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「誰一人取り残さない」社会の実現へ
──NECのプロボノが支える福岡市セーフケア体制の進化

NECは、Purposeである「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、すべての人がその可能性を最大限に発揮できる持続可能な世界の実現」を掲げ、社会課題の解決に向けた多様な取り組みを進めています。その一環として、社員によるプロボノ活動を全国各地で展開しています。
2025年春、NECのプロボノチームは、子どもたちへの虐待・ネグレクト予防のための安全で安定的な養育関係・養育環境づくりの支援に取り組む一般社団法人SafeCare Japanと連携し、福岡市のセーフケア体制における情報共有の効率化と運用改善に取り組みました。支援期間は約3か月、9名のメンバーが約150時間をかけて、現場の課題に向き合いました。

支援の背景と課題

SafeCare Japanが担う福岡市セーフケア体制は、福祉・医療・行政が連携し、支援が必要な人々を見守る仕組みです。しかし、情報共有は手作業やアナログ連絡が中心で、コミュニケーションコストの高さが大きな課題となっていました。
NECプロボノチームは、「ITツールの活用推進」と「運用の棚卸による課題の可視化」を軸に、支援をスタート。AIやデジタル技術を活用しながら、現場の声に耳を傾け、共に解決策を模索しました。

共創を通じた成果

今回のプロボノ活動では、SafeCare Japanとの密な対話を通じて、現場の課題を深く理解し、共に解決策を創出するプロセスを重ねました。そして、NECの社員が持つ専門性と現場の知見が融合することで、単なる支援を超えた“共創”を実現。その結果、下記のような成果を創出しました。

  • 議事録作成やアプリロジックの自動化により、作業時間を大幅に削減
  • 運用の棚卸を通じて、コスト増加の要因と解決策を明確化
  • ITツールへの苦手意識の払拭と、積極的な活用への転換
支援団体からは「コミュニケーションコストの問題がかなり解消された」「IT活用への不安がなくなった」との声が寄せられ、NECの技術と人の力が、現場の変革を後押ししました。
一方、チームメンバーからは、「AIを導入して効率的に問題解決ができた」「関係者が笑顔で活動できた」との声が上がり、“共創”の力が現場に希望をもたらしました。

未来へつなぐステップ

この取り組みで得た知見は、SafeCare Japanの活動にもすでに活かされ、さらなるステップアップへとつながっています。NECはこれからも、社員一人ひとりが社会課題の現場に寄り添い、その社会課題解決のためのテクノロジー活用に向けたイノベーションを生み出すことを目指していきます。

関連リンク

NECは2010年に国内企業としては初めてプロボノを開始。
2020年には、NECグループの社員有志による、地域社会やNGO/NPO・教育機関等の課題解決に取り組むプロボノコミュニティ「NECプロボノ倶楽部」が発足。現在、約800名の社員から構成。