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インタビュー実施日:2021.11.6
FC今治 アカデミー・メソッドグループ長(インタビュー当初) 橋川 和晃 氏
スポーツ指導現場のアナログからの脱却
~クラブナレッジ共有・蓄積への挑戦~
~クラブナレッジ共有・蓄積への挑戦~
スポーツ育成支援PF(以降:MethodBASEと記載)導入後は、クラブの方針が各指導者に浸透し指導サイクルが根付き始めた
Q. 導入きっかけを教えてください。
私は、アカデミーの現場に数十年携わっていますが、これまでの指導は各指導者がトレーニングメニューを個人ノートで管理し、ミーティングでの情報共有も紙による報告がメインでした。これでは、クラブの方針が確立されていても実施した内容が各カテゴリ間で共有されず、クラブ全体としてPDCAサイクルを回すことの難しさを感じていました。
また、トップ選手にあがるような選手を育成した際にも、データがデジタルで蓄積されていないため、クラブとしてその選手がどのような過程を踏んできたのかが検証できない問題がありました。実際に、私もこれまで日本代表に選出された選手の育成期から携わった経験がありますが、ナレッジとしてクラブに財産(ノウハウ)が残っていないために、その選手の育成期のパーソナルデータ、テクニックの状態、フィジカルデータの履歴、さらにはどんなトレーニングをして成長してきたかなどの経験値をクラブ、特に若手コーチに共有できていないのはもったいないと長年感じていました。もちろん、若手の指導者は経験を積まないと分からない部分も多いと思いますが、もしこのような経験値を継承することができれば、選手それぞれの状態(タイプ)に合わせてどのような練習をすれば将来伸びるといったことが事前に把握でき、指導力の向上にもつながると感じています。そのため、まずはナレッジの共有(組織の知の共有)から始めてみようと思い、MethodBASEの活用を始めました。
また、トップ選手にあがるような選手を育成した際にも、データがデジタルで蓄積されていないため、クラブとしてその選手がどのような過程を踏んできたのかが検証できない問題がありました。実際に、私もこれまで日本代表に選出された選手の育成期から携わった経験がありますが、ナレッジとしてクラブに財産(ノウハウ)が残っていないために、その選手の育成期のパーソナルデータ、テクニックの状態、フィジカルデータの履歴、さらにはどんなトレーニングをして成長してきたかなどの経験値をクラブ、特に若手コーチに共有できていないのはもったいないと長年感じていました。もちろん、若手の指導者は経験を積まないと分からない部分も多いと思いますが、もしこのような経験値を継承することができれば、選手それぞれの状態(タイプ)に合わせてどのような練習をすれば将来伸びるといったことが事前に把握でき、指導力の向上にもつながると感じています。そのため、まずはナレッジの共有(組織の知の共有)から始めてみようと思い、MethodBASEの活用を始めました。
Q. アカデミー・メソッドグループ長として導入後の変化は感じていますか。また今後どのような変化を期待してますか。
まだ使いはじめたばかりではありますが、クラブの方針(テーマ)の浸透を感じています。MethodBASEではクラブの方針(テーマ)を意識して、トレーニング、エクササイズを作成することができるため、指導者の中でも自然とテーマが浸透し、週の練習報告ではテーマ軸に合わせた報告をもらえるようになってきています。また、指導サイクルも徐々に習慣化してきているように感じます。
また、最初は面倒と考えていた指導者も、慣れたらMethodBASEの入力も簡単のようで、計画して、振り返る指導サイクル(PDCAサイクル)が根付つきはじました。このことは一番重要なポイントと私は感じています。当たり前のことですが計画があるからこそ、修正ができますからね。私は指導者に対して、MethodBASEを活用することで「終わり(ゴール)から描き、各サイクル目標、計画が立てられるようになること、またこの精度が高くなっていくこと」を期待しています。
また、最初は面倒と考えていた指導者も、慣れたらMethodBASEの入力も簡単のようで、計画して、振り返る指導サイクル(PDCAサイクル)が根付つきはじました。このことは一番重要なポイントと私は感じています。当たり前のことですが計画があるからこそ、修正ができますからね。私は指導者に対して、MethodBASEを活用することで「終わり(ゴール)から描き、各サイクル目標、計画が立てられるようになること、またこの精度が高くなっていくこと」を期待しています。
他の指導者のトレーニング方法や考え方を参考にすることで、自分のオリジナルの指導を体得している
コーチの方々に聞きました
Q. MethodBASEを導入して変化はありましたか。
MethodBASEを導入して一番のメリットは他カテゴリや他コーチのエクササイズやプランニング、練習や選手に対する評価コメントを参照できるようになったことだと感じています。エクササイズであれば、オーガナイズ、ルール設定、どういう狙いでやっているのかを参考にしたり、プランニングでは、上位のカテゴリが年間、月、週のプランニングをどのように組み立て、またどのような観点で評価をつけているのかを参考にしています。さらに、他指導者の良い所を自分に取り組み、自分のオリジナルのエクササイズの作成や、プランニングに反映できる点も良いですね。
もし、気になる点があれば、都度その意図を担当指導者に確認しています。これからMethodBASEを活用し続けることで、将来的には効率化や指導力向上にもつながるようにも感じています。現状は、日々エクササイズやトレーニングを一から作り、蓄積しているフェーズですが、2、3年経てば、過去のトレーニングの中から最適なものを選択し、指導ができるようになると期待しています。エクササイズを作るのもオーガナイズをスクリーショットで登録できるので手間がかからず良いですね。
また、過去在籍したクラブで、類似サービスを使ってトレーニングを管理した経験もありますが、MethodBASEはクラブの方針(テーマ)単位でエクササイズを取り出せたり、分析ができたり、またサイクル、プランニングができる点が魅力的に感じています。これまでは、実施したトレーニングを共有するのみのことが多かったですが、MethodBASEを活用してからは計画することの大事さを感じています。
もし、気になる点があれば、都度その意図を担当指導者に確認しています。これからMethodBASEを活用し続けることで、将来的には効率化や指導力向上にもつながるようにも感じています。現状は、日々エクササイズやトレーニングを一から作り、蓄積しているフェーズですが、2、3年経てば、過去のトレーニングの中から最適なものを選択し、指導ができるようになると期待しています。エクササイズを作るのもオーガナイズをスクリーショットで登録できるので手間がかからず良いですね。
また、過去在籍したクラブで、類似サービスを使ってトレーニングを管理した経験もありますが、MethodBASEはクラブの方針(テーマ)単位でエクササイズを取り出せたり、分析ができたり、またサイクル、プランニングができる点が魅力的に感じています。これまでは、実施したトレーニングを共有するのみのことが多かったですが、MethodBASEを活用してからは計画することの大事さを感じています。
今後は、岡田メソッドを地域へ展開していくことが目標
Q. 今後、MethodBASEを活用してやりたいことはありますか。
まずは、3年~5年とMethodBASEを使うことで、クラブとしてノウハウを蓄積し、確立したメソッドを作りあげたいと考えています。そして、自分達の中で確立したメソッドができたのちには、普及、事業展開の観点から私たちのメソッドをMethodBASEに登録した状態で地域の指導者に届けることができたらと考えております。
その際には、MethodBASEが、チームの状態に合わせて、最適なトレーニングやエクササイズを提案してくれるようになっていればさらに地域の指導者は喜んでくれますね。期待しております。
その際には、MethodBASEが、チームの状態に合わせて、最適なトレーニングやエクササイズを提案してくれるようになっていればさらに地域の指導者は喜んでくれますね。期待しております。