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【群馬県】二葉高等特別支援学校とのボッチャ交流イベント
2023年度 全国ボッチャ選抜甲子園 応援企画
「全国ボッチャ選抜甲子園(以下、ボッチャ甲子園)」は、全国の特別支援学校・学級の生徒たちがチームを組み、ボッチャの日本一を目指す大会です。これまでスポーツに接する機会が少なかった子どもたちが、大会をきっかけにボッチャに触れ、スポーツの楽しさを知り、勝負に勝つ喜びや負ける悔しさ、チャレンジマインドや仲間の大切さなど多くのことを吸収しています。
NECは大会協賛のみならず、一般社団法人 日本ボッチャ協会(以下、ボッチャ協会)とともにボッチャ甲子園に挑戦する学校の応援活動も行っています。2023年度は、大会への継続的な出場を後押しするべく、ボッチャ甲子園の初出場校に伺いました。


2023年7月12日(水)にボッチャ協会、NECボッチャ部が訪れたのは、ボッチャ甲子園の初出場校となる群馬県立二葉高等特別支援学校。体育館には大会に出場した髙村さん、代田(しろた)さんのほか、10名程度の生徒の皆さんも見学に集まっていただきました。
まずはボッチャ協会の峠田(たおだ)さんから「ボッチャの試合時の心構え」について、「敵味方にかかわらず、相手をリスペクトしましょう。良いプレーは皆で讃えましょう。そしてボッチャを楽しみましょう」というお話があり、イベントはスタートしました。
最初はコート上に置かれたA4サイズの紙の上にボッチャボールを乗せる練習です。微妙な力加減でボールの位置が大きく変わりますが、生徒たちは上手にボールを乗せていきます。ここで峠田さんからNECボッチャ部に対して、紙の上にあるボールをはじいて自ボールを紙の上に乗せるプレーのリクエスト。緊張感ただよう中、見事に成功させました。
後半は、NECボッチャ部との交流試合です。生徒たちは積極的に声を掛け合い、独特の緊張感やプレッシャーをものともしない様子でプレー。ナイスアプローチが続き会場は歓声や賞賛の声で溢れました。試合は最後の一球まで勝敗が分からない白熱した展開となり、大いに盛り上がりました。


チームTシャツは担任の先生をイメージして髙村さんがデザインされたもの
イベント終了後、今回の応援企画を楽しみにしていたという髙村さん、代田さんにお話を伺いました。髙村さんは、「今日のイベントは楽しかったです。ボールをジャックボールに近づけるのが難しかったです。」代田さんも「チーム内でコミュニケーションがとれるようになったのが楽しかったです。」と話してくれました。今後に向けては「来年もボッチャ甲子園に出場して予選を通過したい!」「声掛けを意識して頑張りたい!」と力強い決意も語ってくれました。
担当の中澤先生は、ボッチャ甲子園に挑戦することになった経緯と生徒たちの変化について次のように語ります。「生徒の一声で甲子園への出場が決まりました。当初は、制限時間内にプレーが終わらず、2、3球を残してしまうことも多かったのですが、練習を重ねていくうちに時間内でプレーを行えるようになり、予選の前には生徒たち同士で自発的に会話をして、作戦を練ることができるまでになりました。また、メンバー間で会話をする機会が増え、コミュニケーションがしっかりとれるようになったと思います。」また甲子園への出場にあたっては、学校全体のサポートがあったと言います。「ランプオペレーターは、生活の自立を促す寄宿舎指導員が務めてくれました。体育館で練習している時にはほかの生徒が横で応援してくれたり、保護者の皆さんも全面的に協力してくださったりと本当に学校全体で応援してもらいました。」
今後に向けては、「来年もボッチャ甲子園に出場させたいです。これからも学校全体でボッチャに取り組み、学年交流会などで肢体不自由で重度の子どもも一緒に楽しみながらボッチャを通して交流できるような機会を設けていきたいと思います。」とお話しいただきました。
参加したNECボッチャ部メンバーも「子どもたちに元気をもらいにくるという気持ちが強いです。」「障がいのあるなし、経験のあるなし、年齢に関わらず、誰でも平等のスタートラインに立てること、初対面でも一気に距離が近くなれるのがボッチャの魅力です。」と話します。
NECボッチャ部は、ボッチャの普及活動にも積極的に取り組んでおり、NECとして取り組むボッチャ支援においても欠かせない存在となっています。
今後もNECは、ボッチャを通じた生徒たちの「挑戦」を応援していきます。
NECでは、「全国ボッチャ選抜甲子園」や車いすテニス大会の協賛、また全国各地でのパラスポーツ大会開催など、さまざまなパラスポーツの推進活動を行っています。NECグループのPurpose(存在意義)である、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指して。国籍や年齢や性別、障がいの有無などに関わらず、誰もが夢を抱き挑戦できる環境づくりのために、今後もパラスポーツ推進活動に取り組んでいきます。