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NECのデザイナー

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写真:稲垣さん
写真:熊崎さん
写真:友岡さん
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専門分野を持つ多くの先輩に気軽に質問でき、デザイナーとして成長できる環境がある

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楢崎洋子
2017年入社 京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科

新規事業などを考える部門で活躍する楢崎さん。在学中にフィンランドのアールト大学に留学しビジネスモデルを学んだという彼女に、留学中の気づきやデザイナーとしてのこだわり、入社して感じていることを聞きました。

ビジネスのデザインを担う

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ウガンダの農村にある小学校で生徒と遊ぶ

私は現在、ビジネスデザイナーという立場で活動しています。狭義のデザインは、ものの見た目などを美しくするといった意味になると思いますが、私の業務はもっと広い意味でのデザイン。新規事業を考える際のビジネスの部分もデザインする仕事だと考えています。

学生時代から多様な分野の人と関わる活動に興味があり、アールト大に留学して、ユニセフが企画した、ウガンダの農村で小学校のトイレの衛生状態を改善するプロジェクトに参加しました。デザイナーとして現地の観察やインタビューを実施して、環境改善施策を提案しました。ここで学んだのは、支援をするだけでなく、現地の人たちが自ら回せるようなビジネスの仕組みを作らないと効果が続かないということです。このことが今の仕事を選ぶきっかけになりました。

多様なメンバーと“より良いもの”を創る

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「働き方改革プロジェクト」で、ワークショップを実施

入社後一年間でとくに印象に残っているのは、全社プロジェクトの「働き方改革プロジェクト」に参加したことです。これは、上から指示されて行うのではなく、社員一人一人が、自分たちの目線で“働きたい職場のあり方”を考えるというもの。ワークショップを実施するなかで、新人にもかかわらず、執行役員を含めたさまざまな人に関われました。

このようなプロジェクトにおいて、多様な専門領域で活躍している人たちと関われる活動に大きな魅力を感じます。デザイナーだけではできないものが創れる可能性を感じるからです。新事業を創出する現場でも、技術やビジネスの専門家と一緒に取り組むことで、より良いものが出来上がることに魅力を感じます。こうしたプロジェクトの中で、私自身はデザイナーとしてユーザー視点を大事にし、多くの人の心に届くものを作ろうと心がけています。

今後デザイナーの仕事は多様化していくと思います。一方で、社会もすごい勢いで変わっていきますから、私も積極的にいろいろなことに挑戦し、社会の変化に合わせて成長していきたいですね。

デザイナーとして大きく成長できる環境

デザインには上流から下流までさまざまなプロセスがありますが、私は学生の頃から、現場観察やインタビュー手法などを用いて問題やニーズを発見する上流プロセスが好きでした。一方で、社会課題を解決する事業に携わりたいとも考えていたので、幅広い領域やプロセスを手がけるNECへの入社を決めました。

NECのプロジェクトでは、様々な専門的な知識が求められますが、デザイナーの先輩方は「わからないことはどんどん聞いたらいいよ!」といってくれます。何でも相談しやすく、新人でも働きやすい環境だと感じています。こうした中で仕事を楽しみながら、いろいろなイベントやワークショップにも積極的に参加し、日々成長していきたいと思います。

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ウガンダのヘアサロンで
ドレッドヘアに挑戦!

ロールモデルにできる女性デザイナーがいて、キャリアを積みながら長く仕事を続けられる環境がある

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稲垣香澄
2017年入社 拓殖大学工学部 工業デザイン学科

ユーザーが求める製品やサービスを提供するための調査「デザインリサーチ」の専門家として、2017年NECに中途入社した稲垣さん。調査の設計・実施・分析・考察を担当して、サービスづくりやものづくりの方向性を明確にするためのコンセプト作成や仕様検討などを担っています。

ものづくり、サービスづくりのための調査

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NECに入る前は、主にユーザー調査や、現地観察をして、サービスや製品のコンセプト作りや仕様の検討などをしていました。私が担っていたのは、ユーザーが求めるものや喜ぶものを、ユーザーの体験を中心としたものづくりやサービスを考えてきました。

私は中途採用として2017年から入社しました。NECを選んだ理由は、まず働き続けられる環境があったことです。かつ自分の専門性も活かせる職場を探していたところ、NECの採用担当者から「一緒に仕事をするなら」という前提で建設的な質問を頂き、私の専門性と状況に親身になってもらえました。こうしたやりとりを経て、「この会社なら、一緒に仕事がしたいと思える仲間がいる」と思い、NECへの転職を決めました。

ロールモデルにできる女性デザイナーの存在

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工場の売店で、飲料水の購買行動を観察

入社して良かったと思ったのは、まず先輩女性デザイナーに自分のロールモデルになるような方がいたことです。デザインの仕事は、長期間に渡るプロジェクトが多く、育児をしながら続けるのは大変だというイメージを持っていたのですが、NECには育児中の女性だけでなく、子どもが独立した後の世代の女性もが第一線で働いていることを知り、本当にうれしくて。ここなら自分もキャリアを積みながら長く仕事を続けられると思いました。

NECが持っている先端技術を活用したさまざまなサービスや事業開発において、これからますますユーザーの価値を考えることが求められると思いますが、今後、私が培ってきた多様なリサーチ手法やデザインの手法が生かせる可能性を感じています。

たとえば、テレワークなど、ワークスタイルの変化が社会に与える影響により、将来、飲料品がどのように買われていくかを考えるため、NECの工場に赴き購買行動を調査しました。 ここでは「今の売れ筋は何か?」を調べるというよりも、近い将来起きるであろう社会の変化を読みとり、飲料品のディスプレイから支払いまでの一連の行動について、購買者の視点から、お客様と一緒に観察し、考えていきます。

調査にあたり、売店の担当の方の迅速な対応と、積極的に参加いただいたのが印象的でした。外部の人間だと、秘密事項が多い工場に入るだけでも大変だったのでは?と思うのです。

また、商品購入という視点で上海でも現地観察を行いました。ご存じのように、中国ではキャッシュレス化が進んでおり、このような技術動向からNECの技術を使って新しいサービスができるのではないか?という仮説を持って同行したのですが、お客様からも、UXデザイナーという立場を尊重いただいているのが良くわかり、デザイナーが必要とされているのを実感しました。

企画段階からプロジェクトに携われる

このように、自分たちで事業やプロジェクトを計画し、実施できるところがデザイナーとして大きな魅力だと感じています。クライアントから依頼を受ける受け身の立場ですと、企画のスタート段階から調査計画を練るとか、将来のあるべき姿からユーザーの喜ぶサービスを考える事は難しいですね。

現在の部署は、新しい事業や会社を生み出すことを目ざしているので、企画立案の段階からプロジェクトに携われます。

職場には「価値ある事業やサービスを作りたい」と強い想いを持っているプロフェッショナルな人達と、良いときは良い。ダメなときは「それはダメだ」と、はっきりと言いながらもアドバイスをもらえるような、しっかりと意見を言い合える関係があります。こうした環境の中で働けるという点でも、NECへの転職を考えている人には、「仕事を続けやすい職場ですよ」とアピールしたいですね。

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多肉植物を育ててます!

常に変化する、幅が広がっている、それに対応できるデザインスキルを持つ

熊崎純一さんインタビュー風景
熊崎純一
2006年入社 金沢美術工芸大学大学院 デザイン科

新事業創出部門において、情報の整理からビジュアライズ、プロトタイプのデザインまで行うデザイナーとして、また、インドやリトアニアなど海外での行動観察やワークショップも経験してきた熊崎さんに、入社してからの業務を通じたキャリアの歩みについて聞きました。
(※商品やシステム開発における人間を中心した設計プロセスを実践できる専門家と特定非営利活動法人人間中心設計推進機構に資格認定された専門家)

可視化し、それを共有して未来を考えていく

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リトアニアで自治体の関係者を前にワークショップを実施

入社以来、ハードやソフトのインタフェースのデザインをやってきました。より良いインタフェースを検討するためにプロトタイプを作り、評価を繰り返す事で、使いやすいものにしていくという経験を積んできました。

現在は創薬にAIを活用するという、今までデザイナーが入ってなかった領域で、事業成長を加速する業務に携わっています。畑の違う人達の考えを“見える化”して認識をすり合わせていきます。またピッチ(短いプレゼン)用のスライドやカンファレンス用の資料といった、難解になりがちなものを、キャッチーでわかりやすいものにまとめていきます。
さらに、国内のみならず、海外の現場に行き、現地観察やワークショップを実施して、課題発見から、事業のロードマップを作ります。時には仮題検証用のMVP(※)も作成することもあります。
(※Minimum Viable Product:価値を提供できる最小限のプロダクト)

金融サービスを創出するプロジェクトでは、インドの農村部で現場観察やインタビューを行いましたが、現地へ行かないと見えないことがあるという事に気づきました。たとえば、日本だとエラーや漏れがないように、時間をかけて計画していきますが、インドでは、先ずやってみて、いかにすばやくリカバリーするか、というプロセスで回すのです。

交通ソリューションの案件では、リトアニアに赴き、首都や州政府の関係者を集めてワークショップを開催したのですが、ワークショップを実施するにあたり、現地の人達とコミュニケーションを密にしてプログラムを最適化していきました。

例えば、日本でワークショップを実施する際には、数人のグループに分けますが、現地ではグループに分けない案が支持されました。このように日本国内の常識にとらわれないで、現地感覚を得ることは大切ですね。

 

新しい道を進むためのデザインのスキルを手に入れる機会を会社が与えてくれた

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デザイナーとして常に変化する状況に
対応するスキルが必要と語る

NECに入社が決まった時、同級生に「お前は飽き性だから1年で辞めるよ」と言われました(笑)。でも、幸いここまで続いています。時代に合わせてドラスティックに変わっている、この会社はおもしろいと思っています。

もともと自分はあんまり喋るのが得意じゃなくて、人前で話すワークショップをやるなんて考えもしなかった。でも変化に合わせて自分も変わっていかなくてはなりません。自分のやりたいデザインの道を進むには、武器を手に入れていかなくてはならない。それがプログラミングだったり、ワークショップだったり…常に新しいスキルを求めてきました。時代に対応すべく学べる機会を与えてくれる事は、デザイナーのキャリアを考える時、大きいと思います。

これからもNECのなかでデザイナーの活躍する領域は広がっていくと思います。例えば、デザイナー目線で宇宙事業をやったらどうだろうか、そこにチャンスがないか?なんて考えています。

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インドの色のお祭り「ホーリー祭」にて、
フェイスペインティングで参加!