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チーム一丸となって日本の社会保障を支える
──風通しの良い職場で、
NECでしか成し得ないことを
プロジェクトメンバー
青木 美波
社会保障ソリューション統括部
第二システムグループ
石田 勇樹
社会保障ソリューション統括部
第二システムグループ
内田 悟史
社会保障ソリューション統括部
第二システムグループ
※50音順
※2023年9月公開。所属・役職名等は取材当時のものです。
※本記事は、talentbookに掲載した記事の転載です。
プロジェクトストーリー
中央官公庁を主な顧客とし、社会保障領域の大規模システム開発を担う社会保障ソリューション統括部。「科学的介護情報システム」のプロジェクトに携わり、安全・安心・公平かつ効率的なシステムの開発と運用保守に取り組む石田 勇樹、内田 悟史、青木 美波の3名が、部内の雰囲気や国家事業を支える仕事のやりがいを語ります。
多様なバックグラウンドを持つメンバーが集う、
社会保障ソリューション統括部
中央官公庁や関連機関などを相手にソリューション提案やシステム開発などのサービスを提供する日本電気株式会社(以下、NEC)の官公ソリューション事業部門。中でも社会保障ソリューション統括部では、厚生労働省とその外郭団体など社会保障領域の顧客を担当しています。
石田:社会保障ソリューション統括部では、医療保険や介護保険に関わるシステムの開発や運用保守を行っています。このうち、私たちが所属する第二システムグループが扱うのは後者。社会インフラとして介護保険事業を支えるシステムに携わっています。
石田がNECに入社したのは2003年。これまで、さまざまな領域で幅広い経験を積んできました。
石田:郵便をはじめさまざまな領域を経験し、アプリケーションからインフラ系まで、エンジニアとして多岐にわたる開発を担当してきました。社会保障ソリューション統括部に来たのと同時期に管理職となり、現在は、日本全国の介護施設・事業所から介護サービス利用者の状態や、ケアの計画・内容などを収集・分析し、フィードバックするシステムの開発にプロジェクトマネージャーとして参画しています。
一方、NECにキャリア入社している内田。以前はシステムを発注する側から介護保険分野のシステムに携わっていました。
内田:大学卒業後、独立系SIerに就職して4年半ほど金融機関を対象にエンジニアをしていました。その後、上流工程に携われる環境を求め、NECのお客さまである厚労省の関連団体に転職。そこでの7年弱の勤務を経て2021年にNECに入社し、ちょうど3年目を迎えたところです。
現在は石田さんと同じプロジェクトのメンバーとして、アプリケーション開発やお客さまとの折衝役を務めています。
新卒2年目の青木も同プロジェクトのメンバーの1人。必要資材の手配や管理などを担当しています。
青木:プロジェクトに参画しているメンバーの要員管理や、プロジェクト内に複数存在するチーム間調整などが主な業務です。また、担当機能の開発リーダーも務めていて、関係各所との調整に奔走しています。プロジェクトと並行して、他部署との連携の強化推進や新卒学生を対象としたリクルーター活動なども行っています。
ソリューションの裏側を支える存在。三者三様のやりがいとは
石田が社会保障ソリューション統括部にやってきたのは約3年前。いまも着任当初のことが忘れられないと言います。
石田:システム更改を直前に控えた5月の連休前にサポート要員として呼ばれ、手探りの状態でのプロジェクト参加となりました。社会保障ソリューション統括部のメンバーは年齢層が若いため、活気のある職場だなというのが第一印象。サービスイン間近のタイミングということで現場は混乱していましたが、コミュニケーションを取りやすい雰囲気があったことがとても印象的でした。
当時、そんな石田とは顧客側から接していた内田。NECにやってきたのは、リモートワークなどの働きやすい制度が整っていたという環境面と、もうひとつ大きな理由がありました。
内田:いま私たちが手がけているのは、NECのような大きな組織でなければ手に負えないような非常に大規模なシステム。私は入社する前から大規模システムの開発と運用に関わってきました。当時は発注元の立場でしたが、ベンダー企業が果たす役割はとても大きく、やりがいがありそうだと感じていました。その点も転職を決めた理由のひとつです。
また、立場も組織も違いましたが社会保障ソリューション統括部のメンバーとの長い付き合いの中で、会社の垣根を越えて石田さんたちとの間に仲間意識のようなものがあったことも転職を決めた要因になっています。
同部の団結力は入社前に想像していた以上だと言う内田。チームワーク力の高さや理由についてこう話します。
内田:とにかくメンバーの仲が良く、壁に直面しても1人で抱え込まずにすぐにメンバーとシェアできる空気があります。互いに仲間を守ろうとする文化をベースにした風通しの良い環境にはとても好印象を持ちました。
民間企業にあるような情シス部門が中央省庁や関連団体の内部にはありません。そのため、プロジェクトの中で工程間の整合性や開発要件の検討といったプロセスがスムーズに進まないケースが少なくないんです。そうしたイレギュラーな事態にも対応できるよう、社会保障ソリューション統括部の長い歴史の中で結束力を高めてきたのだと私は考えています。
内田の意見にうなずく青木。さらにこう続けます。
青木:担当機能開発のリーダーを任されていますが、まだ入社2年目。対応に困るような事態に直面する毎日ですが、周囲に助けを求めれば、すぐに誰かが手を差し伸べてくれます。社会保障ソリューション統括部だけがそうなのか、NEC全体がそういう会社なのか、まだ私にはわかりませんが、本当に良識があって頼り甲斐のある人ばかり。環境に助けられている部分が大きいと感じます。
国の事業を支える社会貢献度も影響力も高いシステム開発に携わる3人。三者三様のやりがいを感じながら仕事に取り組んできました。
青木:私がプロジェクト内で担当しているのはどちらかと言うと周辺的な業務が中心ですが、自分が対応したことに対して感謝の言葉をいただくことも。思うように作業がはかどらないこともありますが、多くの方が利用するシステム。開発に関わった時間は決して無駄な時間ではなく、社会の役に立っていると思えることがやりがいになっています。
また、リーダーとしてシステムの一部の機能について責任感を持って考え行動しなくてはなりません。毎日つまずいてばかりですが、日々業務への理解が深まり、できることが増えているのを感じています。少しずつでも確かな成長を実感できていることが、仕事へのモチベーション向上につながっています。
内田:社会保障は、この国で生活する上で誰もが接点がある制度。自分自身に関係することでもありますし、国家として重要な仕組みに関わるシステムの構築に携われていること自体がやりがいになっています。
また、私はNECにはない観点・ナレッジを持っているという意味で、介護保険制度に深く携わってきた自分にしかできないことがあると思っています。継続的な学習を重ねながら、これまでに培った知見を活用してNECの事業戦略に貢献できていることに、大きな手ごたえを感じます。
そして、チーム一丸となってプロジェクトを進めていけることも社会保障ソリューション統括部ならでは。メンバー全員が同じ目標を共有し、ときに衝突し数々のトラブルを克服しながら、最終的にゴールにたどり着いたときの気持ち良さは言葉にできません。
石田:私はどちらかというとゼネラリストタイプ。特定の技術領域を深めていくよりも、全体を俯瞰する立場でメンバーが働きやすい環境を整えていくことが向いていると感じますし、またそれを期待されているとも思います。適材適所でチームを動かし、自分1人ではできないようなパフォーマンスを発揮することが、いまの仕事のやりがいです。
人と人とのあたたかな連携が根づく職場。
開かれた環境こそが能力を育む
職場にはオープンな雰囲気があると口を揃える3人。社会保障ソリューション統括部のカルチャーの魅力についてこう話します。
青木:真面目な性格の持ち主が多いと言われるNECの中でも、社会保障ソリューション統括部に在籍する方は穏やかな人が多い印象です。相談しやすい雰囲気があるのは、互いに手を差し伸べ合い、足りないところや不得意なところを補い合おうとする人格者が多いからだと考えています。
一人ひとりに割り当てられる仕事量は少なくないので、効率良く進めようとする努力は必要ですが、いろいろな経験を積んで成長したいと思っている方にはとても良い環境だと思います。
また、楽しく働きたいという気持ちを持っている方が多いのも社会保障ソリューション統括部の特徴です。仕事の合間に軽い雑談を振ってくれたり、飲み会に誘ってくれたり。皆さんがそれぞれのやり方で、働きやすい雰囲気をつくろうと意識されていて、良い連鎖が生まれているのを感じます。
内田:私の場合キャリア入社ではあるものの、石田さんをはじめ、他のマネージャーとも顔見知りだったので、入社時から部内で知らない人を探すほうが難しい状態でした。おかげでとても馴染みやすかったです。
とはいえ、環境は前職とはまったく違いますから、社内システムなどわからないことだらけ。入社時のオリエンテーションで説明はありますが、それだけではなかなか理解できないものです。しかし、当時のマネージャーが何度も連絡をくれて手取り足取り教えてくれました。
マネージャーに限らず、誰にでもフランクに話しかけやすい雰囲気がありますが、これは声をかけられる側が、どんな状況でもメンバーを優先し、ポジティブなリアクションを心がけているからこそ。私も周囲の方が話しかけやすい雰囲気づくりを心がけています。
また、社会保障ソリューション統括部内の異なるチーム同士が好ましい関係を築けている点も気に入っています。少なくともチームのキーパーソン同士は知り合いで、医療保険を担当しているチームに顔を出すことがあっても、「あれは誰?」といった眼差しを向けられることがないんです。このことも部内の空気の良さに影響していると思っています。
石田:部内には新卒入社もいればキャリア入社もいますし役職もさまざまですが、上下左右の関係に垣根がなく、気兼ねなく話せる雰囲気があると思います。部署ごとにカラーがあってしかるべきですから、われわれのようなフラットさではない組織が一概に悪いとは思いません。しかし、新しいメンバーが加わったことで、ますます穏やかで働きやすい環境になりつつあると感じます。
内田:私もそう思います。統括部長が自ら「もっとフラットに」「出される意見には上も下もない」とメッセージを発信するなど、部を挙げて風通しを良くしていこうとしているからかもしれませんね。
部内連携を強化するための公式な取り組みがあるわけではありませんが、プロジェクトの人手が足りないときに互いに助け合うなど、それぞれが自主的に行動している印象ですね。
青木:私も入社して間もないころ、統括部長から話しかけられて、「会社ってこんなに気軽に上の人と話せるもの?」と驚きました。実際、他の会社で働く友人の話を聞く限り、部長と普段からそうやって会話しているのはうちだけ。ここにはとても働きやすい環境があると思います。
チームと個人のビジョン実現に向けて、
次なる一手を
今後はますます視野を広げ、高い視座からプロジェクトをリードしていきたいと話す石田。理想とするチーム像があると言います。
石田:これまでシステム開発者の目線で仕事に取り組んできましたが、当社の介在価値を高めるためにも、これからはお客さまと共に新しい事業を創り出していくことが必要だと考えています。経営視点に立って物事を捉え、考える習慣を身につけていきたいです。
チームビルディングにおいてめざすのは、誰も孤立しないチームづくり。部署としてもグループとしても、同じ目標に向かって進んでいることを全員が実感できるような組織にしていきたいと思っています。
一方、自分の進むべき道を見極めるためにも、いまは可能性を広げるべきときだと言う青木。
青木:リーダーを務めているとはいえ、プロジェクトを管理する力はまだまだ未熟ですし、技術者としても特化したものがあるわけではありません。特定の技術を掘り下げてスペシャリストをめざすのか、それともマネージャーとしてチームを引っ張っていくのか、自分の適性を判断できるよう、まずは技術を深めつつ、いま与えられた場所で管理能力に磨きをかけていけたらと思っています。
そして社会保障、とりわけ介護保険の領域に関わるようになってまもなく10年の節目を迎える内田。NECと共に成長する自身の未来像をこう描きます。
内田:私がNECに招かれたのは、介護保険領域のスキルを期待されてのこと。いまは個々のプロジェクトでお客さまと折衝しながら、事業検討などにも携わっていますが、今後は社会システムとして具現化し、社会実装するところまでを担えるようになっていければと考えています。
日本は世界一の高齢社会。社会保障はとくに諸外国から注目を集めている領域です。NECが国内の介護分野におけるエコシステム構築のリーダーとなる日まで、スペシャリストとして努力を惜しまないつもりです。
新たな視点での新たな挑戦が、すでに3人の中で始まっています。まだ誰も見たことのない景色が、NECでなら見られると信じて。
※ 取材内容は2023年7月時点のものです。