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NEC Missionary 野口 圭が、NECのDXを語りあう~顔認証の"顔"、今岡仁~

音声テキスト

■テーマ “生体認証が生み出す新たな社会価値”

■はじめに

NEC Missionary
野口圭:

NEC Missionary の野口圭です。
Missionary 馴染みがないかもしれません、この言葉 NEC がお客様とともに描く未来、そこにかける想い、これをわかりやすく伝えていく人、そんな意味を込めています。
Xdialogue、NEC DX Innovators100、このメンバーとさまざまな視点で、これからのDXをひも解いていきます。

■Chapter1 自己紹介

NEC DX Innovator
NEC フェロー 今岡仁:

NEC DX Innovator
NEC フェロー 今岡仁です。
1997年NEC入社、2009年より顔認証技術に関する米国国立標準技術研究所主催のベンチマークテストに参加し、世界No.1評価を獲得(2009年、2010年、2013年、2017年、2019年、2021年*1)。2019年、史上最年少でNECフェローに就任。2021年4月よりデジタルビジネスプラットフォームユニット及びグローバルイノベーションユニット担当、生体認証にとどまらず、AI・デジタルヘルスケアを含むデジタルビジネスに関する技術を統括。東北大学特任教授(客員)として研究者教育に従事しています。
専門領域は生体認証であり、その中でも顔認証の研究開発を行い、
2023年4月に紫綬褒章受章と文部科学大臣表彰を受章しました。

■Chapter2 顔認証技術世界一への道のり

NECの顔認証って世界1位といわれますが、公的な実際の世界のベンチマークテストでいくと NIST(ニスト)、10年以上にわたって何度も世界1位を取っています(※)。
最初は「指紋」でNECは世界トップを取っていたことから「顔認証」も難しい分野でしたが、世界トップをとれる可能性を感じていました。
かつては難しかった顔認証への社内期待と励ましの声が開発への後押しになりました。
開発当初、その精度は国内の顔認証では悪くないポジションでした。大手電機メーカーの研究者と切磋琢磨して国内トップ集団の一員ではありましたが、海外では歯が立たないレベルでした。
それでも2年間、毎日毎日ひたすら様々なデータを集める事から始め、莫大なデータの処理が可能なコンピューターへの投資も行いました。集約されたデータから答えを導きだすアルゴリズムの開発に成功して徐々に精度があがり世界トップとることができしました。
毎日毎日の執念の積み重ねと、いかに耐え抜いて結果が出るまで粘り強くやり抜くことが出来るかが重要だったと思います。

■Chapter3 生体認証に対する市場ニーズの変化

2000年前半はバイオメトリック・パスポート、生体認証のパスポート、顔認証、指紋認証、虹彩を使用する機運が高まってきた時期でしたが、2007年頃には顔認証開発が難しいのではないかという時期で開発が下火になり人員削減の時期もがありました。しかし、今岡はその状況をチャンスと捉え、研究を続けました。
NIST のベンチマークを2010年に出して世界の競合他社の認証エラーが3%以上あった中でNECの顔認証は認証エラー率が0.3%という圧倒的な数字が出てから、一転して顔認証実用化への相談、問合せが殺到しました。
金融業界からの問い合わせでeKYC(KYC とは Know Your Customer の略で、銀行の口座開設等の際に必要となる本人確認方法のことです。eKYCとはスマートフォンなどを用いてオンラインで迅速かつ安全に本人確認を行うソリューション/サービスです。)やオンラインでの ID として生体認証が注目されました。
現在、顔認証は自分自身がキーとなり様々なサービスを享受できる時代に近づいてきています。

■Chapter4 NECで研究開発を続ける意義

NECは簡単に諦めない、やり遂げる先達に刺激を受けて、毎日執念を持ってやりきって指紋・顔認証で世界トップを取っています。技術を大事にする文化を次世代へと繋げていきたいです。
研究開発で重要なことは、いい問題にぶち当たれるかどうかが大事で、技術そのものよりもそれを何の問題にあてるかが大事になってきます。顔認証を20年やっていますが、そういうことにチャレンジ出来るかだと思います。
企業に属して研究開発するメリットは、開発した技術が社会で使われて、良い面、悪い面のフィードバックが返ってくることです。
アメリカ出張に行った時に、空港で顔認証技術が使われている光景を見たときに企業に属し研究開発をしていて良かったと嬉しく思いました。
社会価値を生み出すことで、NECの技術だけではなく、日本の技術が社会の価値を見出したことによる、今回の紫綬褒章受章に繋がったと考えます。
NECの顔認証技術が社会で活用され、実を結んだ証が紫綬褒章受章に繋がったと思います。

■Chapter5 NECの顔認証技術が描く未来

顔認証の社会実装はまだ1〜2割程度しかなく、現状は普段の生活ではまだあまり使われていません。
顔認証、虹彩認証などの技術を組み合わせることによりセキュアにしていき、
顔認証という言葉が無くなるほど社会に浸透させていきたいと思います。
若い世代が続き虹彩認証の分野でもトップを獲ることができました。
簡単に諦めない、やり遂げようとするマインドがNECに芽生えています。
NECの持つ技術の組み合わせは新たな社会価値を生み出せる可能性があります。
顔認証に、ヘルスケアを兼ねるさらなる研究開発を模索していきながら
新たな仲間を増やしていきたいと思います。

■Chapter5 社会全体を繋ぐ技術開発を目指して

今岡がNECのDXを一言で表現するなら、「社会の横ぐしとなる技術をつくること」、
顔認証技術は社会を横ぐしで支えているインフラになり、生体認証が
他の技術を組み合わせてシームレスな社会のキードライバーなっていくと感じています。
NECは社会をDXでドライブする存在でありたいと思っています。

※1:米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストでこれまでにNo.1
を複数回獲得(https://jpn.nec.com/biometrics/face/history.html
※NISTによる評価結果は米国政府による特定のシステム、製品、サービス、企業を推奨するものではありません

Orchestrating a brighter world
NEC

概要

『NEC Missionary 野口 圭が、NECのDXを語りあう~顔認証の"顔"、今岡仁~』
DXが加速する昨今、生体認証はまだまだ多くの可能性を秘めている。世界一の顔認証への道のりや想い、生体認証の描く未来はどのように築かれているのでしょうか。NECの顔認証技術開発に初期から携わり、令和5年春の褒章「紫綬褒章」を受章したNEC DX Innovatorの今岡仁を迎え、その思考をMissionaryの野口圭がわかりやすく紐解いていく。


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(2023年5月16日)