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Arcserve Backup - FAQ

※ Arcserve Backup r17 以前の製品は受注停止しております。

Arcserve Backup (BrightStor ARCserve Backup) についての、よくあるご質問と回答です。

  • ここでは "Arcserve" と略記しています。

ライセンス関連

QArcserve 製品ではアップグレード用の製品は準備されていますか?
A

はい。準備されています。
各製品のアップグレード製品の項目をご覧ください。

QArcserve でライセンスをダウングレードして使用できますか? たとえば r16 の製品を購入し、r15 として使用できますか?
A

いいえ。できません。
Arcserve 製品ではバージョン間でライセンスの互換はありません。
また、ダウングレード権も提供されておりません。

QArcserve のライセンス体系はどのようになっているのでしょうか?
A

「Arcserve 製品をインストールするサーバに対しライセンスを与える」という体系となっています。

QArcserve のライセンス登録はどのサーバで行えば良いでしょうか?
A

r12.5 以降ではライセンス登録先が変更されて、ライセンス登録先は下記の様になっていますので御注意ください。
<Arcserve Backup r17以降>

  • すべての製品 → バックアップサーバ
    ※r17のライセンスキー(ゴールデンキー)について
    r17からライセンスキーは数量と機能を限定していません(ゴールデンキー)。そのため、オプション製品、エージェント製品など別途ライセンスを追加購入する際に新たにライセンスキーを適用する必要がなく(手間の削減)、追加購入された製品も動作します。使用許諾に記載の範囲にてご使用ください。
<Arcserve Backup r15~r16.5>
  • D2D Option (CA ARCserve D2D) → 製品をインストールしたサーバ
  • 上記以外の製品 → バックアップサーバ (Arcserve ドメイン構成時はプライマリサーバ)
<Arcserve Backup r12.5>
  • Agent for Open Files、Agent for Lotus Domino、Agent for Virtual Machines
    (Agent for Open File for Virtual Machines on Windows 機能のライセンス)
    → 製品をインストールしたサーバ
  • 上記以外の製品 → バックアップサーバ (Arcserve ドメイン構成時はプライマリサーバ)
<Arcserve Backup r12.0 以前>
  • Client Agent → Base 製品をインストールしたサーバ
  • 上記以外の製品 → 製品をインストールしたサーバ

Q複数のバックアップサーバからバックアップされるクライアントの場合、Client Agent のライセンスは複数必要でしょうか。またライセンス登録はどの様に行えば良いでしょうか。
A

r16よりライセンスの考え方が異なります。
<Arcserve Backup r16以降>

複数のバックアップサーバからバックアップする場合、バックアップサーバの台数分の Client Agent のライセンスが必要です。
ライセンスは、バックアップを行うバックアップ サーバ (Base 製品側) すべてに、Client Agent のライセンスを登録します。
<Arcserve Backup r15以前>
複数のバックアップサーバからバックアップする場合でも、バックアップ対象サーバに対する Client Agent のライセンスは 1 個で結構です。
上記の様に Client Agent のライセンスは Client Agent をインストールしたサーバに対して与えるものとなります。複数のバックアップ サーバから該当 Client Agent のバックアップを行う場合には、バックアップを行うバックアップ サーバ (Base 製品側) すべてに、バックアップされるサーバの Client Agent のライセンスを登録します。

Q製品を購入する前に、Arcserve 製品を試用することはできますか? 例えばオプション製品をインストールして試しに使ってみることはできますか?
A

はい。試用可能です。
Arcserve 製品は、インストール後にライセンス登録しなくても、30 日間はトライアル版として試用できるようになっています。
ライセンスを登録せず試用期間を過ぎると、ライセンス警告が登録されると共に該当製品を使用できなくなりますが、製品を購入しライセンス登録すればそのまま製品版としてご使用いただけます。

Q集合型テープ装置を複数接続する場合には Tape Library Option が必要となるのでしょうか?
A

集合型テープ装置自体の数ではなく、使用するテープ装置の種別に依存します。
Arcserve v9 以降では、アップグレード型 LTO/DLT や iStorage T シリーズなど、集合型テープ装置の内部に複数のテープ ドライブを実装できる装置を使用し、1 台の集合テープ装置内に実装されるテープ ドライブの数が複数の場合にのみ、Tape Library Option が必要となります。1 ドライブ実装の集合型テープ装置を複数接続する場合には不要となります。

動作環境/インストール関連

Q1Arcserve では Windows と Linux 環境の混在使用はサポートされていますか?
A1

はい。サポートしています。
<バックアップ サーバが Windows 環境の場合>

r11.5 では Linux クライアントとして Client Agent for Linux と Agent for Oracle の使用がサポートされています。使用の上で特に制限はありませんが、システム保護の観点から、Linux クライアントを復旧する際には別のディスクを準備してのリストアを推奨しています。また、Linux クライアントを Disaster Recovery Option で復旧することはできません。また、Oracle のバックアップも GUI でのインタフェースのみとなり、RMAN は使用できません。
<バックアップ サーバが Linux の場合>
r11.5 では Windows クライアントとして Client Agent、Agent for Open Files、Agent for Oracle の使用がサポートされています。Linux 版の Disaster Recovery Option はローカル マシンの復旧しかサポートしていませんので、Windows クライアントの復旧もサポートされません。

Q2異なるバージョンの Arcserve 製品を組み合わせて使用できますか? たとえば、r15 の本体製品で r12 や r12.5 の Client Agent や Backup Agent、Disaster Recovery などのオプション製品を使用できますか?
A2

Arcserve Backup r15から、以下の条件で旧バージョンの Agent の使用をサポートします。

a. Arcserve社・技術情報の内容に準拠します。
ただし ARCserve Backup r12 Agent for VMware についてはサポート対象から除外します。
b. 上記に加え、使用するエージェント製品および Arcserve 本体製品側には、
   該当バージョンで最新のサービスパックが適用されている事を条件とします。
また、Arcserve r12 では Linux 版オプション製品が出荷されていないため、下記の製品のみ Arcserve r12 環境での使用がサポートされています。
<Arcserve r12 for Windows>
  • BrightStor ARCserve Backup r11.5 Universal Client Agent for Linux - Japanese
  • BrightStor ARCserve Backup r11.5 for Linux Agent for Oracle - Japanese

Q3異なるバージョンの Arcserve 製品を同じサーバに導入できますか? たとえば、r12 の Client Agent の導入されているサーバに r12.5 の Base 製品をインストールできますか?
A3

いいえ。できません。
Arcserve 製品では、異なるバージョンの製品の同時使用をサポートしておりません。
この場合、同じサーバに Base 製品を導入するには Client Agent を r12.5 にアップグレードする必要があります。それと合わせ、該当 Client Agent でバックアップするバックアップ サーバ側の Base 製品のアップグレードも必要となります。

Q4製品をインストール後にライセンスの登録を行いますが、一度アンインストールを行い再インストールした場合にもライセンスの登録は必要ですか? 例えばディスク容量を確保するために Arcserve 製品を別ドライブにインストールし直す場合、ライセンスも再登録しなければなりませんか?
A4

いいえ。不要です。
Arcserve 製品では、製品のアンインストールを行っても、そのサーバにライセンス登録情報が残ります。このため、ディスク交換で OS からインストールし直したような場合を除き、ライセンスの再登録は不要です。

Q5導入済みの Arcserve 製品を他のサーバに移す場合はどうすればよいでしょうか? ライセンス情報が残るのであれば、新規購入が必要となるのでしょうか?
A5

導入済みの Arcserve 製品をアンインストールしてから別のサーバにインストールし、新たにインストールしたサーバでライセンス登録すれば結構です。
ライセンス情報が残っていても、製品がアンインストールされていれば該当ライセンス情報は有効となりませんので、別のサーバでそのライセンスを使用できます。

機能関連

Q1最近バックアップ関連で、D2D2T とかディスクステージングという言葉を聞きますが、どのような機能なのでしょうか? Arcserve ではこの機能を使えますか?
A1

D2D2T は Disk to Disk to Tape の略で、一旦ディスクにバックアップしたデータをテープに保存することを言います。

通常、ディスク装置はテープ装置に比べ高速にデータを書き込めるため、運用で使っているデータを高速なディスクにバックアップし、その後で比較的低速なテープ装置に複写する、という二段階のバックアップ方法を指します。バックアップで使用できる時間帯 (バックアップ ウィンドウ) が狭い場合や、データが大量にあるため非常に時間がかかるような場合に利用する機能です。
従来バージョンの Arcserve でも、tapecopy コマンドを組み合わせて使用し D2D2T を実現することができますが、r11.5 以降ではディスクへのバックアップからテープへのコピー、古くなったディスク上のバックアップの削除までを GUI で設定し、自動実行させることができるようになっています。
なお Base 製品のみで同時にディスクに書き込めるデータ ストリームは 2 個までとなっていますが、Arcserve r12 D2D2T Option / ARCserve r12.5 Enterprise Module を導入すると 3 以上のストリームを利用できる様になります。

Q2r11.5 で追加されたスマート リストア、リストアの最適化というのはどのような機能なのでしょうか?
A2

スマート リストアは、リストアを行っている際に、メディア不良などでリストアを行えなくなった場合に、そのバックアップの複製が存在していないかどうかを確認し、複製が存在していればその複製のセッションからリストアを行う機能です。複製が存在していれば、リストアを中断することなく、自動的に使用可能な複製からリストアすることができます。

リストアの最適化も、バックアップされたデータの複製がディスクやテープに存在する場合に有効な機能であり、複数ある複製の中から、より早くリストアできるバックアップ データを自動選択しリストアする機能となります。

Q3マルチプレキシングとはどのような機能でしょうか?
A3

マルチプレキシングは、複数のバックアップ ソースを同時にバックアップすることでバックアップ時間の短縮を図る機能です。

通常、複数のサーバなどのバックアップを行う場合、サーバやディスクを順番にバックアップしますが、マルチプレキシング機能を使用すると、複数のサーバやディスクから読み込んだデータを同時にテープ装置にバックアップします。この機能は高速なテープ装置にバックアップする場合に効果を発揮します。テープ装置はデータの流れが途切れると、テープの走行を止めデータを待ちますので、テープの停止/再起動に秒単位のロスが生じます。データを途切れずにテープ装置へ送ることが性能面でも媒体寿命の面でも重要です。
Arcserve では R11.0 以降でサポートされており、1 つのジョブを複数のディスク (ローカル バックアップの場合) またはリモート サーバ単位でサブジョブに分け、サブ ジョブ単位で同時に実行します。
Windows 版ではジョブを最大 4 個、Linux 版では最大 32 個のサブ ジョブに分けて実行できます。
なお Arcserve r12 for Windows 以降で Enterprise Module Enterprise Module を導入すると、32 ストリームまでのマルチプレキシングを利用できる様になります。

Q4ジョブのリダイレクトとはどのような機能でしょうか?
A4

ジョブのリダイレクトは、指定しているデバイス グループで問題が発生しジョブが失敗した場合に、別のデバイス グループで該当ジョブを実行する (リダイレクションする) 機能です。

デバイスエラーやメディアエラーが発生した場合や、使用できるメディアが無い場合などにはジョブが失敗となりますが、複数デバイス グループが設定されている環境でこの機能を使用すると、他のデバイスグループを使用して、問題の発生したセッションからジョブの継続的に実行します。
Arcserve では R11.0 以降でサポートされています。
なお、ジョブ リダイレクトとマルチプレキシングは同時に使用できません。

Q5メディア プールとはどのような機能でしょうか? メディア プールを使うことでどのようなメリット/デメリットがありますか?
A5

メディア プールは、メディアの動的な状態を論理的にグループ分けし、再利用 (上書き) 可能なメディアのセットと、保存用 (上書き不可) のメディアのセットに分けてプールする (溜めておく) 機能です。

メディア プールの設定として保存用セットに残しておくメディアの本数や上書き可能とする日数を指定することで、不用意にメディアを上書きすることを防止できます。また、メディア不良などでメディアが使用できなくなった場合には、別の再利用可能なメディアを使用しバックアップすることができますので、バックアップが取れなくなることを回避できます。
その反面、再利用可能なメディアが動的に変化しますので、集合型テープ装置で曜日毎に使用するメディア スロットを固定するような運用には向きません。
ARCserve 2000 以前ではローテーション スキーマでしか使用できませんでしたが、ARCserve v9 for Windows 以降ではカスタム スケジュールでも利用できます。

Q6Arcserve では、ジョブの実行結果をイベント ログに登録したり、電子メールで通報したりする通報機能はありますか? どのような通報が可能ですか?
A6

Arcserve では Alert という機能が実装されており、ジョブの実行結果に応じた通報などジョブ毎に設定する通報機能のほか、メッセージ パターンやメッセージの重要度に応じ通報する、ジョブに依存しない通報も可能となっています。これにより、特定のエラーの発生のみ通知したり、ジョブ動作時以外に検出された異常を通報したりすることができます。

ARCserve r11.5 row Windows では、イベント ログ登録、電子メール (Exchange、Lotus Notes/Domino、SMTP)、SNMP、トラベル チケット (プリンタ出力)、ブロードキャストという通報手段を使用できます。

Q7Arcserve ではセキュリティ強化のためにどのような機能が実装されていますか?
A7

次のような機能が実装されています。

  • セッション パスワード
    パスワードを知らなければリストアを行えないようにする機能です。
  • 暗号化
    パスワードでリストアできなくしただけでは、特殊なツールや装置を使用すれば物理的に読み出せてしまいますので、データ自体を暗号化する機能を実装しています。
    ARCserve R11.0 for Windows 以降では界的にも認知度の高いトリプル DES 168 ビット暗号化アルゴリズムが、Arcserve r12 以降ではその後継として FIPS (Federal Information Processing Standard: 米国連邦情報処理標準/米国連邦標準規格) 認定の暗号化アルゴリズムである AES (Advanced Encryption Standard) 256ビット暗号化を採用しています。Linux 版を使用している場合でも Client Agent により暗号化を利用できます。
    ただし暗号化には CPU パワーを使用しますので、ご利用環境によってはバックアップ性能が低下する場合がありますのでご注意ください。
  • ウィルス スキャン
    eTrust Antivirus のウィルス スキャン エンジンを実装しており、バックアップ時にウィルス チェックを行いながらバックアップすることができます。他のアンチウィルスソフトと併用し、ウィルススキャンとバックアップを別々に実施するよりも短時間でスキャンできます。ウィルスチェックパターンの自動更新を行うこともできます。

Q8Arcserve ではバックアップ、リストア、メディアやデバイスの管理というバックアップ ソフトウェアで基本的な機能以外にどのような機能がありますか?
A8

バックアップやリストアに関連した機能として、Arcserve データベースの回復やマージ (データベースへのテープの内容を登録)、テープのスキャン (テープ内容の確認)、比較 (テープ上のデータとディスク上のデータの照合)、データベース管理やレポート出力という機能を持っています。

それ以外に、Arcserve for Windows の初期バージョンから実装されている機能として、ディスク上のファイルのコピーやパージ (削除) という機能があり、定期的にファイルをコピーしたり削除したりすることができます。
また、バックアップやリストア、デバイス管理機能を少ない手順で実行できるウィザード機能も実装されています。
ARCserve v9 for Windows 以降ではジョブスケジューラ ウィザードも実装され、バッチ ファイルなど任意の機能をスケジュール実行することができるようになっており、簡易的なスケジューラ ソフトの代わりに使用することもできるようになっています。

Q9Arcserve ではバックアップなどの機能をコマンドラインとして実行することはできますか?
A9

はい。実行できます。

Arcserve v9 for Windows 以降ではコマンド ライン機能が強化され、スクリプト化されたジョブ以外にもバックアップやリストア、デバイス管理などの機能をコマンド ラインやバッチから実行できるようになっています。
コマンド ライン ユーティリティの詳細につきましてはコマンドライン リファレンスガイド、または Arcserve の管理者ガイド 付録の「コマンド ライン ユーティリティ」の章 (バージョンにより収録マニュアルは異なります) をご参照ください。

Q10Arcserve の Disaster Recovery で Flash FDD (N8160-86) は使用できますか?
A10

Arcserve r12.5以降で使用可能です。詳細は各製品の動作環境のページをご確認ください。
なお Arcserve r12.0 for Windows 以前のバージョンおよび Linux 版 Arcserve は Flash FDD に対応しておりません。

互換性関連

Q1Arcserve では他のバージョンでバックアップしたメディアを使用してリストアすることはできますか?
A1

一部のバージョンを除き、古いバージョンでバックアップしたメディアを新しいバージョンでリストアすることができます。
逆に新しいバージョンでバックアップしたメディアを古いバージョンでリストアすることはサポートされません。また、Client Agent 以外のエージェントを使用したセッション、および Image Option でバックアップされたセッションのリストアはバックアップ元と同じバージョンのみ可能となっています。

Q2Arcserve では Windows 標準バックアップでバックアップしたメディアを使用してリストアすることはできますか?
A2

はい。リストアできます。ただし、リストアはセッション単位となります。
また、メディア名が 22 文字を越える場合はリストアできませんのでご注意ください。

Q3Arcserve では他のサーバでバックアップしたメディアを使用してリストアすることはできますか?
A3

はい。Arcserve の機能としてはリストアできます。
ただし、テープ装置固有の個体差により、メディアが正常に読み出せないなどハードウェア上の問題で読み出せない場合もありますのでご注意ください。

なお、Arcserve は「バックアップ データを元の環境に戻す」ためのバックアップ ソフトですので、厳密な意味では他のサーバのデータをリストアすることはバックアップ ソフトのサポート外の使用となりますのでご注意ください。

Q4Arcserve ではバージョンの異なる OS でバックアップしたメディアを使用してリストアすることはできますか?
A4

リストアすることはできますが、OS バージョンが異なるとファイル システムの詳細が異なる場合がありますので、リストア後のデータを保証することはできません。

Arcserve はデフォルトで、ファイルに付随するセキュリティやファイル属性など、ファイル システム上のメタ データをそのままバックアップしリストアします。OS バージョンが異なるデータをリストアする場合は、セキュリティ情報やファイル属性をリストアしないようにしてください。

Q5Arcserve ではローカル サーバ上でバックアップしたデータを Client Agent でリストアすることはサポートされていますか? またその逆は可能ですか?
A5

  • r12.5以降 → サポートしています
  • r12 以前 → サポートしていません
    Client Agent でバックアップしたデータは Client Agent を使用してリストアしてください。
    なお、Linux環境ではローカル サーバClient Agentを使用していますが、これには該当しません。

Q6Arcserve では他の Arcserve をリモートで管理することはできますか?
A6

はい。できます。
同一バージョンの Arcserve であれば、複数の Arcserve サーバおよびそれぞれのジョブなどをひとつの画面で管理することができます。

Arcserve r12 以降では Arcserve ドメインによりプライマリ/メンバサーバの構成とする事で、三階層の集中管理が可能となります。なお Arcserve ドメインのプライマリサーバには Central Management Option の導入が必要となります。

Q7Arcserve ではバージョンの異なる Arcserve をリモートで管理することはできますか? また、Windows 版 Arcserve で Linux 版 Arcserve をリモート管理することはできますか?
A7

いいえ、異なるバージョンの Arcserve のリモート制御はサポートされておりません。

また、Windows 版の Arcserve マネージャから Linux 版 Arcserve を管理したり、Linux 版 Arcserve マネージャで Windows 版 Arcserve を管理したりすることもできません。
ただし、Windows 版 Arcserve マネージャが動作しているマシンで、Web GUI を使用し Linux 版 Arcserve を操作/管理することはできます。

Q8Arcserve の Windows 版と Linux 版では完全に同じ機能や操作性を実現しているでしょうか?
A8

いいえ。動作するプラットフォームが異なっておりますので、機能的に差分はあります。
操作性や媒体、オプション製品の相互利用などは共通化されていますが、ログやデバイスの扱い、表示情報、提供している機能などにも違いはあります。
異なるプラットフォームの別製品であることをご理解のうえご購入ください。

サポート関連

Q1Acrserve のサポートはどのようになっているのでしょうか?
A1

NEC では、Arcserve のサポートを「PP・サポートサービス」にて提供しています。サポート内容の詳細は「PP・サポートサービス」のページをご参照ください。
なお、PP・サポートサービスのサポート料金は各製品の標準月額保守料金の合計、またパック製品をご購入の場合は各単品製品の標準月額保守料金の合計となります。

Q2PP・サポートサービスでは Arcserve のバージョンアップ サービスも提供されますか?
A2

Arcserve Backup製品を購入し、Arcserve Backup製品を使用する場合、PPサポートサービスにバージョンアップサービスは含まれません。   
PPサポートサービスのご使用有無によらず、アップグレード権はなく、アップグレード先のバージョンに対する製品購入が必要となります。   
Arcserve UDP製品を購入し、Arcserve UDP製品に含まれる Arcserve Backup製品を使用する場合で、かつ、購入時から継続してPPサポートサービスをご使用の場合、Arcserve UDP製品観点で認める範囲でアップグレード権があります。   
アップグレード権の詳細については、Arcserve UDP製品観点からご確認ください。

Q3Arcserve の修正モジュール提供はどのように行われますか?
A3

Arcserve 開発元である Arcserve社の Web でダウンロード提供となっています。Arcserve社が公開している修正モジュールは、NEC で提供している Arcserve でもそのままご利用いただけます。ただしご利用環境により、適用の組み合わせに注意が必要な場合もありますので、ダウンロード ページの注意を必ずご参照ください。

なお、PP・サポートサービスをご利用の場合には、問題を調査した結果として一般公開前の修正を個別に提供させていただく場合もあります。

Q4Arcserve のサポート期間はどのようになっていますか?
A4

PP・サポートサービスをご利用の場合、Arcserve 開発元である Arcserve社がサポートを終了した後も NEC でのサポートを行っています。ただし、開発元での調査が必要となるような詳細な調査や、新たな修正モジュールの提供は行えなくなりますので、過去事例からの調査や現象やログからの調査、また問題回避を最優先とした、限定的なサポートとなります。

その他

Q1古いバージョンの Arcserve for Windows では、ESMPRO/ServerManager との連係することができましたが、現在のバージョンも使用できますか?
A1

過去のバージョンでは、ESMPRO/ServerManager から標準で Arcserve マネージャを起動できるようになっていましたが、現在のバージョンでは Arcserve のインストールパスが異なるため、標準では使用できません。一般のアプリケーションと同様に、ESMPRO/ServerManager 側の設定を行うことで起動できるようになります。ESMPRO/ServerManager の設定につきましては ESMPRO/ServerManager のマニュアルをご参照ください。
また、ジョブ連係機能として "bkupjob.exe" コマンドが準備されていましたが、ARCserve v9 for Windows 以降は Arcserve 標準で同様の機能を実現できる "cabatch.exe"が準備されています。こちらのコマンドをご利用ください。なお、ジョブの実行を待ち合わせ、ジョブの実行結果を引き取るには、"/J /W" オプションを使用します。
"cabatch.exe" の詳細につきましてはコマンドライン リファレンスガイド、または Arcserve の管理者ガイド 付録の「コマンド ライン ユーティリティ」の章 (バージョンにより収録マニュアルは異なります) をご参照ください。

Q2Arcserve 製品を購入する前に、マニュアルやトライアル版を入手し確認したいのですが、どうすればよいでしょうか?
A2

Arcserve Backup のマニュアルやトライアル版の申し込み、技術情報、修正情報などは開発元であるArcserve社のホームページ ( new window https://www.arcserve.com/jp/)をご参照ください。こちらから Arcserve のマニュアルの入手やトライアルのお申し込みも行えます。開発元提供の情報は、Express5800 シリーズでもすべて適用できます。