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アマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)を積極的に学び、自ら周囲に影響を与えるような活動を行った社会人歴1~3年目の若手エンジニアを表彰する、2024 Japan AWS Jr.ChampionsにNECの山本晃平が選出されました。
「取得できるAWS資格は全て取った」という山本は、2024 Japan AWS All Certifications Engineersにも選出され、その知識を活かしながら現在は大規模な政府プロジェクトに携わって情報システムのガバメントクラウド移行対応を行っています。
今回は、AWS の技術的専門知識を共有し、自身の技術スキル・クラウド知識を研鑽するプロフェッショナルであるAWS Ambassadorsとして2023年から活躍するNEC堀田佳宏との両名に、NECでどのようにAWSエンジニアとしてスキルを身につけていったのか、その秘訣を探るべくインタビューを行いました。
───山本さん、この度は受賞おめでとうございます。山本さんは現在入社3年目とのことですが、これまでどのような業務を担当されたのか教えてください。
山本: 私は入社して研修を終えた後、数ヶ月間はオンプレミスで稼働しているシステムの運用保守に携わりました。
その後1年目の12月に、大規模システムのガバメントクラウドへの移行プロジェクトにアサインされました。
参画当初、プロジェクトはまだ提案段階でしたが、その後受注することができ現在もクラウド移行後のアーキテクチャの設計・構築を行うチームのメンバーとして業務に携わっています。
一般的にガバメントクラウドでシステムを構築する上では、既存アプリケーションをクラウドモデルに更新するモダン化や、基盤のコード化による保守性向上が必要とされています。
担当中のプロジェクトでは移行前のシステムの機能要件や非機能要件を踏まえながら、AWSのサービス仕様を理解し、クラウド移行後のアーキテクチャの設計・構築・レビューを実施しながら開発を行っています。
現在はシステムのリリースに向けて各種移行対応や何らかのトラブルが発生した際の障害調査等を中心に、チームメンバーやプロジェクトメンバーが一丸となって開発を続けている段階です。-
きっかけは、大規模プロジェクトへのアサイン願望?!
AWSを理解すれば大規模なプロジェクトにアサインしてもらえるかもと考え学習をスタート。若手のスキルアップ推進という会社方針でAWSが提供する認定資格を約1年間で全て取得。
───AWSのスキルアップについて質問です。山本さんは入社前からAWSの経験がありましたか?また、日々の業務と並行してどのようにAWSのスキルアップをしたのでしょうか?
山本:大学で情報系を専攻していたため興味本位で少し触れたことはありましたが、それ以上の特別なAWS経験を積んでいるわけではありませんでした。
AWSに本格的に関わるようになったきっかけは、現在所属している官公ソリューション事業部門への配属時に、クラウド移行に力を入れていると知ったからです。AWSを理解すれば大規模なプロジェクトにアサインしてもらえるのではないかと考え、学習を始めました。
スキルアップの方法としては「資格を取る」「AWSをとにかく触る」「各種勉強会に参加して気づきや刺激を受けたことをインプット・アウトプットする」等、世の中で良いと言われていることは一通り試して、自分に合う方法を探していきました。
現在も資格試験受験が近い時期は業務を終えてからの時間や休日を使って学習し、研鑽をしています。
業務との両立については、ライフワークバランスや若手のスキルアップを推進するという会社の方針もあり、上司・上長の理解もあって業務と並行したスキルアップをストレスなく行うことができています。
その結果として、約1年間でAWSが提供する認定(当時)を全て取得する事ができました。
また、AWSに関するインプット・アウトプットを目的とした社外でのAWS情報発信イベントに自主的に参加をしています。
このような経験をプロジェクトや組織に還元していることが、Japan AWS Jr. Championsの選考において評価いただけたのではないかと考えています。山本晃平さんのAWS取得認定一覧
【参照】
2024 Japan AWS All Certifications Engineersの発表
https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/2024-japan-aws-all-certifications-engineers/
2024 Japan AWS Jr. Championsの発表
https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/2024-japan-aws-jr-champions/
堀田: AWSのエンジニアの観点では、NECは国内でトップクラスのAWS認定保有数を誇っています。
さらにNECでは、AWSに関する技術的な専門知識とカスタマーサクセスを持つパートナーを認定する「AWS コンピテンシープログラム」の取得を積極的に進めています。NECは以前より政府機関コンピテンシー、移行コンピテンシーを取得していましたが、昨年には金融サービスコンピテンシーを取得しました。
NECの特長は、官公領域を担当する部門から、AWS AmbassadorsならびにJapan AWS Jr. Championsを輩出している点だと思っています。官公のお客様と直接会話し提案やシステム構成を検討する部門からそれぞれの受賞者を出せたことは大いにアピールしたいと思います。
現在、日本の官公領域では情報システムのガバメントクラウド移行が急ピッチで進んでいます。クラウドスキルやノウハウの共有が非常に重要になってきています。
NECでは、山本や私を含むAWSの知見を有した人員がお客様対応を行う部門に在席しております。取得したクラウドスキルやノウハウをお客様および事業部門へ積極的に共有しています。
実際のプロジェクト現場に入り、フィードバックを行う環境にいる部門から今回のような受賞者をだしていることは、実際の現場でのAWSスキルやノウハウの蓄積がNECで進んでいることの現れだと思っています。-
取得したスキルやノウハウはお客様や事業部門へフィードバック。
AWSのエンジニアの観点では、NECは国内でトップクラスのAWS認定保有数を誇っています。
【参照】
NEC、AWS 認定保有数5,000を突破 | 日本電気株式会社のプレスリリース(prtimes.jp)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000524.000078149.html
AWSパートナー NEC Corporation(Consulting)(amazonaws.com)
───官庁等公共系のプロジェクトにおいては、エンジニアのAWSスキルアップだけではなく、政府動向などの方針理解も重要になってきます。このようなキャッチアップのために、どのような取り組みをしていますか?
堀田: 現在、政府はクラウド・バイ・デフォルト原則に則り、政府情報システムのクラウド移行を強力に進めています。
また、デジタル庁によるガバメントクラウド整備とガバメントクラウドへの情報システムの移行も進んでいます。
このような政府方針に対して、どのように対応すべきか社内外からさまざまなご相談をいただいています。
そこで、NECグループ内向けにはセミナーや勉強会、個別の説明会を実施し、政府方針やガバメントクラウドの技術的な理解の促進を実施しています。
これら勉強会には官公領域以外を担当するNECの他事業部門や、NECグループ会社メンバーも参加しています。
ガバメントクラウドの方向性や、特にセキュリティとモダナイゼーションの考え方は、ガバメントクラウドを利用しない一般企業や団体でも大いに参考になると思います。
さらに、ガバメントクラウドやこれまでの官公領域のシステム開発経験で得た知見を詰め込んだにガバメントクラウド向けソリューションをご提供しています。
情報システムのクラウド化が進む中、これらソリューションなどを活用いただくことでリソースの最適化だけではなく、情報システムのモダナイゼーションがご支援可能です。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
───ありがとうございました。