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石川県小松市にて自動運転レベル4を支援する通信システムの検証を開始
~ローカル5Gを活用して自動運転の安全性と効率性の向上を目指す~2024年10月21日
日本電気株式会社
BOLDLY株式会社
株式会社ティアフォー
日本電気株式会社(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長 兼 CEO:森田 隆之、以下 NEC)とBOLDLY株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:佐治 友基、以下 BOLDLY)、株式会社ティアフォー(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:加藤 真平、以下 ティアフォー)は、総務省の「地域デジタル基盤活用推進事業(自動運転レベル4検証タイプ) (注1)」の実証団体として選定されました。これに基づき、石川県小松市にて自動運転移動サービスの実現に必要な通信システムの要件に関する検証を2024年10月から開始します。具体的には、ローカル5Gを活用した高速大容量データ通信および高速走行車両検知技術に関する通信技術等の実証実験を行います。
近年、地方を中心に地域公共交通の維持・運転手不足などが課題となっています。この社会課題の解決に向けて自動運転の活用が期待されており、実用化に向けた取り組みが広がっています。政府においても、「デジタル田園都市国家構想総合戦略」の中で地域限定型の無人自動運転移動サービスを2025年度までに50ヶ所程度、2027年度までに100ヶ所以上の地域で実現する目標を掲げています(注2)。今回実証実験を行う小松市は、北陸新幹線小松駅と小松空港の間をスマートに接続する「レール&フライト」の拡大や、街中への人の流れを促進するために、自動運転バスの導入に取り組んできました。
本実証実験では、総務省の「地域デジタル基盤活用推進事業(自動運転レベル4検証タイプ) 」に基づき、安全・安心な自動運転移動サービスの実現に必要となる通信システムの要件について検証を行うことにより、自動運転の社会実装の早期実現に貢献していきます。
本実証の概要
- (1)実施主体:NEC、BOLDLY、ティアフォー
- (2)協力 :小松市
- (3)実施時期:2024年10月下旬から11月下旬にかけて約1ヶ月間
- (4)テーマ :ローカル5Gを活用した高速大容量データ通信および高速走行車両検知技術に関する通信技術等の検証
- (5)実証内容:
①自動運転システムのソフトウェアの更新短縮化
将来的な自動運転レベル4を見据え、バス停への停車時等において自動運転車両に搭載された自動運転システム内の副次的な情報の更新や、走行ログなどのアップロードを短時間で実行するため、大容量データの通信を効率よく行う技術の検証を行います。具体的には、ローカル5Gを活用することで、小松駅~小松空港間の自動運転バスの運行ダイヤにおける、小松駅側での停車時間中に、上述の対応を完了できるかを検証します。
②ローカル5Gによる走行車両の検知および検知情報の広域配信
無信号の丁字路において、車両の流れが速い交差側の遠方車両を検知して広範囲に情報を配信する技術の検証を行います。具体的には、路側に設置したカメラによって交差点から最大300メートル程度の遠方車両を捉え、MEC(Multi-access Edge Computing、注3)を用いて分析することで車両の位置や速度などの情報を物標情報に変換し、ネットワーク経由で周囲を走行する自動運転車両に配信します。
以上
- (注1)令和5年度補正予算「地域デジタル基盤活用推進事業(自動運転レベル4検証タイプ)」の選定結果について – 総務省
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000388.html - (注2)デジタル田園都市国家構想総合戦略(令和4年12月23日閣議決定)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/pdf/20221223_honbun.pdf - (注3)通信端末に近い場所にサーバーを配置することで通信の遅延時間を短縮させる技術。
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 先進DXサービス統括部
E-Mail:ci-service-support@zaq.jp.nec.com
BOLDLY
E-Mail:sbmgrp-sbdmedia@g.softbank.co.jp
ティアフォー
E-Mail:l4ride@tier4.jp
NECは、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、
誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
https://jpn.nec.com/brand/