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生体認証で公平な社会の実現へ~インド国民ID事例~ [02:46]
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インドは人口13億人以上で異なる言語、文化、ライフスタイルを持つ多様な国です。
国による公共福祉サービスの利活用促進には国民一人一人の身分証明をする仕組みが不可欠でした。
そこで、インドでは大規模な生体認証による身分証明インド国民ID制度が始まりました。
郊外の農場で働く夫婦を訪ね彼らが困っていたことについてインタビューをしました。
Country man interview:
「私たちを助けてくれるサービスはいろいろあるけど、その仕組みはとても複雑でした」
Country woman interview:
「食糧配給を受け取るのが、いつも列に並んで大変でした。ちゃんと受け取れない時もありました。」
次に、若い起業家を訪ね、会社設立時の大変さについて聞きました。
City man interview:
「銀行口座を作るとか、ローンを組むとか、携帯電話を買うとか、会社設立に必要な手続きはどれもすごく面倒でした。」
この野心的なプロジェクトの目的は、国民一人一人にID番号を付与することでした。
高精度なマルチモーダル生体認証技術を持つNECがプロジェクトを実現するパートナーとして選ばれました。
登録者は国民IDセンターに行き、顔、虹彩、指紋のデータを登録します。
今では10億人以上が、すでに登録しています。
社会保障など公共福祉サービスが簡単に受けられるようになりました。
今では、健康的で安心できる幸せな生活を送っています。
Country man interview:
「国民IDのおかげで銀行口座を早く作れるようになりました。
以前は存在さえ知らなかった補助金が口座に直接振り込まれます。
携帯電話は使用後に支払をする形になりました。」
Country woman interview:
「今は何もかもがいい感じです。
何の不便もなく食糧配給がもらえます。
列に並ばなくてもよくなりました。
今は息子の将来を考えることに専念できます。」
ビジネス関連の手続きが効率化され、彼の仕事はとてもうまくいっています。
City man interview:
「会社を設立した時に銀行口座を開設したのですが、国民IDのおかげで手続きに時間がかからず簡単にできたので、すぐにビジネスを始められました。
ローンを組むことも、会社の取引履歴の管理や分析も、税金の管理も、ずっと簡単になりました。
インドはきっとこのままいい方向にどんどん良くなっていくでしょう。」
2010年に導入されて以来、この国民ID制度は登録が順調に進み、公共福祉サービスの利活用を容易にしました。
NECは人が豊かに暮らせる、スマートな社会作りに貢献しています。
Orchestrating a brighter world
NEC
概要
インドでは、13億人の国民が、公平な社会サービスを受けれるように国民一人ひとりに固有のIDを発行する「Aadhaar(アドハー)プログラム」を推進しています。
NECは、指紋・顔・虹彩を組み合わせたマルチモーダル生体認証システムを提供し、社会保障の受け取り時や口座開設時の本人確認を行い、なりすましの防止や手続きの簡素化を実現しています。
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(2019年1月9日)