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Azure Availability Zonesを利用したHAクラスターの構築を試してみました(Windows)

CLUSTERPRO オフィシャルブログ ~クラブロ~

はじめに

Azure Availability Zones(可用性ゾーン)を使用したHAクラスター構築を試してみました。

可用性ゾーンとは、1つのAzure リージョン内で、電源、ネットワーク、冷却装置などが分離されたロケーションのことです。
これまでMicrosoft Azureの仮想マシンは、可用性セットを使用することで、異なる物理サーバー上に仮想マシンを作成することができました。また、これにより仮想マシンのSLAの要件を満たすことができました。
今回、可用性ゾーンを使用することで、異なるデータセンター上に仮想マシンを作成することができます。これによりデータセンターレベルで障害対策が可能になります。
可用性ゾーンは、2018/02/19時点でプレビュー版です。
可用性ゾーンを使用した場合のSLAは、2018/02/19時点で定められていません。

可用性ゾーンを使用した場合のSLAは、popupこちらを参照ください。

この記事の内容

1. 可用性ゾーン

可用性ゾーンとは、1つのAzure リージョン内で、電源、ネットワーク、冷却装置などが分離されたロケーションのことです。異なるデータセンター上に複数の仮想マシンを作成することで、データセンターレベルの障害からの保護が可能になります。

これまでMicrosoft Azureの仮想マシンは、可用性セットを使用することで可用性を高めることができました。
可用性セットでは、1つのリージョン内で、異なる物理サーバーに複数の仮想マシンを作成することで、物理ハードウェアやネットワークなどの障害対策が可能になります。

可用性セット

可用性ゾーンでは、1つのリージョン内で、異なるデータセンターに複数の仮想マシンを作成することで、データセンターレベルの障害対策が可能になります。

可用性ゾーン

2. HAクラスター構成

2ノードのHAクラスターを構築します。

HAクラスター構成の図

  • Azure DNSを使用して現用系サーバーへ接続先を切り替え
  • HAクラスター対象のアプリケーションにpopupminioを使用

3. HAクラスター構築手順

仮想マシン作成時の可用性ゾーンの選択以外は 以前のブログ「popupAzure DNS を利用した HAクラスター構築(Windows)」の構築手順と同様です。

3-1.Azureに仮想マシンを作成

仮想マシンを作成する前に、可用性ゾーン(プレビュー)の使用を開始する必要があります。
可用性ゾーンの使用を開始する手順は以下の URL を参考にしました。
「可用性ゾーン (プレビュー) の使用を開始する」
可用性ゾーンは東日本リージョンで一般提供済みです。
「Azure のリージョンと Availability Zones」

合計3台の仮想マシンを作成します。
CLUSTERPRO X 操作用クライアント を1台
クラスター化対象サーバー を2台

  • クラスター化対象サーバー用の仮想マシンは、異なる可用性ゾーンに作成します。
  • CLUSTERPRO X のシステム要件に合わせて仮想マシンを選択します。
  • リージョンは、可用性ゾーンでサポートされているリージョン(例.米国東部 2)を選択します。
  • 仮想マシンのサイズは、可用性ゾーンでサポートされているサイズ(例.DS1_v2 Standard )を選択します。
  • OS:Windows Server 2016 Datacenter
  • サイズ:DS1_v2Standard

仮想マシンの作成手順は以下の URL を参考にしました。
「Azure Portal を使用して可用性ゾーン内に Windows 仮想マシンを作成する」

3-2.仮想マシン(クラスター化対象サーバー)に CLUSTERPRO X をインストール

CLUSTERPROのインストール手順は、「popupAzure DNS を利用した HAクラスター構築(Windows)」を参照ください。

3-3. HAクラスターを構築

HAクラスターの構築手順は、「popupAzure DNS を利用した HAクラスター構築(Windows)」を参照ください。

4. 動作確認

各サーバーでフェールオーバーグループを起動します。
フェールオーバーの前後で仮想ホスト名を使用してminioに接続できることを確認します。

まとめ

今回は可用性ゾーンを使用したHAクラスターの構築手順を紹介させていただきました。
可用性ゾーンを選択する以外は、これまでと同様の手順でHAクラスターの構築ができました。
可用性ゾーンが正式版になりましたら、あらためて動作確認し、ご紹介したいと思います。
東日本リージョンで一般提供された可用性ゾーンで動作確認済みです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考

CLUSTERPRO導入支援サービスではクラウド向けのクラスター構築支援サービス(クラウドHAコンサル)も行っております。クラスターの構築支援に関するご要望がありましたら、popup関連サービスの導入支援サービスの窓口までお問い合わせください。

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本記事に関するお問い合わせは、popupお問い合わせ窓口までお問い合わせください。