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プロボノで、「参加できる未来」をひらく
──オンラインボッチャの想いを“届く形”に

少子高齢化の進行や地域コミュニティの希薄化、そして障がいの有無による社会参加の格差など、私たちの社会にはさまざまな「見えにくい分断」が存在しています。特にスポーツや文化活動への参加は、身体的条件や移動手段、居住地によって機会が制限されやすく、参加したいという思いがあっても一歩を踏み出せない人が少なくありません。
こうした課題に対し、テクノロジーを活用して「誰もが、どこからでも参加できる」新しいスポーツ体験を提供しているのが、一般社団法人オンラインボッチャ普及協会です。同協会は、パラスポーツであるボッチャを、遠隔操作技術と通信環境を用いて楽しめる「オンラインボッチャ」を通じて、障がいの有無や距離の制約を越えた交流の場を生み出してきました。
オンラインボッチャが目指す、共生社会のかたち
オンラインボッチャでは、外出が難しい方や重度の障がいのある方も、自宅などから競技に参加することができます。競技そのものの楽しさに加え、同じ時間を共有し、コミュニケーションが生まれることで、スポーツを通じた社会参加の機会が広がっています。
一方で、体験会や普及活動を重ねるなかで、協会は一つの課題に直面していました。それは、活動の意義や魅力、そして込められた想いが、初めて触れる人に十分に伝わりきっていないという点です。より多くの市民に活動を知ってもらい、参加につなげていくためには、「伝わる」広報ツールの整備が必要とされていました。
「伝わる」ことを支えるプロボノ支援
この課題に対し、NECのプロボノチームは、市民向けPRパンフレットの制作を支援しました。2025年11月から2026年3月にかけて、広報・デザインのスキルを持つ社員2名が参画し、企画から制作までを一貫して支援しました。
月1回のオンラインミーティングを通じて、パンフレットで伝えるべきメッセージや構成を丁寧にすり合わせるとともに、実際のオンラインボッチャ体験会にもスタッフとして参加。現場での参加者の声や運営の工夫を直接体感しながら、活動の本質が伝わる表現を追求しました。
想いを、かたちにするプロセス

制作では、専門用語に偏らず、初めてオンラインボッチャに触れる人にも理解しやすい言葉選びやビジュアル表現を重視しました。Illustratorを用いたデータ制作により、印刷所への入稿までをサポートし、実用性とデザイン性を兼ね備えたパンフレットが完成しました。
支援先からは「体験会にも参加してもらい、活動への想いを理解した上で制作してもらえたことで、とても素敵なパンフレットになった」との声が寄せられています。このツールは、今後の体験会や普及活動において、次の参加者や協力者へと想いをつなぐ役割を担っていきます。
「伝わる」ことが、人の可能性をひらく
今回のプロボノ支援によって整えられたのは、オンラインボッチャ普及協会が活動を続け、広げていくための「伝える基盤」です。活動の背景や目的、体験会の現場で生まれている価値を整理し、初めて触れる人にも理解しやすい形で示すことで、参加や協力を検討する人が一歩を踏み出しやすい状態を生み出しました。
NECがPurposeに掲げるのは、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現です。オンラインボッチャは、身体的条件や距離といった制約によって社会参加の機会が限られてきた人々に、スポーツを通じて他者とつながる場を提供しています。その価値が正しく伝わり、共感が広がることは、一人ひとりの可能性が社会の中で発揮される環境を広げていくことにつながります。
本プロボノ支援は、社会課題の現場で生まれている取り組みを社会に開き、次の参加や共創へつなげる一歩となりました。NECはこれからも、社員一人ひとりの専門性を社会価値の創造へとつなぎ、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指していきます。
関連リンク
NECは2010年に国内企業としては初めてプロボノを開始。
2020年には、NECグループの社員有志による、地域社会やNGO/NPO・教育機関等の課題解決に取り組むプロボノコミュニティ「NECプロボノ倶楽部」が発足。現在、約900名の社員から構成。
一般社団法人オンラインボッチャ普及協会