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「一人ひとりがリーダーであれ」 NEC新任コーポレートSVP、アーロックの提言

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4月、NECに日本国籍ではないコーポレート・シニア・バイスプレジデントが2人誕生しました。「真のグローバルカンパニー」への進化を担う人材の1人が、世界でスマートシティ事業をけん引するアーロック・クマール(NECインド社長を兼務)です。NECが新たなビジネスを育てて社会価値を創っていくために、彼は「私たち一人ひとりがリーダーシップを持って行動することが不可欠だ」と語ります。

「皆が同じレベルの情熱を持とう」

「あなたの情熱に賛同する人が少し増えるだけで、可能性は無限に広がる」。アーロックがリーダーとして固く信じていること、それは「組織に属する人々がみな『同じレベルの情熱』を持つことの力」です。個々人が個々の仕事に対してオーナーシップ(責任)を持って臨むことが成功への条件であり、「あなたの名前がそこ(任された仕事)に記されているのなら、そのことを大切にするべきだ」と私たちに語りかけます。そんな彼自身も「自分が関わる全てのことに全責任を負うと固く心に決めている」と言います。

アーロックがNECに加わったのは2020年。それまで30年にわたりGEヘルスケア、GEキャピタル、マッキンゼー・アンド・カンパニーでキャリアを重ねてきました。培ったリーダーシップはNECインドでもすぐに発揮され、2023年度からはNECグループ全体の経営の一端を担うことになりました。世界のスマートシティ市場でNECの存在感を高める。このチャレンジの成否は、彼の双肩にかかっています。

NECグループが共通で持つ価値観であり行動の原点である「NEC Way」ではPurposeに『安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します』と掲げています。それを実現するうえでの行動基準「Code of Values」は『視線は外向き、未来を見通すように』『思考はシンプル、戦略を示せるように』『心は情熱的、自らやり遂げるように』『行動はスピード、チャンスを逃さぬように』『組織はオープン、全員が成長できるように』とあります。

このCode of Valuesはアーロックの「仕事に情熱を持とう」とのビジネスマンとしての考え、さらに彼のリーダー論・組織論と重なる点が少なくありません。例えば「シニア層のリーダーは先見的かつ戦略的な方針を組織に示すことが期待されているし、中間層には状況に応じた戦略を迅速に示して適応するリーダーシップが必要だ。そして現場層にも、日々の仕事をやり遂げるためのチームワークを育むリーダーシップを発揮してほしい」と話しています。

つまり、アーロックにとってリーダーシップとは、特定の役割や個人に限定されるものではありません。「誰しもが一日を通して持つ継続的なプロセスであり、責任だ」と言い切ります。誰もが日常的にリーダーとしての能力を発揮して責任を持つべきであり、そのことが組織として成功を収める必要条件だというわけです。

「市場のリーダーとして絶えず責任を果たしていく」

アーロックが率いるグローバル・スマートシティ事業にも、「リーダーとしての責任」という考え方が根底にあるようです。NECは発展著しいインド市場において積極的に事業を拡げ、いくつものプロジェクトで成功を収めてきました。その原動力は「市場のリーダーとして責任を持ってやり遂げる」という揺るぎないコミットメントです。

機器やソリューションを提供するだけではスマートシティは実現し得ません。その点、NECは単なる製品サプライヤーではなく、運用や保守まで積極的に関与し、継続的に投資しています。アーロックは「企業としてプロジェクトへの責任を絶えず果たし続けている自負がある」と力を込めます。

「NECインドは多くのスマートシティ・プロジェクトで成果を出している」

インド市場でのいくつもの実績は、NECが「都市を変革する」という巨大かつ複雑な事業をやり遂げる企業である証拠。「インドでの責任あるリーダーシップがグローバルでの存在感を高めることにつながり、世界中の社会的課題を解決する機会をもたらす」とアーロックは期待します。世界中で次々と生まれるプロジェクトでも成功を収めていくことが今後の大きなチャレンジです。

国や地域ごとに街の在り方や国民性が異なるように、スマートシティもまた市場ごとに求められる姿が異なります。それゆえ、インド市場と同様の成功を収めることは困難かもしれません。こんな懸念をアーロックにぶつけてみると、「NECは起業家精神を持ち、新しいアイデアを恐れず追求する会社だ」との答えが返ってきました。未経験の市場だからこそ、現地の人々の在り方や社会の特性を学ぶ。例え失敗しても、知識と経験が蓄積される。新しい挑戦によって、NECはさらに成長するのです。

「戦略的チャレンジでチャンスを生み出せ」

NECがグローバル企業として世界で社会価値を生み出していくには、絶えず挑戦することが必要です。アーロックはNECに入社してからの経験を「課題や障害にぶつかっても、論拠を示して戦略的なアプローチで乗り越えようとするなら、ほとんどの場合に支援を得られた」と振り返ります。これもまたNECにおけるリーダーシップの姿を映しています。アーロックは社員たちにも挑戦を促し、チャンスを生み出すことを期待します。

組織を構成するのは一人ひとりの社員です。彼らにそれぞれのリーダーシップを意識させ、自律的な挑戦を促し、時に失敗を許容し、そして成功に向けた行動を後押しする。こんなリーダーが「誰もが同じ情熱を持つ組織」を創り出せるのかもしれません。「一人ひとりがリーダーであれ」。アーロックの提言はNECグループにだけでなく、どんなビジネスパーソンにも気づきをもたらすのではないでしょうか。

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