Japan
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API連携プラットフォーム 導入事例
GMOあおぞらネット銀行株式会社様
銀行APIの公開に「API連携プラットフォームサービス」を採用
コスト削減と管理負荷低減を両立し、FinTech企業や他業種企業との連携を加速
すべてはお客さまのために。No.1テクノロジーバンクを目指して
GMOあおぞらネット銀行は、「すべてはお客さまのために。No.1テクノロジーバンクを目指して」をコーポレートビジョンに掲げ、2018年7月に誕生したインターネット専業の銀行です。お客さま目線に徹底的にこだわり、最新テクノロジーを駆使した、“気づけば誰もが使っている”、お客さまに寄り添う銀行を目指し、新たな金融·決済ソリューションを提供しています。その中でも注力されているのは、銀行APIの提供です。APIの接続先である企業に対し、参照系、更新系の銀行APIを基本無償(注1)提供し、接続企業のコスト負担や導入ハードルを下げることで、銀行サービスを柔軟に接続企業のサービスに組み込むことを可能にしています。
(注1)個別要望に応じて開発・提供するAPIは一部有償
2019年1月に参照系API、5月に更新系APIを公開してから2020年9月末までに、接続契約を締結した企業は67社となっており、今後も続々と接続が予定されています。電子決済等代行業者との接続は法改正もあり、各行で進んでいますが、同社は、それ以外の一般の事業者ともAPI接続を推進しています。お客さまのシステムの裏側で活躍する銀行APIにより、大幅なコストダウンを実現し、新たなサービス企画立ち上げに貢献しています。
例えば、ある人材派遣会社では、これまで毎月1万~1.3万回の給与振込処理を手作業で行っていたところ、GMOあおぞらネット銀行のAPIを接続することによりそれらの処理を自動化し、業務効率化を実現しています。
3つの選択ポイント
この銀行API提供を支えるのがNECのAPI連携プラットフォームサービス。金融機関などのご利用企業が自社APIを公開し、他社へセキュアに提供するためのプラットフォームです。
GMOあおぞらネット銀行がもつ技術力を生かして特長ある銀行APIの公開を行うため、公開基盤の選定で重視したポイントは大きく3つ。1つが、低コストで導入が可能か。2つ目が公開スケジュールに合わせスピードを持った対応ができること、3つ目が管理負荷を低減できることでした。
API連携プラットフォームサービスは、「各社共通・個別の2層構成」をもつクラウド型サービスのため初期導入コストおよびその後の運用コストを抑えつつ、各社毎の個別テナント領域では接続先の増加やトランザクションの増加といったニーズにあわせて柔軟な対応が可能です。
GMOあおぞらネット銀行では、今後もAPI連携プラットフォームサービスを有効活用し、黒子の銀行としてお客さまのビジネスに貢献していくそうです。
お問い合わせ
お客さまからの声
GMOあおぞらネット銀行株式会社
CTO
矢上 聡洋氏
2018年6月に施行された改正銀行法により、金融機関はAPI公開が法律上、努力義務となっています。GMOあおぞらネット銀行では、銀行APIを安全に公開するだけではなく、"API利用企業様の事業を積極的に支援していくこと"を重視しています。
サービス開始から接続企業様は順調に増加しており、FinTechに代表されるxTech企業様には新しいビジネス創出に、これまで銀行システムと接続がなかった企業様にもDX推進の一環として銀行APIを活用いただいています。DX推進においては、銀行APIを使って業務の一部を効率化するだけに留まらず、業務全体を自動化するような真のデジタル変革を支援していきたいと考えています。たとえば請求業務では、請求書がきたらその支払いをするという1つのタスクだけを自動化するのではなく、そもそも案件が発生するところから、見積書作成・送付→請求書作成・送付→支払い・入金→会計処理という一連のプロセスを全体的に自動化し、その中で銀行APIを活用いただくことをご提案しています。
今後、銀行APIが体験できる「API実験場 sunabar(スナバー)」の機能拡充や、NECのサービスを利用して提供する「API開発者ポータル」への迅速な情報掲載、また、利用企業様の申込みから利用開始までのリードタイムを短くすることで、利便性をより向上していきたいと考えています。NECには更なるスピード感を持ってこの取り組みを後方支援していただくことを希望しています。
NEC担当スタッフの声
NEC
金融システム本部 主任
猪股 知仁
NEC
東日本統括支社 関東甲信越金融営業部 主任石田 直也
GMOあおぞらネット銀行様はサービス開始以降も、API接続企業の追加ペースが右肩上がりに加速する中、そのスピード感に驚くこともありますが、その都度ご要望に応じたスピーディな接続対応を実施してきました。
イベント通知機能などの新たな機能実現や、UXを重視したAPI開発者ポータルの画面デザイン刷新等、求められるレベルも非常に高いですが、お客様とのコミュニケーションをしっかりと取りながら、今後も良きパートナーとして、GMOあおぞらネット銀行様の先進的なAPI戦略を支えてまいりたいと思っています。
サービス全体としてはOIDFのFinancialAPIのセキュリティ要件への対応や、更新系APIを意識したインターフェース標準化など、サービスの強化も適宜図っていく予定です。
さらに、FinTechサービスや他業種企業との連携支援として、NECが主催する産業横断イノベーション研究会「API Economy Initiative」や、ワーキング活動を通じて、様々な情報提供や、共創活動の支援も行ってまいります。
オープンAPIは、NECとしても強い思いを持って取り組んでいる領域です。GMOあおぞらネット銀行様にご採用いただき、積極的にご活用いただけていることについては、関係者一同、大変誇らしく、今後もGMOあおぞらネット銀行様の新たなプラットフォーム銀行を目指す取り組みに貢献してまいります。
(2020年11月9日)