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あれ、つながらない!WebSAM JobCenterの導通確認をするときのノウハウ

JobCenter Lab vol.6

こんにちは。
WebSAM JobCenter ブログ担当の坂本です。

WebSAM JobCenterの環境を構築した後やネットワーク環境を変更した後にテストジョブを実行したら、名前解決や必要なポートの開放ができておらずジョブ実行が失敗した という経験はありませんか?

今回は、WebSAM JobCenter環境を構築した後や、ネットワーク環境変更後にその環境で本当にジョブ実行が可能かどうか確認する便利なコマンドを2つ紹介します。こちらを利用することでジョブを実行する前に環境周りに問題点がないかどうか確認することが可能です。

まずは設定状態を確認する「jc_check コマンド」

本コマンドを実行することで以下を確認することが可能です。

  • ホスト名とIPアドレスの名前解決が正しく行われているか
  • WebSAM JobCenter独自の名前解決機能(resolv.def)のフォーマットが正しく設定されているか(Windows版のみの機能)

それではコマンドを実行してみましょう。WebSAM JobCenter MGもしくはSVがインストールされているサーバへログインして以下のコマンドを実行します。

Windowsの場合
%InstallDirectory%¥bin¥check¥jc_check¥jc_check
UNIXの場合
/usr/lib/nqs/check/jc_check

jc_checkコマンドを実行します。
C:\JobCenter\SV\bin\check\jc_check>jc_check
#### jc_check command output  ####
#### 2019/05/29 15:12:28 REV. 2.7.0 #####

resolv.defの確認結果が以下となります。OKであることが分かります。
Host:host1.aaa.co.jp
-------------------------------------------------------------------
resolv.def's format:            [OK]

resolv.def:
host1.aaa.co.jp  (192.168.xx.1)  [OK]

名前解決の確認結果は以下となります。こちらも正引き、逆引きOKです。
Windows (OS):
host1.aaa.co.jp  (192.168.xx.1)  [OK]
                 (10.10.xx.1)
host1.aaa.co.jp  (bbb::ccc:ddd:eee:・・・)  [OK]
                 (fff::ggg:hhh:iii:・・・)

Windows (Wrapper):
host1.aaa.co.jp  (192.168.xx.1)  [OK]
host1.aaa.co.jp  (bbb::ccc:ddd:eee:・・・)  [OK]
                 (fff::ggg:hhh:iii:・・・)

最後にサマリが表示されます。「NG=0」が表示されていることを確認しましょう。
#### OK=6, NG=0 ####
#### normal end of list ####

通信の可否を確認する「jc_ping コマンド」

本コマンドを実行することでWebSAM JobCenterが使用するポートの通信が可能か確認を行うことができます。

それではコマンドを実行してみましょう。WebSAM JobCenter MGもしくはSVがインストールされているサーバへログインして以下のコマンドを実行します(△は半角スペースです)。

Windowsの場合
%InstallDirectory%¥bin¥check¥jc_ping△送信先サーバ名
UNIXの場合
/usr/lib/nqs/check/jc_ping△送信先サーバ名

以下がWebSAM JobCenter MG(Windows)から送信先サーバへ jc_pingを実行した例です。

jc_pingコマンドを実行すると送信先サーバと送信元サーバの情報が表示されます。
C:\JobCenter\SV\bin\check>jc_ping host2.aaa.co.jp
results :
 destination_host = host2.aaa.co.jp
 destination_ip   = 192.168.xx.2
 source_host      = host1.aaa.co.jp
 source_ip        = 192.168.xx.1

「connect」の部分を見ると、 送信元サーバと送信先サーバで通信が出来ていない(「NG」が出ている)ことがわかります。
connect :
 nqs       : [NG]
   Unable to get Machine ID.(host=host2.aaa.co.jp, ret=-4)
 jccombase : [NG]
   9700:base\socket.c(471): socket:skt_ConnectChallenge() failure(No connected socket. errno=10060)
 jcevent   : [NG]
   No connected socket. errno=10060

Communication Failure.

環境を確認したところファイアウォールのポート開放が設定されていませんでした。 ファイアウォールのポート開放を実施し、再度jc_pingコマンドを実行します。

確認結果は以下となります。今度は[OK]と表示されており、正常に通信できていることがわかります。
connect :
 nqs       : [OK]
 jccombase : [OK]
 jcevent   : [OK]

host2.aaa.co.jp is alive.

再度、「connect」の部分を見ると、nqs、jccombase、jceventの結果が、 全てのポートで送信元サーバと送信先サーバで通信出来る(「OK」となっている)ことが確認できました。

複数NICの通信確認(jc_ping)のイメージは下図のようになります。下図の例ではMG→SVの通信は問題ありませんが、SV→MGの通信で問題があるようです。ファイアウォールの設定、もしくは名前解決の設定で正引き・逆引きができているか確認しましょう。

画面イメージ

おわりに

以上の方法で、ジョブ実行可能な環境かどうか確認することが可能です。
「WebSAM JobCenter環境構築後」、「ネットワーク環境変更後」、「突然ジョブが実行できなくなった」といった場合に今回紹介したコマンドを利用してジョブを実行するための環境準備が整っているかお試しください。

[参考情報]
今回ご紹介したコマンドの詳細について
https://jpn.nec.com/websam/jobcenter/download.html
 →WebSAM JobCenterコマンドリファレンス

WebSAM JobCenterで利用するネットワーク環境の詳細について
https://jpn.nec.com/websam/jobcenter/download.html
 →WebSAM JobCenter運用・構築ガイド

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当ブログに関するお問い合わせは、WebSAM JobCenterお問い合わせ窓口までお問い合わせください。

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