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CLUSTERPRO X 4.3のご紹介~Google Cloud DNSリソース~

CLUSTERPRO オフィシャルブログ ~クラブロ~

はじめに

CLUSTERPRO Xの新バージョンであるCLUSTERPRO X 4.3を2021年4月2日にリリースしました。
CLUSTERPRO X 4.3では各クラウドで提供されるサービスに対応することにより、作り込みを必要とせずにクラウド上で多様な構成を実現できるようになっています。また、セキュリティ機能の強化や、Infrastructure as Code(IaC)への対応、管理GUIの改良など多くの機能強化が行われていますので、ぜひ popupこちらを参照ください。
今回は、CLUSTERPRO X 4.3の機能強化の中からGoogle Cloud DNSリソースについてご紹介します。

この記事の内容

1. Google Cloud DNSリソースとは

Google Cloud DNSリソースは、Google Cloud Platform(以降、GCP)上で仮想ホスト名(DNS名)を利用した接続先の切り替え機能を提供するリソースです。
Google Cloud DNSリソースでは、Google Cloud DNS(以降、Cloud DNS)に対して、仮想ホスト名に対応するIPアドレスを登録/削除します。これにより、クライアントはフェールオーバーグループが起動している仮想マシンに仮想ホスト名でアクセスすることができます。

  • Cloud DNSは、Google Cloudが提供するグローバルドメインネームシステム(DNS)サービスです。
    詳細は以下を参照ください。

  popupCloud DNS

2. Google Cloud DNSリソースのメリット

GCP上では、内部TCPロードバランサーを使用したHAクラスターと、Cloud DNSを使用したHAクラスターを構築できます。
内部TCPロードバランサーを使用したHAクラスターの場合、専用リソース(Google Cloud 仮想IPリソース)を使用することによりHAクラスターを構築できましたが、Cloud DNSを使用したHAクラスターの場合、CLUSTERPRO X 4.2以前では、別途スクリプトを作成する必要があり、HAクラスターの構築にひと手間かかっていました。

  • スクリプトを利用する場合の構築手順は、以下を参照ください。

  popupGoogle Cloud PlatformでHAクラスターの構築を試してみました(Linux) ~構築編~

CLUSTERPRO X 4.3で追加されたGoogle Cloud DNSリソースを使用することで、Windows/Linuxともに、スクリプトを用意することなく、管理GUI(Cluster WebUI)から必要なパラメータを設定するだけで、Cloud DNSを使用したHAクラスターを構築できます。
また、Google Cloud DNSリソースで制御している仮想ホスト名を監視するリソース(Google Cloud DNS監視(モニタ)リソース)も併せて追加されているため、監視処理を作り込む必要もありません。

3. Google Cloud DNSリソースの設定

Google Cloud DNSリソースは、事前に作成したゾーン名や接続先に使用するDNS名などを設定するだけで、簡単に利用できます。
設定の反映後、Google Cloud DNSリソースを起動することで、仮想ホスト名を使用したHAクラスターへの接続ができるようになります。
以下の図は、Google Cloud DNSリソースの設定画面のイメージです。

settings

Cluster WebUIでGoogle Cloud DNSリソースの起動/停止を確認できます。

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まとめ

今回は、CLUSTERPRO X 4.3の機能強化ポイント(Google Cloud DNSリソース)をご紹介しました。
CLUSTERPROのホームページからフル機能が使える popup試用版がダウンロードできますので、ぜひCLUSTERPRO X 4.3をお試しください。

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