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腰痛・リハビリ…健康づくりに使いやすい技術を NECのヘルスケアの「今」を紹介
2025年4月17日

人生100年時代、健康的に長生きする「健康長寿」のためには日々の運動やリハビリ、日常の動作の見直しが欠かせません。リハビリなどで効果を出すには効率的なデータ分析が重要です。そこで役に立つのが、NECが強みとするAIや映像解析の技術。ヘルスケア事業を支えるNECの3つの技術が3月13日、メディア向けに実演も交えて披露されました。その様子をご紹介します。
「NECがヘルスケア・ライフサイエンス事業をやる意義とは?」。3月のメディア説明会で、記者から出た質問に対し、NECバイオメトリクス研究所長の宮川伸也はこう強調しました。「(Purposeに掲げる)社会価値創造を突き詰めると、人を豊かにするということにつながる。その一つにヘルスケアがあり、そこにNECの技術が活かせるんです」。

NECは技術をどう活かしているのか。それは3月の説明会に凝縮されています。自宅で正しいエクササイズをサポート、呼吸方法を見直して不調を改善、靴のインソールでリハビリ支援──。
「間違ったエクササイズは逆効果となります」という説明とともに実演があったのはエクササイズのサポートです。スマートフォンやタブレットで撮影した映像をAIで解析し、背中の反り具合や頭の位置などをチェック。「お尻を後ろに動かす際に息を吐きましょう」などの具体的なアドバイスが表示されます。背中の形状の高精度の分析にはNECが強みを持つ映像解析技術、アドバイスにはNEC開発の生成AI「cotomi」が活用されており利用者にあった的確なエクササイズの実施が期待されます。

呼吸方法の見直しで使うのもAIを使った映像解析技術です。ペタペタはりつけるマーカーや様々な角度から撮影する複数のカメラがなくても、タブレット1台で呼吸時の胸とお腹の動きをグラフで見える化できるのが特長。手軽に高精度に呼吸運動を分析できることで、こちらも施術効果を高め、腰などの不調を和らげることが期待され、今春から整骨院やパーソナルジムなどを対象に提供予定です。「国内では先駆的な取り組み」と開発を率いるNECバイオメトリクス研究所研究員の安川洵はいいます。

インソールの技術も、靴に高精細な測定が可能なセンサーを使うことで歩き方を見える化できるもの。かつてなら複数の機器や膨大な手間が必要になっていたかもしれないサービスが、NECの技術によってどんどん使いやすくなっています。

「お客様に使ってもらってフィードバックをもらい改修する。こうしたサイクルをどんどん回していきたい」。NECバイオメトリクス研究所長の宮川がこう語るように、NECのヘルスケア技術は人々の健康を実現すべく一歩ずつ前進しています。