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空飛ぶ家!? AIでゴミ判別!? 未来を創る一歩、川越女子高でNECグループ社員と考えた
2022年12月9日

AIで買い物を便利に!家を浮かせれば地震被害を防げる!? そんな「できたらすごい未来」について、高校生がアイデアを出し、NECと一緒に磨き上げるプログラムが、本格的に始まりました。高校生にとってはアイデアを形にする実践的プロセスを経験、NECにとっては技術で社会を良くする事例を知ってもらい、次世代育成に貢献できる貴重な機会です。2022年11月に埼玉県立川越女子高校で行われた授業から、お互いの収穫が見えてきました。
「できたらすごい」未来のために 技術や課題を話し合って発見できる
NEC Future Creationプログラムは、SDGsをテーマに高校生とNECグループ社員が一緒に未来を考える教育プログラムです。発想の出発は「どんなICT技術を使って実現するか」。ここがNECならではの特長です。生徒からはどんなアイデアが飛び出したのでしょうか。
「家ごとふわっと浮いていれば、地震が起きても家が揺れないんじゃない」
「ゴミを入れたら勝手に分別してくれるAIゴミ箱がほしい!」
11月24日、2年8組では5人ずつの班に分かれ、事前に用意したアイデアを説明し、大盛り上がりしました。途中で「本当に実現できるか、どんな課題があるか、話し合ってみて」と担任の桑原博俊教諭が呼びかけると、少し大人しくなるグループも。生徒だけで話し合った後、いよいよNECグループ社員もオンラインで入りディスカッションをします。
社員のコメントは多岐に渡ります。実際の「空飛ぶクルマ」構想ではNECの技術も貢献していますよ、という紹介もしつつ、「ゴミの分別、面倒だよね」といった共感から、「徳島県にごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)を宣言した町があるから調べてみたら」といったアドバイスまで。ほかにも、メリット・デメリットの整理が、「サービス提供側と受ける側の視点が混ざっているね。わけて考えてみようか」などの具体的なコメントもいくつも飛び出しました。清水武夫教頭は「夢を語るだけでなく、どう実装するか。それを考えるいい訓練になりました」と話します。


「すぐに手に入る正解じゃない。自分で気づき解決策を考えるきっかけに」
50分の授業には多くの学びがありました。「自分たちだけではアイデアを発展させられなかった。実現に向けた議論ってこういうことなんだ」。こう振り返る生徒は、授業の準備をきっかけにNECを調べて「生体認証」に興味を持ち、「生体認証を使って駅の改札をなくそう」と思い付きました。その未来、実はNECの技術で少し近づいています。
別の生徒は「アイデアを理解してもらうは、自分の説明力では足りなかった。もっと語彙を増やして話をまとめる力をつけたいと思った」と話します。また、グループから出た「病院の待ち時間が長い」という問題意識に対して、社員から「待ち時間での会話を楽しみにしているお年寄りもいるかも」とコメントがあり、様々な見方があることも改めて実感しました。


「技術をどう社会の役に立てるか」を授業を通じて考え続けたことで、小学生の頃「人の役に立つ仕事がしたい」といって父親に応援されたことを思い出しました。
川越女子高校は文科省のスーパーサイエンスハイスクール指定校で、2年8組はその対象クラスです。桑原教諭は日常生活の課題の発見と解決を考える年間計画を立てており、今回の授業はそのステップの一つに位置付けています。「技術をどう社会の役に立てるか」を社会人と一緒に考えられるNECのプログラムは、桑原教諭の狙いにピッタリはまりました。「学校の勉強だけでは、すぐ手に入る正解を求めがちになります。自分たちで気づき、考えること。社会で活躍している方々との対話によって大きな学びを得てくれました」


仕事にも活かせるスキル、NECの魅力再発見…社員にも多くの学び
NECグループ社員にとっても、得るものは多くあります。
このプログラムは、社員が会社に提案する活動の中で「もっと次世代育成の取り組みを」という声が出たことがきっかけで実現しました。NECは「仕事で培った力を外でも活かす」プロボノ活動が盛んで、このメンバーが講師を務めています。
アイデアを出しやすい雰囲気づくりや進行、とりまとめ…建設的アドバイスをして、具体化を促進する。こうした訓練は、普段の仕事にも活きる、と参加した社員は口をそろえます。
「NECがどんな会社かイメージできない」という高校生もいる中で、「社会の役に立っている会社だよ!」と説明するのも大事なポイントです。「海底から宇宙まで」というフレーズを、どう身近に感じてもらうか。YouTubeを見られるのもNECの技術があるからだし、ATMも交通も…。「魅力を伝える工夫は全ての社員に経験してほしい」と参加した社員はいいます。新規事業を担当するある社員にとっては、「接する機会の少ない若い世代の考え方や雰囲気を感じることはいい気づきになる」といいます。
「できたらすごい!」を考えること。NECと一緒に技術の力で社会価値を創ること、そしてSDGsにつながる、持続可能な社会をめざすこと。そんなNECのPurpose実現に向けた、大切な取り組みとして、NEC Future Creationプログラムを育てていきます。
