NEC、米国国立機関による虹彩認証の精度評価で第1位を獲得
~生体認証「Bio-IDiom」を中核としてセーフティ事業を加速~
2018年4月27日
日本電気株式会社
NECは、世界的権威のある米国国立標準技術研究所(以下 NIST、注1)が実施した虹彩認証技術の精度評価テスト(以下 IREX IX、注2)において、第1位の照合精度を有するとの評価を獲得しました。
虹彩認証技術は、目の角膜と水晶体の間にあるドーナツ状の薄い膜である虹彩データを用いた生体認証方式の1つで、非接触型で高精度かつ高速な本人認証が可能なことから、近年では海外の団体・企業を中心とした大規模照合が必要なシステムで活用され始めています。
特に政府機関では、プライバシー保護とさらなるセキュリティ強化の観点から、国民IDや出入国管理、犯罪捜査などのより厳格な本人認証が求められる環境でのニーズが高まりつつあります。
NECは、虹彩、顔、指紋・掌紋、指静脈、声、耳音響などの生体認証技術を有しており、これまで70以上の国や地域に、700以上のシステムを導入しています。また、顔認証技術ではNISTのベンチマークテストにおいて第1位の評価を4回連続で獲得(注3)し、指紋認証技術でも第1位の評価を獲得しています。NECは、これらの生体認証を「Bio-IDiom」(注4)としてブランド展開しています。
NECは社会ソリューション事業に注力しており、中でもグローバルでの成長領域として「セーフティ事業」を強化しています。NECは、今後も最先端の生体認証「Bio-IDiom」を中核とした技術・サービスをグローバルに提供していくことで、安全・安心な社会の実現に貢献していきます。
NISTのIREX プログラムは、虹彩認証技術の照合精度を評価するテストとして、2009年から継続的に虹彩データを用いた大規模な評価を実施してきました。NISTによる精度評価テストは、参加団体の認証技術をブラインドテストにより客観的かつ正確に評価しており、その評価は世界的にも信頼され高い注目を集めています。
NECは今回、近赤外線で撮影した虹彩データを用いて評価したIREX IXにおいて、照合精度99.33%(注5)と参加した13団体のうち1位の結果を獲得しました。
NECは、虹彩データの特徴量の抽出・照合やノイズ除去などの独自技術を用いることで高い精度を実現し、今回の最高評価に至りました。
NECは、今回の評価結果を受けて、今後も認証技術の更なる精度向上に向けて継続的に研究開発を行い、虹彩認証関連製品・サービスの開発・提供を一層強化していきます。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1)NIST: National Institute of Standards and Technologyの略。技術革新や産業競争力を強化する為に設立された米国立の標準技術研究所。
- (注2)IREX IX: Iris Exchange IXの略。
- (注3)NEC、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術ベンチマークテストで4回連続の第1位評価を獲得
https://jpn.nec.com/press/201703/20170316_01.html - (注4)
「Bio-IDiom(バイオイディオム)」は、顔、虹彩、指紋・掌紋、指静脈、声、耳音響など、NECの生体認証の総称です。世界トップクラスの技術や豊富な実績を活かし、ニーズに合わせて生体認証を使い分け、あるいは組み合わせることで、「誰もが安心してデジタルを活用できる世界」を実現していきます。 - (注5)16万人の虹彩画像データベースを用いて認証を行った際、本人の認証エラー率が参加団体の中で最も低い0.67%を実現。
NECの虹彩認証について
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 第二官公ソリューション事業部
E-Mail:irisrecognition@2ndgpsd.jp.nec.com
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