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機能安全規格(ISO26262)適用コンサルティングサービス

製品開発(システム・ソフトウェア)

お客様の取り組み状況や成熟度に合わせ、組込みメーカーのNECならではの特長と、活動実績に富んだコンサルティングサービスをご提供します。

機能安全規格(ISO26262)とは

機能安全規格(ISO26262)とは、安全な車載電気電子システムを開発~廃棄する為に有効となる開発プロセスや手法、管理方式等を体系的にまとめた国際基準規格です。2011年11月に乗用車を対象とした第1版、 2018年12月に商用車・二輪車に対象が拡大された第2版が発行されました。機能安全規格は車両、システム、ECU(電子制御装置)、ソフトウェア、デバイス等、自動車全体に跨る規格で、将来的には法規化される見方もあることから、業界各社での取り組みが活発化しています。

目指す姿と課題

機能安全の取り組みは、機能安全を推進する事務局などの組織活動と、実際に機能安全を遂行する開発プロジェクト、品質保証部門など独立した第三者の評価活動の3つが連携して進めます。
組織として、機能安全活動のプロセス、体制、環境等必要な仕組みを定め、開発プロジェクトは定められた仕組みを適用し、機能安全開発を実践します。品質保証部門の第三者は、開発プロジェクトの活動状況を監視し、継続的な改善を実施します。

規格に取り組む企業が増加する中、各社の取り組みの段階に応じ、抱える課題が多様化しています。
これから規格に対して取り組みを始める企業においては、規格を理解し、適用するための業務プロセス/規則を構築し、規格に必要な機能安全管理者、機能安全アセッサなどの育成など体制構築など組織の仕組み作りが急務になります。
一方で、開発プロジェクトでの実践、組織展開の段階まで取り組んでいる企業においては、他の対象プロジェクト・グローバル他拠点へ展開、最新の製品・技術に対する機能安全の適用、外部評価に対する備えなど新たな課題に直面しています。

NECのサービスの特長

NECでは、機能安全の適用・実現に向け、3点の特長のあるサービスを用意しており、お客様の状況・課題に合わせ、立ち上げから認証まで一貫した提供や改善と開発の並行した提供など、状況、要望に応じてサービスを組合せ支援します。

  • お客様の機能安全の規格適用に向け、必要なプロセス、手法、開発環境、組織構成、人材育成等、多岐に渡る改善サービスを提供します。
  • お客様の機能安全活動の実施において、必要な作業成果物の作成、レビュー・テストの実施(第三者検証も含む)、安全活動マネジメント等の機能安全に求められる開発活動の実行サービスを提供します。
  • 顧客評価、第三者認証への貴社の機能安全達成の説明に向け、活動実績を評価し、達成の論証、説明の仕方等の必要な事前準備の支援サービスを提供します。

コンサルティング事例

ISO26262はスコープが広く、関連する企業・組織は多岐に渡るため、個々のお客様ごとに、バリューチェンにおける立場や事業の置かれている環境、本活動に対する取組み度合いなど、様々な違いがあります。
NECでは、お客様の現状や特性、ニーズを把握したうえで、お客様に最適なサービスをご提供しています。以下に、本サービスのコンサルティング事例をご紹介します。

  背景 改善内容、成果
A社:
システム開発部門
  • ISO26262対応が業界標準化しており、顧客であるOEMから対応を求められるケースが増加している
  • CMMI / AutomotiveSPICEによる改善実績はある一方で、ISO26262ベースでの改善ポイントに関する知見が不足している
  • ISO26262対応の強化により、顧客提案力強化につなげたい
現行製品の安全分析の実践支援を実施

  • 安全コンセプト、安全要件定義
  • 安全機構の十分性評価
  • 設計課題の抽出
ISO26262対応の製品開発を実施し、顧客に提案したアーキテクチャが採用された
B社:
ECU開発(ソフト)部門
  • 機能安全対応を進めているが、セキュリティに関する知見者が不在であり、また、セキュリティ対応に伴う対応工数の増大に懸念がある
  • ISO26262対応者が無理なく実施できるようなセキュリティ対応の開発プロセスを整備したい
セキュリティ対応の機能安全開発プロセスを整備

  • 自動車開発に適用可能なセキュリティ規格をベースに、社内規程の機能安全開発プロセスの粒度で、実施要領を整備
  • テンプレートを作成し、教育コンテンツの材料を整備
セキュリティ対策を考慮したISO26262対応の開発プロセスを整備し、セキュリティ需要の本格化に先行してセキュリティ対応の製品開発を実現した
C社:
ECU開発(ハード・ソフト)部門
  • OEMからのISO26262対応要請に加え、TS16949、AutomotiveSPICEなど複数モデルへの対応を同時に求められた
  • プロセス改善の経験が浅く、整備したプロセスの社内定着化のノウハウも不足している
  • OEMの受け入れ審査を通過できるだけの開発プロセスを整備したい
成熟度に合わせた段階的プロセス改善

  • AutomotiveSPICEで基礎固め、ISO26262を実装
  • 実題材を用いた安全設計の試行を通じ規格の理解とプロセス定義を並行推進
整備したプロセス / 環境基盤を適用した製品開発を実施し、OEMの受け入れ審査を通過することができた
D社:
システム開発部門
  • 車両の多機能化に伴いソフトの重要性が高まっており、ソフト開発規模が増大している
  • 増大する開発規模に対応すべく、ソフト開発の下流工程を外部委託しているが、上流工程の知見不足から、上流と下流の連携が十分にできていない
  • ソフト開発の上流工程のプロセスを構築し、上流と下流の連携不備による開発遅延を改善したい
ISO26262を踏まえたソフト上流プロセス構築

  • Part.6、8とのギャップ分析
  • ソフト要件定義、アーキテクチャ設計プロセス構築
  • ケーススタディによる成果物イメージの具体化
ソフト開発上流工程のプロセス整備により後戻りが減少し、開発遅延を改善することができた
E社(OEM):
車両開発部門
  • ISO26262対応が業界標準化している
  • 数十存在する取引先の機能安全対応の水準がまちまちであり、各社の対応水準を平準化するための仕組みを確立できていない
  • ISO26262対応の開発プロセスを整備するとともに、サプライヤに対するレビュー基準を定義したい
効率的なプロセスを整備、及び、社内展開を実施

  • 車両の開発及びテスト領域の開発プロセス、及び、レビュー基準を整備
  • サプライヤに対する、Part4, Part5, Part6領域のアセスメント実施を支援
確立したレビュー基準により、期待する機能安全対応水準を満たす製品受け入れの仕組みを確立することができた

サービスメニュー一覧

研修から認証支援に至るまで、貴社に最適なコンサルティングサービスを提供致します。

サービス 概要
研修サービス 概要研修 導入編として、規格の全体像、各Part.の要点や改善推進上でのポイントを解説する
必要に応じて研修内容に基づいた演習を実施し、理解を深める
規格詳細研修 各Part.に関する解説と“自己診断演習”を通じ、深い理解の獲得を狙う
実践型研修 具体的なアイテムでの演習により理解を深める
診断サービス クイック診断 業務規定や成果物と規格を対応付け、不足する要素を短期間で洗い出す
プロセスアセスメント 対象PJのプロセスを規格遵守視点で評価する
ギャップ抽出、改善計画策定を行う
製品アセスメント 既存の製品のASILに応じた、安全設計の十分性分析を行う
改善サービス 開発プロセス構築 業務テンプレートを用いた、Part.2-9領域における安全関連開発プロセスのクイックな構築を行う
開発環境導入 第三者/客観視点に基づくツール選定と提案を行い、ツール導入を支援する導入したツール連動でのプロセス構築を行う
開発サービス 作業成果物作成 現状の設計を可視化し、作業成果物としての不足を抽出し、改善計画を提案する
対象PJにおいて、要件定義仕様、設計書等の必要な作業成果物を作成する
アーキテクチャ改善 現状構造を分析し、安全要件を充足する構造や安全機構を提案する
役割別トレーニング 安全管理者、社内アセッサなどの役割に応じて、実践力を向上させる訓練を行う
プロセス定着化支援 対象PJのプロジェクトマネジメント支援を通して、プロセス遂行指導を実施する
安全管理者として、対象PJにおいて機能安全活動をマネジメントする
機能安全アセスメント PJの実績を規格への遵守性、上位安全要件への十分性の観点で評価する
認証支援サービス アセスメント アセッサーとして、対象PJの実績を規格遵守性、安全方策の適切性等の機能安全達成の視点で評価する
認証対応力強化 顧客などへの機能安全達成の説明に対して、必要な成果物を作成し、説明方法を支援する

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