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AI時代に、自分らしい価値をどう生み出すか?
─ 学生とNEC社員が描いた2035年の未来

生成AIの進化により、学びや仕事のあり方は大きく変わり始めています。そうした中、「人にしかできないことは何か」「AI時代に自分はどのような価値を生み出せるのか」という問いが、ますます重要になっています。

こうした問いに向き合う機会として、2026年8月、NEC グループ社員有志によるNECプロボノ倶楽部は、早稲田大学公認学生団体「早稲田キャリア研究会」と協働で、AI時代のキャリアをテーマとした1DAYワークショップをNEC本社にて開催しました。今回の取り組みは、2025年にスタートした両者による協働企画の3回目となります。

参加したのは学生25名とNECグループ社員16名。テーマは「AIが当たり前になった2035年、どう生きる?」。学生も社会人も“未来の当事者”として向き合い、AI社会の光と影を見つめながら、自分らしい価値について議論を深めました。

借り物ではない「自分の言葉」を見つける

今回のワークショップの目的は、「AIが当たり前になった未来における自分の立ち位置」を、自分自身の言葉で語れるようになることです。社員も答えを教える立場ではなく、経験やAI活用の実践を共有しながら、ともに未来を考えました。

まずNECによる技術紹介を通じて、AIが当たり前に存在する未来を現在の延長線上として捉えました。その後、社員との対話を通じて仕事のやりがいや苦労、現場でのAI活用の実態に触れながら、2035年の社会や働き方について考えを深めました。

AIと人、それぞれの役割を考える

ワークショップでは、AI時代に、AIと人間がそれぞれどのような役割を担うのか、その中で人間にはどのような価値が求められるのかについて議論しました。

参加者からは、AIが情報処理や業務効率化を担う一方で、人間には最終的な判断や責任、企画や構想といった役割がより重要になるのではないかという意見が挙がりました。また、AIが示した結果をどのように判断するのか、AIを使いこなせる人とそうでない人との間に新たな格差が生まれるのではないかといった懸念も共有されました。一方で、人間ならではの価値として、相手を理解する対話力、多様な考えをつなぎながら合意形成する力、新しいアイデアを生み出す創造力、人との信頼関係を築く力などが挙げられました。

後半には、「今の自分たちの意識や行動によって変えられる未来とは何か」をテーマに、各グループが未来像や提案を発表しました。他のグループの発表に触れることで、多様な価値観や考え方に出会い、議論を深めました。

学生と社員、ともに未来の当事者として

活動後には、社員から「学生のリアルな考え方や価値観に触れられた」「AIとの向き合い方について新たな視点を得られた」「自身の将来やキャリアについて改めて考える機会になった」といった声が寄せられています。

また学生からも、「『AIとの共生と人間にしかない価値』という抽象度の高いテーマについて考えるのは難しかったが、社員の方々を含めたグループで議論しながら一つの結論を導いていく過程が面白かった」「社会人ならではの視点が大きな刺激になった」「実際に働く社員の声を聞き、社内の雰囲気も直接触れることができて貴重な経験だった」といった感想が聞かれました。

今回のワークショップでは、学生が社員から学ぶだけでも、社員が一方的に支援するだけでもありませんでした。AIが当たり前になる未来を前に、学生と社員がともに問いに向き合い、自らの価値や役割について考えを深めました。

誰もが人間性を発揮できる未来へ

AIが進化しても、何をAIに任せ、何を人が担うのかを考えるのは人です。結果を判断すること、多様な価値観をつなぐこと、新たな発想を生み出すこと。こうした問いに向き合うなかに、人間だからこそ発揮できる価値があります。

NECはPurposeとして、「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現」を掲げています。多様な人が対話を重ね、一人ひとりが持つ経験や強みを生かしながら未来を考える今回の取り組みも、このPurposeにつながるものです。

AIは当たり前になる。その先で、人は何を価値にするのか?今回の取り組みは、学生と社員がともにその問いに向き合い、自らの可能性と未来のあり方を考える機会となりました。

関連リンク

NECは2010年に国内企業としては初めてプロボノを開始。
2020年には、NECグループの社員有志による、地域社会やNGO/NPO・教育機関等の課題解決に取り組むプロボノコミュニティ「NECプロボノ倶楽部」が発足。現在、約900名の社員から構成。

NECプロボノイニシアティブ 企業プロボノの原点。共創が社会価値を生み出す