NEC、米国の生体認証システム企業Tascentに出資
~虹彩認証を活用したマルチモーダル生体認証の領域で協業し、セーフティ事業を拡大~
2018年8月27日
日本電気株式会社
NECは、グローバルでのセーフティ事業拡大を加速するため、米国の生体認証システム企業Tascent, Inc.(タシェント、注1)に対して出資し、同社株式を取得します。株式の取得完了時期は本年8月末を予定しています。
近年、さらなるセキュリティ強化のため、マルチモーダル生体認証に対する需要が急速に拡大しています。また、虹彩認証市場についても大幅な成長が見込まれています。NECは生体認証技術の開発を40年以上にわたり進めており、生体認証「Bio-IDiom」(注2)を活用したシステムは、これまで世界70以上の国・地域に700システム以上導入されています。また顔認証・指紋認証に加えて、本年、虹彩認証についても世界No.1(注3)の認証精度を有するとの評価を獲得しました。
2015年設立のTascentは、虹彩認証を中心としたマルチモーダル生体認証システムを提供しています。遠隔から高速・正確・高品質に虹彩の画像を取得する光学制御技術や、生体情報の正確な取得のために利用者をスムーズに誘導するUI技術などを有しており、これらを活用した製品が世界各国の空港や政府機関、企業などで幅広く活用されています。
NECは今回の出資により、Tascentとの事業連携を強化します。具体的には、同社の光学制御技術やUI技術と、NECの様々な生体認証エンジンを組み合わせて、虹彩認証を活用したマルチモーダル生体認証システムを共同で開発し、パブリックセーフティ市場を中心に提供していきます。
NECは2020年度までの3カ年の中期経営計画「2020中期経営計画」においてセーフティ事業をグローバルでの成長エンジンに位置づけ、「NEC Safer Cities」(注4)の名称のもとに同事業を強化しています。今後も自社でのコア技術やソリューションの開発を推進すると共に、協業やM&Aを通じて新たな顧客基盤、デリバリリソース、コア技術、ビジネスモデルを獲得することで、セーフティ事業を中心に社会ソリューション事業の一層の拡大および収益性向上を目指します。
以上
- (注1)本社:米国・カリフォルニア州・ロスガトス
Co-CEO:Alastair Partington、Joey Pritikin - (注2)
「Bio-IDiom(バイオイディオム)」は、顔、虹彩、指紋・掌紋、指静脈、声、耳音響など、NECの生体認証の総称です。世界トップクラスの技術や豊富な実績を活かし、ニーズに合わせて生体認証を使い分け、あるいは組み合わせることで、「誰もが安心してデジタルを活用できる世界」を実現していきます。 - (注3)NECの虹彩認証について
https://jpn.nec.com/solution/biometrics/iris/index.html - (注4)NEC Safer Cities
https://jpn.nec.com/safercities/index.html
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NEC セーファーシティソリューション事業部
E-Mail:contact@global.jp.nec.com
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