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安心に届く情報とは
──CureMindとプロボノが見つめ直した支援のかたち

がんと診断された瞬間から、患者やその家族のもとには、治療方法や副作用、生活への影響、心のケアなど、数多くの情報が押し寄せます。
選択肢が多いこと自体は、決して悪いことではありません。しかし、その中から自分にとって本当に必要な情報を見つけ出すことは、簡単ではありません。情報があるにもかかわらず、不安や孤立を感じてしまう。そこに、現代のがん支援が抱える難しさがあります。
NECのプロボノ活動は、こうした社会課題に対して、社員一人ひとりの専門性をいかしながら共に解決策を考える取り組みです。今回支援したのは、がん患者とその家族を必要な情報でつなぐプラットフォーム「CureMind」を展開する株式会社MiaLuce(ミアルーチェ)です。
患者と医療、そして日常をつなぐCureMindの挑戦
MiaLuceは、闘病する患者と医療従事者、さらに在宅で支える家族の視点を重ねながら、闘病支援サービスを提供しています。がんの診断の有無にかかわらず、誰もが充実した人生を送るべきだという想いのもと、情報と人をつなぐ役割を担ってきました。
一方で、サービスの価値や想いが強いからこそ、「誰に、どのように届けるのか」という点に課題を感じていました。伝えたいことは多い。しかし、そのすべてが相手に届くとは限りません。価値を正しく届けるための整理が求められていました。
プロボノだからこそできた、価値の整理と翻訳
2025年12月から2026年3月にかけて、NECと旭化成株式会社のプロボノメンバーがチームを組み、CureMindのマーケティング施策を支援しました。取り組みの中心となったのは、想定ペルソナの設定と、行動プロセスを分解して整理するアプローチです。患者本人、家族といった立場の違いに着目し、それぞれがどの段階で、どのような情報を必要としているのかを丁寧に言語化しました。共通のフレームワークを用いることで、関係者間の認識が揃い、議論が前に進んでいきました。
議論を前に進めた共通言語と、その先の展開
施策検討は机上の整理にとどまらず、次年度の実行計画につながる具体的な構想へと発展しました。ユーザーとの接点を生み出すイベント企画など、実行を見据えた検討が行われたことも、大きな成果の一つです。「考える」で終わらせず、「次につなげる」。その姿勢が、支援先にとっても現実的な前進につながりました。
支援先の声に映る、共に考えるということ
MiaLuceからは、
「一人では到達できなかった視点に出会えた」
「多様な意見を持ち寄り、共に考えてもらえたことが心強かった」
といった声が寄せられました。
プロボノは、単なる助言や一方向の支援ではありません。異なる経験や専門性が交わることで、新たな気づきが生まれ、可能性が広がっていきます。
社員にとっての学びと、仕事の原点
参加した社員からは、
「業務で培ってきたマーケティングや思考の枠組みが、社会課題の現場でも通用することを実感した」
「がんというテーマを前向きに捉え直すきっかけになった」
といった声が聞かれ、日常業務とは異なる文脈の中で、自身の仕事の意味や専門性の価値を見つめ直す機会となりました。
NECのPurposeと重なった今回のプロボノ支援
NECは、「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現」をPurposeとして掲げています。
今回のプロボノ支援は、NECが大切にしているPurposeの考え方が、現場での判断や行動としてかたちになった取り組みでした。専門性を持つ人が出会い、対話を重ね、価値の届け方を変えていく。その積み重ねが、支援を必要とする人のもとへ、より確かな形で届いていきます。
NECはこれからも、社会と向き合い、共に考え、共に前へ進むプロボノ活動を通じて、安全・安心な社会の実現に取り組んでいきます。
関連リンク
NECは2010年に国内企業としては初めてプロボノを開始。
2020年には、NECグループの社員有志による、地域社会やNGO/NPO・教育機関等の課題解決に取り組むプロボノコミュニティ「NECプロボノ倶楽部」が発足。現在、約900名の社員から構成。
株式会社MiaLuce