導入事例
新潟県糸魚川市役所 様
新潟県糸魚川市役所 産業部 建設課 | |
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所在地 | 〒941-8504 新潟県糸魚川市一の宮1-2-5 |
電話番号 | 025-552-1511 |
糸魚川市HP | https://www.city.itoigawa.lg.jp/ |
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糸魚川ユネスコ世界ジオパークHP | https://geo-itoigawa.com/ |
糸魚川駅に導入したデジタルサイネージシステムについて、導入当時のご担当だった新潟県糸魚川市産業部交流観光課ジオパーク推進室主査の内山俊洋様にお話を伺いました。
日本海に一番近い新幹線駅「糸魚川駅」が誕生
情報の拠点にしたい
さまざまな称号を持つ糸魚川市
新潟県糸魚川市
産業部交流観光課
ジオパーク推進室主査
内山 俊洋 様
糸魚川市は新潟県の最西端に位置し、日本海と北アルプスに接している自然豊かな都市です。昔から交通の要衝としても栄え、東西文化の結節点の役割を担ってきました。
平成21年8月には独特の多様な地質や地域文化が認められ、ユネスコが支援する機関から日本初の「世界ジオパーク」に認定。加えて平成27年3月の北陸新幹線開業に合わせて糸魚川駅が新設され、人の流れが大きく変わろうとしています。
JR糸魚川駅
糸魚川市はさまざまな“称号”を持っています。たとえば駅は「日本海に一番近い新幹線駅」と呼ばれ、駅から400mほど北へ行けば海があります。また「日本唯一のヒスイ(翡翠)の産地」であり、その品質は世界で誇れるものです。
市の魅力を効果的に伝えたい
南口待合室に展示してある
「キハ52-156」
新幹線開業をきっかけに、国内だけでなく海外のお客様にも糸魚川市のPRを図りたいと考えました。
広報スペースとして着目したのが糸魚川駅の自由通路です。新幹線と在来線をつなぐ通路で、糸魚川へ来られるお客様をお迎えする玄関口になります。ここを有効活用して「わかりやすく糸魚川市の魅力を伝える」「人が集まるにぎやかな場所にする」という2点を実現したいと考えました。そこで導入したのがデジタルサイネージシステムです。
最初はポスターや電光掲示板など他のツールも検討しました。しかし大きな表示や更新を行うには手間を要します。デジタルサイネージであればコンテンツを市役所内で管理できることがわかり、美しい表示や大きさなどを含め、限られた予算内で最大の効果が得られると判断しました。
NECのサイネージ導入を決めた理由
システム構成の規模が、求める条件と合っていた
現在、2階自由通路の壁面を利用して、新幹線改札口正面と在来線改札口正面にそれぞれ4面マルチを設置、1階にある北口待合室と南口待合室にもそれぞれ4面を設置しています。平成27年3月に全面稼働を開始しました。
選定の際は、欠かせない条件として、①乗降客に向けて「ようこそ」の気持ちを表現できる ②新幹線・在来線・路線バスの時刻情報を見やすく表示できる ③地域企業のCMや動画放映が可能 ④災害時に備えるためのテレビ表示が可能、という4点を提示し、そのほか細かい審査項目も含めて数社を検討した結果、NECの導入が決まりました。
私たちが実践したい情報発信の規模や頻度と、NECから提案されたシステム構成の規模が合致している、また、運用に合わせたアプリケーションのカスタマイズが可能であるという2点が選定の大きな理由です。ヒアリングが丁寧だったのでどんな相談もでき、私たちが望む形に近づけてくれるという安心感がありました。
ここから役立つ情報がどんどん発信されれば、糸魚川を初めて訪れる方にも、糸魚川で生活する方にも、新たな情報拠点として役立つはずです。
そのために5年10年と運用するにはコンテンツの改善やカスタマイズは欠かせません。だからこそ運用上の心配や不安が少ないことも、NECを選んだ重要なポイントでした。
導入機器 | 55型液晶ディスプレイ LCD-X551UN×8台 42型液晶ディスプレイ LCD-V423×8台 ディスプレイコントローラ×14台 Express5800サーバー 情報入力用PC(Mate) |
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設置場所 | 糸魚川駅 2階自由通路 北口4面マルチ、南口4面マルチ 1階待合室 南口4面、北口4面 |
表示内容 | 新幹線/在来線/路線バスの時刻情報・観光情報・企業CM・イベント告知 |
案内表示システム | AdWindow Select® SX(カスタマイズ対応) |
導入後の感想と今後の活用について
情報を伝えるだけでなく、お客様が喜ぶ演出にも活用
南口待合室
新幹線・在来線・路線バスの時刻情報の他、地元企業のCM、イベント告知などの動画を流しています。さらに、修学旅行生が駅に到着する時間に合わせて、スケジュール機能で「○○中学校の皆様 糸魚川へようこそ」というメッセージ表示もおこなっています。これも私たちの当初の目的だった「おもてなしの表現」です。降りてすぐ目に入り、校章が入った大画面で表示されるので、とても喜ばれて写真に撮る生徒さんもいるようです。
そのほか、糸魚川市出身の著名人を起用したジオパーク案内動画や、駅舎の歴史を紹介する動画を制作して放映を始めました。足を止めてしばらく眺めている方もいて、それだけ認知度や注目度は高いと思います。
今後の活用としては、糸魚川駅を拠点に近隣市町村を含めた広域観光の結節点として、現地の情報を提供できればと考えています。たとえば登山者に向けた山のライブ情報や、スキーヤーに向けたゲレンデの様子など、お客様がどんな情報を求めているのか、私たちが何を用意すればいいのか、これから近隣市町村とも連携して詰めていければと思います。
北陸新幹線が開業し、人の流れや街の機能もどんどん変化していきます。デジタルサイネージへのニーズや運用方法も変わっていくでしょう。それとともに情報ツールの「あるべき姿」に近づいていくのだと思います。北陸新幹線開業を機に、これからも糸魚川を訪れるたくさんの方々に向けて他の地域にはない“おもてなしの心”で歓迎していきます。
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