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モダナイゼーション

これまでの業務とデータを、時代の要請に応えるシステムへ

情報資産を活かしながら、DXを実現するために

デジタルが浸透した社会において、現在さまざまな業界・業種の企業・団体が、デジタルトランスフォーメーション(DX)による企業変革を進めています。DXの進展への対応は、それらの企業・団体における最重要課題となっています。

期待が高まる「デジタル化」

最新のICTを効果的かつ効率的に駆使したDXの実践は、企業の価値そのものを左右するほど重要な要素であると言えます。大手調査会社ガートナーの調査によると、自社の最重要課題を問われたCIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)の27%が「デジタル化」と答えています。「収益やビジネスの成長」「業務効率」「顧客体験の向上」を抑えて最多の回答になっていることからも、DXの実践がいかに重要視されているかがわかります。

ガートナー社の調査結果の表。自社の最重要課題を問われたCIOの27%が「デジタル化」と回答
出典:Gartner, 2019 CIO Agenda: Global Perspectives, Andy Rowsell-Jones et al., 22 April 2019

レガシーシステムがDXの足かせに

DXに向けた環境を整えるため、多くの企業が業務システムの移行の検討を進めています。しかし、システムの移行や改修は簡単ではありません。過去に導入したシステム(レガシーシステム)のなかに、簡単には捨て去ることのできない実績あるアプリケーションが含まれていることや、その使用を前提としたデータが膨大に蓄積されている場合があるからです。

レガシーシステム内部の構造を熟知したエンジニアが退職し、改修しようにも手がつけられないブラックボックス状態になっている例も少なくありません。日本情報システム・ユーザー協会の調査によると、8割以上の企業がレガシーシステムを保有しており、7割弱の企業が「レガシーシステムがDXの足かせになっている」と答えています。

日本情報システム・ユーザー協会の調査結果の円グラフ。企業の8割以上がレガシーシステムを保有し、7割弱が「レガシーシステムがDXの足かせになっている」と回答
出典:日本情報システム・ユーザー協会「デジタル化の推進に対する意識調査」(平成29年)

時代が求める「モダナイゼーション」

レガシーシステムで扱っていた業務とデータを、時代の要請に応えるシステムへと変える情報資産化の取り組みを「モダナイゼーション」と呼びます。

これまでにも、使い勝手の悪化やサポート期間の終了を機に、既存の業務フローや業務データの維持を図りながらシステムを改修する「伝統的モダナイゼーション」が行われてきました。その際、アプリケーションやデータベースなどの「オープン化」や「仮想化」、さらには「クラウド化」など技術面での対応をゴールに設定していました。

現在のモダナイゼーションのゴールは、企業価値を高める「デジタルシフト」です。これを実現するためには、新たな顧客体験や新サービスの提供、ビジネスモデルの変革、業務の高度化・自動化への対応など、競争力のあるDX基盤の構築が求められます。クラウドネイティブ化などの最新技術を活用しながら、システム構成の最適化を推進する必要があるのです。

左から右に進むデジタル化の取り組みにおいて「レガシーシステム」を「モダナイゼーション」することで「デジタスシフト」を実現することを示している

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モダナイゼーションのスコープとプロセスの考え方

4つのスコープと5つのプロセス

モダナイゼーションには、大きく4つのスコープがあります。レガシーシステムのアーキテクチャに近い順から「On Premises」「Open Legacy」「Cloud Lift」「Cloud Shift」と呼ばれ、デジタル化の度合いとシステムの付加価値が異なります。

横軸をデジタル化、縦軸を付加価値とした領域上で「On Premises」「Open Legacy」といった4つのスコープのデジタル化の度合いとシステムの付加価値を示している

On Premisesとは、お客さまのサイトやデータセンターにシステムを設置し、ベンダーが現地で保守・サポートしている状態です。Open Legacyは、オープンテクノロジーを使って、仮想化技術の導入や一部機能をクラウドに移した状態。Cloud Liftは、データベースのクラウド化やアプリケーションのモダナイズの実行まで進めた状態のことです。そしてCloud Shiftは、クラウドネイティブ技術を活用してシステム構成を最適化した状態を指します。

モダナイゼーションの目的は「現状維持・延命」「オープン載せ替え」「オープン化」「アプリケーション開発・プラットフォーム構築」「SaaS化」など多様です。「Retain」「Rehost」「Replatform」「Rearchitecture」「Repurchase」という5つのプロセスを段階的に踏みながら、より進んだデジタル化、より高い価値を持つシステムへと改修していきます。

モダナイゼーションの目的別に4つのスコープと5つのプロセスの関係性を一覧で示している

NECは、この5つのプロセスに効果的に対応することで、お客さまが描く経営・事業戦略と現行システムの状態に則したモダナイゼーションを提案・実行し、より競争力の高いシステムの構築と運用を支援します。

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お客さまの事業変革を支える
NECのモダナイゼーションメニュー

NECでは、お客さまの課題を解消するため、「デジタルシフト構想」「システム調査・評価」「モダナイゼーションソリューション」「保守運用」の4項目で構成されるモダナイゼーションメニューを用意しています。

NECのモダナイゼーションメニュー。上から①デジタルシフト構想、②システム調査・評価、③モダナイゼーションソリューション、④保守運用という構造を示している

あるべき姿からロードマップを策定

「デジタルシフト構想」では、お客さまのモダナイゼーションからDXまでのIT戦略を立案します。経営・事業戦略のなかで打ち出されたITミッションやビジョンをベースに、先進的IT技術を活用して、企業の競争優位性の向上を目指すための方策を探ります。また、業務やシステム課題の抽出、現行システムのアーキテクチャの明確化を進めてシステムのあるべき姿を描き、実現可能なロードマップを策定します。

デジタルシフト構想で実施する「課題抽出・あるべきシステム像の立案」「あるべきシステム像の優先順位付け」「ロードマップの作成」の概要と成果物を示している

「システム調査・評価」では、現行システムを調査分析し、評価します。現行資産分析ツールを活用して、各種プラットフォームに対応した業務アプリケーションを可視化し、現行システムの状態を明確に診断します。ブラックボックス化した業務アプリケーションのソースコードをリバース・エンジニアリングして、アプリケーション資産の仕様や資産間の関係などの情報をリポジトリに蓄積。これを分析し、アプリケーションの保守やモダナイゼーションの効率化を支援します。

「モダナイゼーションソリューション」では、対象となるシステムの現状とモダナイゼーションの目的に合わせて、「伝統的モダナイゼーション」もしくは「デジタルシフト」のいずれかを実施します。伝統的モダナイゼーションを行う場合には、更改からOn Premisesでの仮想化までさまざまな手法を活用します。一方、デジタルシフトでは、Cloud Lift、Cloud Shift、クラウドネイティブ化など、クラウドの活用を前提とした効果的モダナイゼーションを行います。

レガシーシステムのモダナイゼーション

レガシーシステムを対象とする場合には、「アプリケーションモダナイゼーション」や「データベースモダナイゼーション」、「プラットフォームモダナイゼーション」のあらゆる実現手法を組み合わせることで、オープン系システムの更改からCloud Lift対応までシステム変革を実現します。

レガシーシステムモダナイゼーションの概要図。各メニューで利用できる手法を矢印で示すとともに、それぞれの「呼称」「概要」「特長」を表で示してる
レガシーシステムモダナイゼーションの概要

アプリケーション、プラットフォームのモダナイゼーション

アプリケーションモダナイゼーションは、変化の激しいビジネス環境において、さまざまな業務課題・システム課題をアプリケーションのモダナイゼーションを通じて解決します。データベースモダナイゼーションは、データ移行の停止期間や移行方法などを鑑み、最適なデータベースの移行ツールを選定。既存システムの負荷、システム保守のライフサイクル、移行切替のリスクなどを考慮し、移行/連携対象データ(DB)を検討します。本番並行稼働や一部機能を外出しした場合などの段階移行では、レプリケーション機能によるデータ連携を行うことで、システム間で整合性の取れたデータ移行が可能です。

そして、プラットフォームモダナイゼーションは、システムの種類や用途などに応じて、複数のクラウドベンダーから最適なクラウドサービスを選定します。プライベートクラウド、パブリッククラウド、マルチクラウド、ハイブリッドクラウドなど、環境に応じた柔軟なクラウド活用が可能です。

プラットフォームモダナイゼーションの概要図。システムの種類や用途などに応じて、最適なクラウドサービスが選定できることを示している
プラットフォームモダナイゼーションの概要

「保守運用」では、モダナイゼーション後のシステムの保守・運用を支援するITO/BPOサービスや内製化支援サービスを提供します。既存システムの運用・保守に過大な人材・資金を要する状況を解消し、戦略的IT投資分野への集中を可能にすると同時に、マルチクラウドやマイクロサービスなど、クラウドネイティブによるシステム統合管理を実現。ベンダーへのアウトソーシング・コストの削減、業務知識やIT知識の取り込みとIT人材の育成に向けた支援も行います。

NECは、「デジタルシフト構想」「システム調査・評価」「モダナイゼーションソリューション」「保守運用」のモダナイゼーションメニューを使って、経営・事業戦略と現行システムの状態に則したモダナイゼーションを提案・実行し、新たな価値創出のためのDX基盤の構築をサポートします。

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デジタルトランスフォーメーション(DX)

データとデジタルテクノロジーの活用により新たな価値を創造し、私たちの暮らしやビジネスをより良く変えていきます