NEC、APIR・NTT西日本と共同でグランフロント大阪でスマートシティの実証実験を開始
～各種データの連携と相互利活用により安全で効率的な都市の実現へ～
2019年2月6日
日本電気株式会社
NECは、一般財団法人アジア太平洋研究所(APIR)および西日本電信電話株式会社(NTT西日本)と共同で、グランフロント大阪において、ICT・IoTを活用したスマートシティの実証実験を開始しました。
グランフロント大阪における実証実験の概要
1．背景
近年、AI・IoTの普及により、センサーを活用して都市の利便性やセキュリティを向上するスマートシティの実現に向けた取り組みが各地で進められています。今後のスマートシティでは、これまで個々に利用・管理されていたエリアの情報(インフラの状態、施設の利用状況など)や人の状況(位置、人流、活動状況など)などを利活用することで、より安全で効率的な都市の実現、新サービスの創出などが求められます。
2．本実証実験におけるNECの取り組み
NECは、2019年2月1日～3月24日にグランフロント大阪北館において、各種センサーを設置し、混雑度・群衆流量の把握と異常音の検知に関する実証実験を行っています。またNTT西日本が提供するIoTプラットフォームと連携し、安全・安心なまちづくりのための仕組みを検討します。
混雑度と群衆流量の把握には、NECの「群衆マネジメントソリューション」(注1)を活用します。具体的には、同施設の主要通路やエスカレータ付近など6箇所にカメラを設置し映像を分析することで、混雑状況や人流をリアルタイムに把握可能となります。これにより、警備員配置や避難誘導の最適化などに貢献します。
異常音の検知には、NECの「音状況認識技術」(注2)を活用します。具体的には、同施設内1箇所に複数の音センサー(マイク)を設置し、音量・音質などを分析することで、破裂音、ガラスが割れる音、悲鳴などの異常音の検知やにぎわい度の計測をリアルタイムに実現します。これにより、事件・事故の早期発見・解決に貢献します。
なお、NECが本実証実験においてカメラで撮影した映像は、来街者の人数、混雑度、移動方向の推定データ生成し、分析後に破棄します。また顔や容貌などの特徴検出(顔認証など)は行いません。音センサーで収録した音情報は、音量・音質の特徴量に変換し、異常音の検知やにぎわい度の計測後、センサー内で破棄します。これらにより、プライバシー保護に配慮した仕組みを実現しています。
３．今後の取り組み
NECは社会ソリューション事業に注力しており、今回の実証実験の成果を通じてスマートシティ事業を拡大するとともに、安全・安心で効率・公平な都市の実現に貢献していきます。
以上
- (注1)群衆マネジメントソリューションについて
https://jpn.nec.com/uf-iexpo/solution/T004-01/index.html - (注2)音状況認識技術について
https://jpn.nec.com/rd/technologies/voicerecognition/index.html
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