Japan
サイト内の現在位置
NEC、ネットワークインフラ建設業務のモダナイゼーションを実現するソリューションを開発
~基地局建設の工期短縮に貢献~

2025年2月7日
日本電気株式会社
NECは、通信事業者が基地局などのネットワークインフラを設置する際の計画、設計および建設工事などの一連の業務のモダナイゼーションを実現するソリューションを開発しました。本ソリューションの導入により、RANからコアまでにいたるモバイルインフラ全体の構築にかかる所用工数を従来と比べて約60%削減することが可能となります。

背景
ネットワークインフラの構築では、5Gネットワークの仮想化技術(v-RAN、O-RAN、NFV)の普及に対応するため、クラウドネイティブを前提とした新しいプロセスへの刷新(モダナイゼーション)が求められています。仮想化とモダナイゼーションの相乗効果を図ることで、ネットワークインフラ建設業務の自動化レベルが一層向上していくことが期待されます。本ソリューションはそのようなニーズに対応するもので、仮想化されたモバイルインフラの構築プロセスの効率化、品質や生産性の向上を実現するものです。
本ソリューションの特長
1. プロフェッショナルサービスの提供
これまでの仮想化基盤の構築で得られた豊富な知見をもとに、ネットワークインフラを構築する際に必要となる置局設計から、建設工事、試験、保守運用、エリア品質管理にいたるまでの業務プロセスを分析し、課題の抽出、ToBe像の立案、モダナイゼーション実行プランの策定を支援します。業務プロセスにおける課題の特定、改善、実行支援、効果測定までコンサルテーションを行い、通信事業者の業務プロセスを効率化し、品質や生産性の向上を実現します。
2. モバイルネットワークのモダナイゼーションを実現する技術群をパッケージとして提供
建設業務のプロセスごとに、オペレーションの自動化に必要となる技術群をソフトウェアプラットフォームとしてパッケージ化し、提供します。これにより、通信事業者はモダナイゼーションの施策の遂行に注力することができます。本ソリューションはクラウドネイティブに対応する、ソフトウェア設計の一つで、アプリケーションを小さな、独立したサービス群として開発・連携させるマイクロサービスアーキテクチャにて構成されています。このためオープンかつマルチベンダの機器に対応可能です。
3. 運用データのリアルタイムでの確認とフィードバックサイクルの高速化
ネットワークの運用担当者が、稼働している全ての基地局側の運用データをリアルタイムで確認することが可能になります。これにより、運用側の業務効率化に加え、基地局状況のフィードバックサイクルが高速化されるなど、通信品質の改善にも貢献します。
NECは、通信事業者向けに「Network and Cloud native Orchestrator」を提供しています。これはネットワーク運用業務のDX(モダナイゼーション・ハイパーオートメーション・自動化/自律化)を支援し、ネットワークの仮想化/コンテナ化、クラウドの設計・構築から保守までトータルで業務の効率化と最適な運用管理(オーケストレーション)を実現するものです。今回、本ソリューションを通じて、ネットワークインフラの建設から運用までライフサイクル全体を最適化し、通信事業者のDXを推進します。これにより、通信事業者による迅速なエリア展開を実現し、収益化に貢献します。
NECはDXに関して、ビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材の3軸で、戦略構想コンサルティングから実装に導くオファリングなど、End to Endのサービスを提供しています。さらに、従来型のSIerから「Value Driver」への進化を目指し、その価値創造モデルを「BluStellar(ブルーステラ)」(注)として体系整理しました。業種横断の先進的な知見と研ぎ澄まされた最先端テクノロジーによりビジネスモデルを変革し、社会課題とお客様の経営課題を解決に導きます。
以上
- (注)
「BluStellar(ブルーステラ)」は実績に裏打ちされた業種横断の先進的な知見と長年の開発・運用で研ぎ澄まされたNECの最先端テクノロジーにより、ビジネスモデルの変革を実現し、社会課題とお客様の経営課題を解決に導き、お客様を未来へ導く価値創造モデルです。
https://jpn.nec.com/dx/index.html
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC ネットワークオーケストレーション統括部
E-Mail:support@neco.jp.nec.com

NECは、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、
誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
https://jpn.nec.com/brand/