ち上げる予定です。その際に、このMethodBASEを活用して提携クラブにトレーニングメニューと動画をセットで提供していきたいと考えています。また、提携クラブの指導者の皆さんにも同じMethodBASEの環境にログインしてもらい、トレーニングメニューを一緒に作っていこうと考えています。そうすることで、私たちアカデミーのメソッドがブラッシュアップできると考えています。これから楽しみです。

【お問い合わせ先】
NEC スポーツ育成支援プラットフォーム 事務局
nec-methodpf@eigu.jp.nec.com