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地域と親子をつなぐ、新しい挑戦 ― NECのプロボノが福島で描いた未来

「子育てを、もっと安心に」福島から始まる物語
福島県田村市。廃校をリノベーションしたテレワークセンター「テラス石森」で、地域の未来を担うプロジェクトが動き始めました。その名は 「fureru(フレル)」。親子と地域をつなぎ、育児や教育に役立つ情報を届けるWebメディアです。
「子育て世代が安心して暮らせる環境をつくりたい」そんな想いを胸に、福島県田村市の株式会社Shiftが立ち上げたこの挑戦に、NECのプロボノチームが加わりました。
NECと福島県、そしてShift社の出会い
2024年2月、NECと福島県は「デジタル変革(DX)の推進や県産品振興及び地域の活性化等を目的とした包括連携協定」を締結。その協定のもと、2025年1月に、NECグループ社員22名がプロフェッショナルスキルを活かし、fureruの企画・プロモーション支援をスタートしました。座談会やfureru認知度向上イベントの企画運営、Webコンテンツの制作など、活動は多岐にわたり、地域と企業、行政が一体となった共創の物語が始まりました。
「共感」から始まったプロジェクト推進
活動の第一歩は、Shift社の想いを理解すること。NECプロボノチームは丁寧なヒアリングを重ね、言語化・資料化して共有し、全員の共通認識を築きました。その後は、座談会やイベントの企画運営、Webコンテンツの制作など複数のタスクを並行して進行。現地訪問も行い、地域の空気感を肌で感じながら、外部視点と地域理解を両立させる工夫を重ねました。

NECプロボノメンバーは、「現地で親御さんと話すことで、オンラインでは見えないリアルな課題や期待に触れた」と同時に、『子育ての孤独感を減らしたい』という切実な声を聴き、「私たちの支援の意義を改めて強く確認した」と言います。
地域に笑顔を届けた「ふふふフェス」
2025年8月、fureruのグランドオープンを記念して開催された「ふふふフェス」。謎解きゲームや手形アート、フォトスポットなど、親子が楽しめるコンテンツをNECプロボノチームが企画運営しました。来場者は予想を大きく超える300名以上。会場は笑顔と歓声で溢れ、fureruの認知度は一気に広がりました。


Shift社とNECプロボノチームが一緒に作り上げたイベントは、地域にとって大きな一歩であり、地域の参加者から、『ぜひまた開催してほしい』という嬉しい声がたくさん届いています。


成果と未来への展望
今回の取り組みは、NECプロボノチーム・Shift社・福島県にとっても様々な成果につながっています。
① Shift社の成果:
- fureruを無事グランドオープン
- フェスで地域に笑顔を届け、高い認知度を獲得
- NECとの協働で運営体制を構築し、課題解決のヒントを得た
② 福島県の成果:
- NECのプロボノ活動を通じて、企業・地域・行政がつながる好循環モデルを構築
- NECプロボノメンバーが福島のファンとなり、継続的な交流の基盤を形成
③ NECプロボノチームの成果:
- 多様なステークホルダーとの協働で、ファシリテーション力・マネジメント力を磨くことができた
- アジャイル的な手法(※短いサイクルで振り返りと改善を繰り返し、完成度を高める手法)で難易度の高いプロジェクトを推進
- 福島県との新たなつながりを築き、共創の可能性を広げた
NEC のPurposeを体現する取り組み
NECは「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指す」ことをPurpose(存在意義)に掲げています。今回のプロボノ活動は、福島県の地域課題に寄り添い、デジタルと人の力を融合することで、持続可能な社会の実現を具体化するものです。単なる支援ではなく、地域と共に未来を創る。それがNECの企業市民活動の本質です。
次のステージへ
この取り組みはゴールではなく、スタートです。今後はfureruのさらなる認知度向上に加え、地域全体で子育てを支えるネットワークの構築、fureruの持続可能な収益モデルの創出を目指します。そして、中長期的には福島県全域に広がる「共育プラットフォーム」へ。
NECは、地域課題の解決に向けて、デジタルと人の力を融合し、持続可能な社会の実現に取り組み続けます。

関連リンク
NECは2010年に国内企業としては初めてプロボノを開始。
2020年には、NECグループの社員有志による、地域社会やNGO/NPO・教育機関等の課題解決に取り組むプロボノコミュニティ「NECプロボノ倶楽部」が発足。現在、約800名の社員から構成。
株式会社Shift