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2023年度、NECにとって重要な節目となる一年がスタートしました。
2021年5月に策定した「2025中期経営計画」の3年目となり、5カ年計画の折り返し地点にあたります。これまでの取り組みを基盤とし、社内外にお約束したゴールに向けて確実に歩みを進められているかどうかをお示しする年となります。そんな新年度を迎えるにあたり、私たちの強い覚悟を皆様にお伝えします。
近年、NECはグループ共通の価値観であり行動の原点である「NEC Way」に基づき、数々の変革を施してきました。働き方改革やInclusion & Diversityの推進、人事制度の見直し、人・カルチャーの変革、最先端テクノロジーを活用したDX。事業計画を徹底し、お客様への提供価値を最大化するための組織体制の変更、リスクをとり迅速に意思決定できる大幅な権限委譲などと多岐に及びます。成果は着実に表れており、得られた気づきはお客様へのDXのご提案にもつながっています。
新年度での最初の変革は、考えうる最適な新組織体制でスタートを切ることです。日本含むグローバルでの事業体制の確立、グループ内でばらばらにご提案していたDX製品・サービスの一元化、そしてマーケットの特性に応じた価値提供をできるビジネスユニット体制にしました。6月には指名委員会等設置会社になる予定であり、経営の意思決定の迅速化とガバナンスを強化します。この体制で中計の最終年度まで走り切ります。
なぜ私たちは変革に取り組むのでしょうか。世界は強い不確実性に翻弄されており、私たちもお客様も激変の時代を駆け抜けています。特にデジタルの世界における「安心・安全」は前例がないほど揺らいでいるという紛れもない事実があります。
私たちは変化をとらえ自ら変化していきます。そうすることで社会やお客様に「揺るがない信頼」という、いま最も重要な価値をお届けできるからです。私たちが掲げる『Truly Open, Truly Trusted』のメッセージは、その覚悟を示しています。
ミッションクリティカルな分野のお客様からは「NECの貢献に期待している」との声が寄せられ、重要な国際会議においても日本を代表するテクノロジー企業として意見を求められる機会が増えています。数々のグローバルカンパニーや国際機関とのパートナーシップも広がりを見せるとともに深化しています。これらは、中計の方向性が正しいことの表れであると心強く思っています。
私たちの変革は決して止まることはなく、さらに加速させていきます。
NECグループ12万人は、今年度も社会やお客様と共に力強く歩んでまいります。
NEC社長兼CEO 森田 隆之