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ACOS-4 Workload Manager - 注意事項

  • ユーザで利用可能なCPUリソース絶対量の変動
    OSの動作に必要なCPUリソース量はシステム使用分として別枠で管理され、 システム負荷に応じて最適に使用されます。
    このため、ユーザで使用可能なCPUリソース絶対量は、システムの負荷によって変動します。
  • ジョブ間で資源を共有するジョブのワークロードクラス設定
    ジョブ間で資源を共有し、排他制御を行っているジョブは、同一ワークロードクラスで動作させることを推奨します。
    別々のワークロードクラスで動作させた場合には、ロックネックとなることがあります。
  • SYSTEMワークロードクラスの設定
    次の特徴をもつジョブは、SYSTEMワークロードクラスで動作させることを推奨します。
    • CPUリソースが制限されることによって、システム全体に影響を及ぼすジョブ
    • ジョブの特性上、CPUリソースが制限されることを望まないジョブ
    システムリリース物件のなかで、以下のジョブは、既定値として、SYSTEMワークロードクラスで動作します。
    • SYSIN
    • DXCTL
  • CPU使用率がCPUリソース配分目標値/上限値を超えるジョブ
    システムリリース物件の中には、システム全体の安定稼動(ボトルネック防止)のために、CPUリソース配分目標値、および、CPUリソース配分上限値の設定にかかわらず、優先的にCPUリソースを使用するジョブがあります。
    このため、システムリリース物件が動作しているワークロードクラスは、CPU使用率がCPUリソース配分目標値/上限値を超える場合があります。
  • オペレータコマンドのDPコマンドによるCPU使用率の表示
    ACOS-4 Workload Managerを適用したシステムでは、実行可能なプロセスが存在しないときにもFWのCPUリソース配分処理が動作します。
    このため、ジョブが全く動作していない状態でもCPUリソースは使用されており、DPコマンドでCPU使用率を確認すると数%程度が表示されます。
  • タスクの優先順位との競合
    CPUリソースは、CPUリソース配分目標値、上限値に基づいて配分されるため、必ずしも優先順位の高いタスクが優先順位の低いタスクよりも先に実行されるとは限りません。 タスクの実行順序が変化することでタスク間通信等に支障が生じる場合には、ワークロードクラスを同じに設定するか、支障が生じないよう、ユーザプログラムの修正等を行う必要があります。
    同一のワークロードクラスであれば、従来と同様に優先順位に従ってタスクが実行されます。
  • ダイナミックディスパッチング制御との競合
    ダイナミックディスパッチングのジョブを複数のワークロードクラスで実行した場合、ダイナミックディスパッチングによりジョブの優先順位を上げても、ACOS-4 Workload Managerにより実行が制限されることがあるため、ダイナミックディスパッチングによる効果が得られないことがあります。
    ダイナミックディスパッチングのジョブが、全て同じワークロードクラスであれば、従来と同様の効果が得られます。
  • RIQS/PFプロセッサグループ固定機能との競合
    RIQS/PFのプロセッサグループ固定機能を使用しているシステムでは、RIQS/PFのサーバジョブ、および、カーネルジョブを含むワークロードクラスには、CPUリソース配分目標値分のCPUが割り当てられないことがあります。
  • CPUリソース配分以外にボトルネックによる影響
    メモリ、I/O、あるいは、ロックの競合などCPUリソース配分以外に性能上のボトルネックが存在する場合、ACOS-4 Workload Managerを適用しても、期待する効果が得られないことがあります。