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インタビュー

2024年3月25日

金融×テクノロジー×福利厚生で
デジタルファイナンス事業を推進

NECが新たなチャレンジとして IFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)事業に取り組んでいることをご存知でしょうか。資産形成アドバイスと金融商品の仲介販売を行うサービスを、まずはグループ社員向けの福利厚生として提供を始めました。これまで金融領域のお客さまにシステム、サービスを提供してきたNECが、なぜ自ら金融業に取り組むのか。その意義と将来的に見すえている外部展開などについて、デジタルファイナンス事業における挑戦を、3名のキーパーソンが語ります。

金融サービスのプロと資本提携

― IFA事業に佐藤さんが参画したきっかけを教えてください。

佐藤 浩史 さん

佐藤 新卒でNECに入社してから、SEとして社会公共ソリューション事業部門に所属し、地方自治体向けのサービスやシステムの企画を担当していました。そのなかで、社会保障や納税などお金が関係する領域で、住民向けに制度の適切な利活用をサポートするサービスを考えていました。
今後、インフレや少子高齢化が進むと、生活に対する不安はどうしても高まるでしょう。個人に対して支援の仕組みや制度は存在するものの、手続きの方法がわからなかったり、その制度自体を知らなかったりするケースは少なくありません。こうした課題にデジタルを使い、個人に上手く制度活用を促しながら、資産形成をサポートしてお金に関する不安をなくすようなサービスを模索していました。
企画の検討を進めるなか、社内で意見交換をしていたところ、現在のチームがNECで金融業を始めて資産形成サービスの提供を計画していると聞きました。自分の創りたいサービスを形にする具体的なイメージを持てたので、プロジェクトに参画させてもらうことにしたのです。

― NECはJapan Asset Management (JAM)社と資本提携し、協力して事業を進める体制をとりました。JAMにとってNECとの資本提携はどのような意味を持ちますか。

神保 資産コンサルティング事業を行うJAMは独立系ファイナンシャル・アドバイザーです。私は大手証券会社を経て、JAMの創業メンバーとして会社設立に参画しました。金融業に携わるなかで、富裕層のお客さまに対する競争の激しさに比べ、比較的年齢の若い資産形成層へのアプローチが業界として十分できていないという問題があると感じていました。今回の資本提携により、テクノロジーを活用して幅広い層へアプローチできるようになれば、日本の金融市場に一石を投じることができると、ワクワクしています。

福利厚生の一環として提供する意味

―佐藤さん、朝比奈さんはどのような業務を担っていますか。

佐藤 ビジネスデザイン職として、新事業の開発を行っています。現在は、資産形成サービスの企画のほか、ユーザーの声の収集や分析、フィードバックから改善に至る運用面で新事業に携わっています。

朝比奈 千佳 さん

朝比奈 私は2018年、NECにSE職で入社しましたが、デジタルプロダクトを自ら設計できるデザイン領域に興味を持ち、金融領域のWEB/イベント企画などのプロモーション業務や新規事業担当のプロダクトUI設計を横断的に担当するようになりました。そこで、NECが金融事業で新たな挑戦をするというプロジェクトに惹かれ、現在は専任でプロモーション(Webサイト制作・運営)やプロダクトのUI/UX設計などを主に担当しています。

―社員向けの福利厚生の一環としてサービスをローンチされたのはなぜでしょうか。

佐藤 神保さんがおっしゃったように、富裕層に限定されがちなサービスを資産形成層にも提供したい、という思いがありました。NECグループの社員にも、資産形成したいけれどどこから始めたらよいのかわからない、という人が大勢います。こうした方たちにJAMのサービスを届けるために、デジタルを活用しながら資産形成をサポートしていければと考えています。社内向けの福利厚生サービスとして提供して、さまざまな新技術を取り入れたり、社員のみなさまから知恵をいただいたりしながら、NECグループ社員のウェルビーイングを高めるサービスを創っていきます。NECグループだからこそ提供できるサービスであるとともに、他の企業からも望まれるサービスを目指しています。

Shines(シャインズ)のロゴ

朝比奈 サービス名は「Shines(シャインズ)」です。社員を対象にしたサービスであることと、今まで資産形成に踏み出せなかった社員みなさまのお手伝いをすることで、一人ひとりの社員に輝いてもらいたい。そんな思いが込められています。

― Shinesを利用するメリットについて教えてください。

佐藤 お金の相談はセンシティブで、興味はあっても「誰を頼ればよいのかわからない」という人が多いのではないでしょうか。信頼できる相手を探すのは大変ですので、提案してくれる人、そしてサービスも会社が関与しているという安心感が大きなメリットになるはずです。福利厚生の一環というのもポイントで、各種手当や年金・保険など会社の制度も含めて、安心できる環境に資産形成関連の相談を集約できるところも特徴だと思います。

朝比奈 実は、私自身もShinesを利用している社員の1人なのです。短期間入院したとき、アドバイザーから福利厚生で利用できる制度を教えていただいて、ライフステージ全般で情報提供してもらえるのはとてもありがたいと思いました。福利厚生の中にありますから、私のような一社員でも実益のメリットを感じやすい、ここが強調したいポイントです。

いずれは社会的に意味のある金融サービスに

―資本提携以降、JAMにも変化があるのでしょうか。

神保 杏奈 さん

神保 これまで提供してきたサービスに、NECが持つテクノロジーを掛け合わせて、新しい金融サービスを創造するという方向は変わりません。変わったのは、NECに対する印象でしょうか。正直、大きな老舗企業ですから、フットワーク軽く未知の挑戦ができるのか、という思いもありました。しかし、一緒に仕事を始めて印象は一変しました。みなさん熱量が高くチャレンジ精神旺盛で、成長し続ける企業はやはり「人」が違うと感じています。

―佐藤さん、朝比奈さんの今後のビジョンを聞かせてください。

朝比奈 サービス設計にも利用者の目線を持ちながら、多くの社員から「使ってよかった」と思われるサービスに成長させていきたいですね。定量的な目標を挙げると、グループ社員の半数以上にShinesを活用して資産形成を実現してほしいと思います。その先は外部への展開ですが、日本中の社員みなさまに喜ばれるサービスにしたい、というのが夢です。

佐藤 NECという場を使い、社会的に影響力、意味がある事業・サービスを展開していきたいと思います。具体的には、資産形成のサポートを通じてお金の悩みを解決しながら、お金だけでは解決できない悩みの解消や豊かさを醸成するサービスを創っていきたいです。この環境ならさまざまなチャレンジができるので、少しずつ形にしていきたいですね。

大学卒業後、NECに新卒入社。SE職としてシステム開発に従事したのち、ビジネスデザイン職として新規事業開発を担当。趣味はサッカー観戦とスタジアム巡り。

コーポレート事業開発部門
金融サービスグループ
佐藤 浩史さん

大学卒業後、 NECにSE職として入社。現在はNECのグループ会社Painterに兼務出向し、Shinesサービスにおけるサービス設計やプロダクトのUI/UXデザイン設計・開発連携を担当。趣味はお酒をしっぽりと飲むこと。

コーポレート事業開発部門
金融サービスグループ
朝比奈 千佳さん

大学では文学部・英米文学科を専攻し、新卒で野村證券に入社。リテール営業に5年間従事し、Japan Asset Managementの創業と同時に入社。主に個人のお客さまのアドバイザリー業務に従事。

株式会社Japan Asset Management
ウェルスマネジメント事業部
エキスパート
神保 杏奈さん

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